緊急事態宣言下でイベントにサークル参戦した話(3)

会場は常に全てのドアを開放していたため終始寒く、人が少ない上にカド位置のため直接寒さがやってくる。そして人が少ないことが災いし、収支は赤字だった。参戦する以上はサークル代をペイすることがノルマだったが、未達だった。自身が用意した商品は売れなかったが、今後もオンラインでもリアルでも売れる気はしないため、このまま可燃物として廃棄する予定だ。出す以上は黒字化が至上命題だったが、数千円の投資が無駄になった。

朝から体調が悪かった件は、イベント終了後に頭痛に変わった。福岡タワーの小さなイベントに行った後、Uberの2千円割引がこの日までだったため、タクシーで博多駅へ向かい、会議を兼ねたアフターをマルイの上の沖縄料理屋で。そこなら頭痛がよくなると判断した。
頭痛の原因は、結局飲んでも吸収されず排出される状態のために寒さもあって水分補給をしなかったこと、また前夜にゲームの最中の軽く飲み食いをして以来、事実上18時間飲まず食わず状態で水分と塩分、糖分が不足した状態だった。
この沖縄料理屋に、もずくの天ぷらが有る。海蘊と玉葱と人参のかき揚げで、塩を付けて食すのだが、これに普段より塩を着けまくって口にする。素材の甘味が塩で引き立つのを超えて塩辛いが、これぐらいが塩分不足にはちょうどよい。
結果、1時間もすればよくなったが。

そうして今後の会議をしたが、撮影の話は日程以外まとまったが、サークルとしては完全に未定。そもそも福岡のイベントに出展する予定は無かったが、在庫が多くどうするかも議題になった。
一応、オンライン販売では各種手数料や送料を計算するとイベント価格の2割増が妥当だとの結論が出た。

こうして1日が終わり、20時半の新幹線で帰った。
結果から言えば、収支は赤字ではあったが、欲しかったデバイス…これは前回から目を付けていたが今回は無条件で特価…が購入できたことと、実際緊急事態宣言下で行われるイベントがどんなものかを見ることができたことは収穫だった。
しかし、次回の見通しが全く立たない上に、今回の結果がどう云う判断になるか。特に福岡は、福岡コミックライブと云う次に大きいイベントが有るが、これも延期した挙げ句キャンセルだの再延期だのなった結果、年5回は組まれていたのが8.10福岡国際センターの1回しか開かれず、それもサークルが募集枠の15%ほどしか集まらなかったと云う、惨憺たる結果に終わった。
そして、それは次回は3月らしいが、それもなくなるとすればいよいよ福岡から同人イベントが全滅と云う危機も有る。

オンラインイベントはオンライン販売の体制を整えた上でデータ的な準備が必要になるが、遠征費用が無く、スマホ1つで売買が可能な上、中にはバーチャルリアリティを駆使し、臨場感を高め「リアルイベントに参戦しているようだ」となりきる没入感で、新たな切り口にしようとする流れも有る。
但し、それは今までのような衝動買いは期待できない。だからリアルイベントが根強い需要を誇り、特に福岡はコスプレイベントの側面も強いだけに、特にその傾向が強い。

これからイベント事情がどう転ぶかは知らないが、今のままでは厳しい、として締め括ることにしよう。

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