年を重ねたら特にご注意!"親しき仲にも礼儀あり"
50代になってすぐ、大切な友人を失いました。
と言っても、相手が亡くなったわけではなく、私の前から黙って去っていっただけです。
20年以上の付き合いがあって、何かにつけて連絡をマメに取り合い、辛いこと、嬉しいことがあれば共有したくなる、そんな大切な友人でした。
その友人に「何か悪いことをした」という自覚がなかった私は、急に距離を取られて正直、驚き、狼狽しました。
「なんだっけ、なんだっけ、何をやらかしてしまったんだろう。。。」
と考えに考え、一つの結論に至りました。
「あるとしたら…アレだ。。」
その友人が幹事をつとめる食事会で、ある余興についてタイミング悪く私の連絡が遅れたことでした。
「ごめんなさい。」とメッセージしたら、
「もっと早く言って欲しかった。。。今から手配したら不自然になる。。」と返信。
受け取ったタイミングも悪く、仕事でテンパっていた時だったので「責めないで…」と返信し、そのまま仕事に戻り…という状態になっていた。
このレベルのやり取りは日常茶飯事というか、お互いに思っていることをストレートに言い合いっこするような仲でもあったので、私の中で問題視することもなく過ごしていたら…
突然、避けられ始めたのでした。
それは当初、私からすれば「え?そんなことで…?この20年来の友情が消えてしまうの???」というようなとるにたらないことと思えることでした。
でも他の理由はもっと思いつかない。。
こんな出来事なんだから、すぐに誤解が解けるというかすぐに仲直りできると甘く考えていました。
でも現実には、違っていました。
それから数年間、ずっと連絡も取れず、疎遠になったままの日が続いたんです。
正直、辛かった。
共通の友人も多かったので、一体何があったの?と周りからも心配される始末。
この学びとは、"親しき仲にも礼儀あり"
確かに、その友人でなければ、"責めないで"なんて、いうこともないし、仕事に戻って、フォローもしないという状態で置いておくこともなかったでしょう。
人間、歳を重ねていくと、円熟して、物事に動じなくなるなんて聞いたことがありますが、自分が実際に歳を重ねていると少なくとも私や私の周りは違うんじゃないかと思います。
・歳を重ねると、繊細さが増して、傷つきやすくなる。
・今まで腹が立たなかったことにめちゃくちゃ腹がたつ。
・今まで不安に感じたことがない出来事にも都度不安が押し寄せる
・悲しいことがあると立ち直るのに時間がかかる。
など。
私が変わっているように周りの友人たちもこのように変わっているのだとしたら、歳を重ねていくこれからこそ、もっともっと"親しき仲にも礼儀あり"という賢人の教えを忘れないようにしよう、と考えている昨今です。
お粗末なエピソードですが、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?