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【新潟】次世代に残すべき笹団子。ずぼらが初めて手作りしたら記憶を塗り替える美味しさに驚いた話

手間はかかる。
でも
これだけは子どもたちに残していきたい。

そんなもの見つけました。

それは
新潟みやげにもなっている

「笹団子~ささだんご~」

県外の人には
マイナーでごめんなさいね。

食べたことありますか?

っていうか
そもそも見たことありますか?(汗)

笹の葉にくるまれ
すげで結ばれているこのお姿。

団子の名の通り

中には
美味しいあんこ💖

と、それを守るかのような
ヨモギの香りがた~っぷりのお餅。

な~んだ、よもぎ餅じゃない。

いやいや、よもぎ餅の数段上をいくのが
「笹団子」なんです。

よもぎ餅だけでも充分美味しい。
ですよね?

でも、そこに
笹の香りがプラスされるわけです。

笹によもぎ。
イメージしてみて下さい。

なんとなく
どこかから香りがしてきませんか?

ほら、ふわっとしてこない?
(プレッシャーかけてみる)

これはまさに”和のアロマ”

どこか懐かしさを感じる和の香り。

日本にまだ残っている”和”の心を
舌でも鼻でも楽しめる。

それが
笹団子なんです。

笹団子はサスティナブル製品だった

今みたいに包装紙とかない時代ですから、
自然の素材である”笹”でお餅を包みます。

ご存知かもしれませんが、
笹の葉は
抗菌作用を持っているといわれているんです。

香りを楽しめる上に、
抗菌にもなっちゃう笹を選ぶ辺り、
昔の人はさすがだな~って思いますよね。

見渡してみると、
笹はちょっと山の手に行けば
たっくさん生えています。

よもぎも春からぐんぐん伸びていますよね。

今この時期に手に入る
自然の恵みをたくみに使った一品。

昔の人は本当に 匠だったんじゃないか
と思うんですよね。

科学とかで実証、とかじゃなく
感覚的に”一番佳いカタチ”を見つけてくれたんだから。

もちろん、笹を結んでいる”紐”も自然由来。

すげ もしくは、イグサで縛るんですよ。
(今まで知らなかったくせに偉そう)

完全に自然なものだけから
生み出される笹団子。

自然のものは自然に還りますから
笹団子は「完全なるエコシステム」
ともいえますよね。

「SDGs」という観点からも
胸を張ってオススメできちゃう。

エコバッグとかそんなんいらん。
紐持てばいい(笑)

つるせます

そうはいっても
口では良いこと言ってても
結局は、美味しいものでないと残らなくない?

そこですよね。
わざわざ残したいと思えるかどうか。

そこまでの価値があるのかどうか。

その問題を難なくクリアする
絶妙なる美味しさが

ここにあります。

笹団子を作ってみた

ワタクシ、生まれも育ちも新潟。
生粋の新潟っ子です。

そんな私でも、
これまで食べたことはあっても、
作るなんて考えたこともなかった笹団子。

まず見た目からして、無理っぽさを感じます。

この結び方
どうなってるの?

ぶきっちょの私には確実に
結べなそうです。

無理案件。ムーリーです。

笹ってどこかで採ってくるの?

あんこを炊くのも時間かかるし、
団子ってこねるんだよね?

けっこう毛だらけ 謎だらけの世界。

ずぼらにしてみたら、
そのハードルは富士山以上に高かったんですよね。

でも、昔、仕事場で差し入れてもらった
割烹のおかみの笹団子が
美味しくて美味しくて。

未だに、
思い出すとよだれが出てくるレベルでした。

「いつかあんなに
美味しい笹団子に出会ってみたい・・・。」

そんな ささやかな夢を長年持っていました。

とはいえ、ずぼらが笹団子なんて夢のまた夢。

そのまま一生を終える・・・
かと思いきや。

あんこの会の先生をお呼びして
笹団子を作る会をしますよ~

という天からのお声が。

あんこの会?
そんなの日本人なら聞き捨てならない。
なんだこのグッとくる感じ。

さぞや
美味しいあんこが食べられるに違いない。

速攻、申し込みました。
(あんこにつられて)

