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1回で私の意識を変えた大人の手習い 書道は自分の内面に気づくツールだった

字がヘタでもOKな書道の世界があったんです。

書道というと小学校時代

慣れない筆を使えと言われ
手や服は汚れるし

ひたすら手本どおりに書くよう言われるなんて

ツマラナイ・・・

書道が苦痛の時間だったという人もいますよね。

私も思い返せば書道に良い思い出はありません。

手本通り書けることが正義。
そうでない人はダメ。

小学生のうちに
字がうまくない=ダメな人間
という図式がしみ込んでしまったように思います。

書道の授業は
自分への自信のなさを助長させた
出来事だったのかもしれません。

そんな”かっちり”とした学校教育のおかげで
「字が下手な人は書道をやってはいけない」
と思ってはいませんか?

「上手な人だけが書道をするもの」と
書道に対してハードルを感じません?

私もうん十年間
ずっとそう思って生きてきました。

でも字が下手でも書道はやって良いし
実は
書道は自由で楽しいものだと気付いたんです。

今日は

大人になってから書道を体験したことで
初めてわかった
本当の書道の楽しみ方

をお話しできればと思います。

私はこの書道体験のおかげで
自分の中の思い込みに気づき
自己肯定感が少し上がりました。

あなたも「手本通りが正しい」と
思いこまされていませんか?

もっと日本人は自由で良いんです。

特に『ねばならない』が強い方には
ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

数十年ぶりの大人の手習い 書道体験に挑戦

私は今年初めて
地元新潟の市民大学というものに参加しています。

きっかけとなったのが
『日本の文化と季節の行事』
という10回講座でした。

私の興味にドンピシャリ。
速攻申し込んだんです。

まぁ、その面白いこと。

書、住まい、工芸、香り、絵、花街など
今まで知らなかった世界の扉が開き
日本文化への想いがより湧き上がりました。

あまりに学びが楽しかったので
10月スタートの実践編も継続受講しています。

その講座の中で数十年ぶりに
筆に触れる機会がありました。

きっとこんなきっかけがなければ
わざわざイチから書道なんてしなかったと思います。

でも、結果
やって良かった。

書に関して赤子同然の私が
なぜそんなに書道を楽しめたと思いますか?

型にハマる必要がないから
だったんです。

書道は自由な世界だと気付いた手順

私の意識がどのように変わっていったか
実際の書を見ながら経過を追ってみたいと思います。

具体的な変化が分かりやすく
文字に表れているんです。

お題:小学校のお手本みたいなイメージで『天上大風』を書いてみて

手本なしに
脳内イメージでそれっぽい字を書いてみました。

『はらい』が思うようにいかなくて苦虫

小学校でのお手本として使われていたのが
楷書かいしょです。

一般的に、正解とされがちな文字ですね。

これを目指して書くことになりました。

なにせ筆を持つのが数十年ぶりでして
とにかく緊張しながら
一筆ごとに墨を付け付け書きました。

(本当は一旦墨を付けたら
一気に最後まで書くものらしいです)

書いているときは呼吸が浅くなり
肩には緊張がのっかっていましたね。

そんな様子が文字からも感じ取れる仕上がりです。
オカタイですね。

なんかウマイ文字を目指しているけど実際は・・・

これを書いた後は
「下手で恥ずかしい」という想いが襲ってきていました。

んで、次の課題に移りました。

お題:『にいがた』を書いてみて

続いてはひらがな。
今度は反省を生かし墨は始めの一回だけで一気に書きました。

ひらがなということもあり
さっきよりは少し柔らかい感じです。

ただし、ここでも
脳内にある正解を目指して書いていたので
お堅い感じもします。

流れがなくただ文字の羅列って感じです。

お題:行書を意識して『にいがた』を書いてみて

行書ぎょうしょは楷書と違い
続け文字っぽく少し崩した書体
になります。

でも、行書なんて書いたことないし
どう書くの?と悩みながら書いた結果がこれ。

何となくで書いた字ですが
少しだけ躍動感が出てきました。

行書は少し肩の力が抜けるのかもしれません。

お題:『青空』をお手本っぽく書いてみて(楷書を目指せ)

また楷書に戻ります。

肩の力が入ったまま書き上げた感じです。

ちなみにこれを書いた後は
「私って下手だな」と反省しています。

誰に何か言われたわけでもないのに
自分で自分を責めていました。

お題:青空っぽいイメージを乗せて書いてみて

雄大な空と深い青のイメージで
強く書いてみました。

さっきよりほんの少しだけ
文字に感情が乗っている感じがします。

とはいえ、まだ頭を使っている感じです。

お題:お手本を見て行書の『青空』を書いてみて

やっときたお手本。

でも、お手本を見てもなかなか思い通りには
書けないものですね。

結局、うまく書けない自分にしょんぼりしています。

【ここまでの気づき】
お手本や正解があると自分を責めがちになる。
私だけじゃなく日本人に多いことかも。

お題:自由に崩しながら『青空』を書いてみて

うまくない。

けど、なんかすごく自由な感じがして
個性が出てる感じがしませんか?

