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自分と向き合うということ①

8月29日に、「心も身体も健康になる禅と脳科学」というオンライン講座を受講した。

講師は、長崎にある玉峰寺の太瑞住職。
講座は2部構成になっていて、前半は禅の歴史や坐禅の姿勢と呼吸法などについて実践を交えて教えていただいた。
後半は坐禅による心への影響やストレスの仕組みなどをみっちりと。
住職は朗らかな方で、途中冗談も交えながら講座というよりは座談会という雰囲気だった。

今まではネットや本で坐禅について調べて、なんとなくこんな感じかな?という曖昧な知識だったが、今回の講座で理論的な部分から実践までを知ることができて、頭の中が随分とクリアになった。

坐禅というと、お寺でお坊さんたちが修行のために行うイメージだったが、太瑞住職が言うには「安楽」、すなわちリラックス状態のことを指すのだという。
しかも、セロトニンという幸せホルモンが分泌され、心のバランスを整えたり、自律神経を調整する役割も果たすらしい。イメージとは真逆である。

そして衝撃的だったのが、ストレスとネガティブ思考の起源について。
私たちが常日頃陥るネガティブ思考やストレスは、実は原始時代から遺伝子で引き継がれてきた性質なんだとか。

というのも、狩猟を行って暮らしていた時代に、外敵(野生動物など)から身を守るため、自分たちの生命を脅かすものに対して注意を向けるよう進化してきたのだという。
そして、その外敵と対峙してしまった場合、いつも以上の力を出すために「頑張るストレス」や「我慢するストレス」を作り出すことによって敵と闘ってきた。

それが結果として、危険を回避するために最悪の事態を想定してしまうネガティブ思考と、自分の身を守るための対抗策としてストレスが生み出されているのだとか。

(逆を言えば、ネガティブ思考が強い人はご先祖様の生き延びる力が強かったと言えるのかも…?)

しかし、現代では昔のように外敵と闘うことはそうそうない。なのに、そういった機能が遺伝子として引き継がれてしまっているため、それが私たちの日常に支障をきたしてしまっている。

自分がネガティブ思考なのは遺伝子によって受け継がれてきたことであって、完全に克服するのは難しく、ある程度必要なものだと受け入れ、うまく付き合っていく方法を見つけていくのがベストなのかもしれない。

今回の講座を受講して、その手段の一つとして坐禅や瞑想が適しているのではないかと感じた。

(②へ続く)

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