蒸したての笹団子の破壊力

「あんこの会」の水野真紀子先生による
笹団子の会。

作り方はざっくりいうと

1.ヨモギを入れてもち粉をこねる
2.あんこを餅で包む
3.笹でくるんで、ひもで縛る
4.蒸す

という手順です。
(あんこは先生が作ってきてくれました)

参考までに
作り方はこんな感じです↓

文章だけだと伝わっていないかもしれませんが
実際、けっこう大変です。

あんこも炊こうというと、1日じゃ終わらない。

餅だって、ちょっとこねて終わりじゃない。

数十分しっかりこねることで、
もっちもちの歯ごたえになるわけで。

しっかりしっかりこねてます

あんこだって、上手に包めないと
蒸したときはみ出てくるし

あんこ玉にだんご玉を合体!フュージョン

問題だった紐の結び方も 
説明を一度聞いただけじゃ
覚えられないし。

(先生にお願いして、動画撮らせてもらったくらい)

何個も結びながら慣れていきます

正直、作るのに手間はかかります。

でも、それを台風並みに
一気に吹き飛ばしてくれたのが

出来立てほやほやの笹団子。

その破壊力たるや。

ひとつその場で試食したのですが
思わず天地がひっくり返りました。

このヨモギの濃い色!

なんなんだこれはと。

これは本当に地上の食べ物なのかと。
もしや神からの贈り物なのかと。

(もりすぎ疑惑)

蒸している間から美味しい匂いが
部屋中に漂ってはいたのですが、

口に入れた途端 広がるのは
そのはるか上をいく
香りの海。

本当に海のようでした。

笹の葉が風でなびく様子が
勝手に頭の中にイメージされます。

よもぎも負けじと
口中に香り攻撃をかましてきます。

今回のよもぎは、粉ではなく
先生が摘んでくださったヨモギを使用。

ヨモギをたっぷり入れます

その香りは
市販品とは比べ物になりません。

むしろ、別物。

もうね、食べるアロマなの。

香るけど、うざくはない。

幸福の香りに包まれるんです。
カラダの細胞たちも喜んでいるのを感じました。

そして、肝心の団子はというと
もちもち感にシャキシャキな歯ごたえが衝撃で。

え?餅なのにシャキシャキって何!?

一般的な笹団子は
もち粉・上新粉で作るそうですが、

先生秘伝の作り方では
小麦粉も入れるんです。

そのおかげで、
シャキシャキ感があり歯切れのよい
団子が出来上がります。

これ、先生のお母様のレシピなんだそうで。
こうやって引き継がれていくっていうのも
すごく素敵なカタチだと思うんです。

その秘伝のおかげで
モチ独特の満腹感はなく、
いくらでも食べられるような・・・

無限笹団子

が、ここに出来上がるわけです。

これはヤバイ。
いくらでも食べられる。

もちろんね
「あんこの会」の名前はダテじゃなかった。

先生の作ってきてくれたあんこが
これまた絶妙で。

ちょうどいい塩梅のあんこ。

砂糖使わない発酵あんこも
もちろんいいのだけど、

正統派のあんこはやっぱり最強でした。

あんこって苦手な人もいるみたいだけど、
これは一度は食べないともったいない。

あんこも、よもぎも、笹も
全ての美味しさが抜群すぎて、

過去の笹団子の記憶を
一気に塗り替えました。

過去一の笹団子。決定!

この笹団子なら、また作りたい。
ずぼらですらそう思える美味しさ。

ハートをドキュンです💖

先生のお母様から受け継いだ「笹団子」の味。

新潟のおばあちゃんたちが守ってきたもの。

私も新潟人として
しっかりと守り伝えていきたい。

そう思わせていただきました。

この時期、新潟のスーパーでは
笹団子用に笹の葉やスゲが売られています。

ちゃんと笹団子を手作りする人が
新潟には まだいるってこと。

なんだか嬉しくなりました。

美味しいうえに、
カラダにも心にも

そして
地球環境にも優しい。

そんな笹団子。

次世代に残したい新潟の文化遺産として
登録させてください。

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サポートしてくれなんて滅相もありません。 もしそんな奇特な殿方・ご婦人がいらっしゃった場合は、感謝しすぎて鼻血が出ることでしょう。(出なかったらすみません) そして大切なお気持ちは ”恩送り” に使わせていただきます。愉しくて温かい ”和” が広がりますように。