ゴッホのように自由に正直に生きたかった
拝啓 フィンセント・ファン・ゴッホ様
私は、あなたが羨ましくなる時が多々あります。
あなたは、自分の気持ちに正直に生きた人だと思っています。
絵が1枚も売れなくても、自分の描きたい絵を描き続けました。
社会人になって4年目。自分の世界で、自分のやりたいように生きることが、どんなに勇気あることか。日々実感しております。
少し私の話を聞いていただけますでしょうか。
私も幼い頃から絵を描くのが好きでした。
漫画を描くのが好きでした。
小学校6年間で、たくさんの漫画を描きました。
ただ子どもの頃は頭がよかったので、賢い人がつける職業に就きたいと思うようになり、漫画家を諦めました。
高校までそこそこ成績も良く、大学も好きな大学に行き、社会学を学びました。
今まで数学は死ねと思うほど、学校の勉強は苦手だったのですが、大学に入ると大好きなアートや映画やドラマやポップカルチャーなど、自分がやりたい学問を学べて勉強の楽しさを知りました。
そして、もっと文化とかアートとかを扱った仕事に就きたいと思うようになり、トータルでなんでもできそうな広告代理店に入社しました。
営業になり、日々お客様とやりとりしながらお仕事をしております。
広告マンは、常にお客様ファーストでなくてはならない。自分が作りたいものではなく、お客様が作りたいもの。そこに、自分の想いなどが存在してはいけないものです。私はそこに苦痛を感じております。
また、社会人としてお客様や先輩や後輩たちに接するのもたまに苦痛に感じます。
自分の思いを殺して、常に周りの人の顔を伺いながら本心ではないことを言う。
しかし、私はコミューケーション障害を患っているので、人の声色などで本当はどんなことを言いたいのかを汲み取ることができません。
結果、仕事ができず、現場では役立たずです。
先輩たちにも迷惑をかけ、お客様からの評価も悪いです。
そういう環境ですので、人と話すのが苦痛になり部屋に篭り絵を描いたり、文章を書きたくなったりします。
おそらくゴッホ様も周りの方とのコミューケーションが苦手だったのではと思います。昔、漫画か何かで簡単にあなたの伝記を読んだだけの知識ですが…。申し訳ありません。
私は、あなたのように、自分の思いのままに動くことができません。
私は、あなたのように正直に生きたいです。
あなたが羨ましい。そう思う毎日です。
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