この辺りから少しタガが外れてきました。

かっちりと正しくお手本通りに書くだけが
正義じゃない

そんな意識が芽生えてきたんです。

実際、書いていて
心臓の鼓動がいつもより早くなっていました。

ワクワク感というんでしょうか。

お手本のない文字を
ただ自分のイメージのままに書ききる。

自由が許される場。

正解がない世界で書くことがこんなに楽しいだなんて。

大人になって初めて気づくことができました。

お題:丸を書いて、中に好きな漢字一文字を書いて

すぐに漢字が決まり書き始める人
書くまでに時間がかかる人
人それぞれでした。

私のように思考人間は頭で色々と考えすぎて
書くまでに時間がかかりました。

で、迷った末に出てきたのが

笑 かよ。

文字を見ると人柄が分かると言いますが

他の参加者さんの文字を見ると
うまいヘタとかじゃなくもっと違う何か
個性や人柄みたいなものが文字ににじみ出ているんです。

文字だけじゃなくバランスのとり方とか
余白の量とか色々なところから
その人らしさが何となく感じ取れます。

この人の文字は味わいがあるなぁ
芸術的センスがあるなぁ

それがまた楽しくて。

同じ課題でやっているのに
千差万別なものが出来上がる。

学校で手本通りに書いていた時とは
比べ物にならない楽しさや発見がありました。

お題:小筆でひらがな

大筆を一旦置いて、小筆でひらがなを書くこともしました。

新潟では有名な良寛さまの一句

あえてまっすぐに書かない
余白を意識する
などのコツを教えてもらって書いてみました。

ちなみに左下はトンボです。
(秋っぽいイラストかけってことだったので。)

なんだかこれまでの文字と比べて
すごく肩の力が抜けている感じがしませんか?

堅苦しい頭でっかちの私から
ちょっとだけ抜け出した感じでした。

そして最後の課題となりました。

最後のお題:好きな文字を好きなように書いて

最終課題は自由作品。

悩んだ末に書いた文字が

米どころ。個人的には「ろ」の感じが好きです。

絶好調 米どころ新潟 です。

最初の堅苦しさがなくなった
完全自由な作品ができあがりました。

もうこの時は文字選びからして
完全に楽しんでます。

先生にも褒められるくらい
私らしいものが出来上がりました。

うまく書こうとしなくて良い。

この時には書くことが楽しくなっていました。

たった2時間で書道が楽しくなった

ここまで2時間弱。

かつては苦痛だった書道の時間。

それが今、楽しい自己表現の場へと進化しました。

たった2時間で、意識が変わったんです。
すごいことですよ。

手本通りが正しいと思いこまされていたこと
もっと日本人は自由で良いんだって
気づくことができました。

本来の日本文化はとても懐が深いもの。

それを勝手に狭めてきたのは自分だったんです。

本当はもっと自由で良くって
自分らしさって表現しても良いものなんだ。

本当はもっと自由なんだよ

「こうでなくてはいけない」
と無意識に自分に枠を作っていたのかもしれない。

書道体験から
自分の内面とも向き合うことができ
気づきをもらいました。

書道は文字を書くことを通じて
自分の中にある思い込みに気づけるツールでもある

私には大きな気づきでした。

今日は

大人になってから書道を体験したことで
初めてわかった
本当の書道の楽しみ方

をお話しさせていただきました。

大人になった今だからこそ
あえて書道をやってみて欲しいです。

うまく書くことを目的としない
自由に表現してみる時間で
自分を解放してみてはいかがでしょう?

おまけ:格安でできる書道の始め方

書道するのって準備が大変でしょ?
と思いませんでしたか?

筆に墨に、下敷きに文鎮に・・・
ってそんなに準備してまでやりたくないわ
って方におすすめなのが

お手軽書道です。

これなら
思ったより簡単にできそうです。

【これだけ準備して】
・墨汁
・筆
→100均で買えます

・半紙→なんなら半紙でなくて良い

・下敷き→新聞紙でOK
・硯(すずり)→紙コップでOK
・文鎮→いらない

最低価格 墨汁と筆で200円。

これならかなりハードル低くありませんか?

道具を揃えなくちゃってハードル上げるより
まずはやってみればいいじゃない。

ってことで
ビバ!書道!

私も家で書いてみます。

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綺麗道こと古川綾子でした。

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