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6月26日水曜日〜7月2日火曜日の日記

ケモノート(フリーペーパー)の制作に没頭。
誕生日に入稿、そして、体質改善のプログラム終了。
さて、結果はいかに…
大変だったけれど、楽しい一週間でした。

六月二十六日(水) 曇り

昨日できあがったと思った原稿が、一夜明けて読んでみたらできていなかった。

近所のスタバで、べつの原稿用の資料を読み、メモを取る。
資料の一つは『ジャングル大帝レオ』。Amazon Kindleで読む。
こんな話だったのかと驚く。

図書館で借りていた『いのちをつなぐ動物園』という本も読む。
動物を保全していくために、繁殖は大切なことであるけれど、遺伝多様性がなければウイルスに弱かったり、気温変化に弱かったりして、まとめて死んでしまう可能性が高まる。そういったことも考慮して繁殖計画を立てる、という話がとても興味深かった。

自分と異なる性質の人と関わろうとすることは、生存本能なのかもしれない、みたいなことを考えた。

アンメット。
昼食を食べながらようやく観られた。魂をこめてつくられたものに触れて、心が震える。
「幸せですか?」… それが三瓶先生の悲しみの始まりだったとしても、その時の幸せは決して無くならない。
グミのシーンには泣きながら笑ってしまった。

注文していたApple Watchが届いたけれども開封する時間がない。

六月二十七日(木) 雨

3時起きで原稿を書く。一昨日書けたと思って、昨日読んでみたらできていなかった原稿を書き直した。
今度こそいいんじゃないか。やっぱりこの時間帯がいちばん集中できる。
あとは長い方の原稿。がんばれ、がんばれ。

5時半にまた寝る。子どもは今日の予定を楽しみにしていて、朝6時半に飛び起きた。わたしはなかなか起き上がれず。

「今日の予定」とは、放課後、キヨシくんの長男Iくんとネットを繋げて一緒にマインクラフトをやること。
楽しい予定があると、日々に張り合いができるよね。

雨なので、昨日につづいて今朝も車で登校。

ここ数週間、日記をしっかり書くモードになれなくて、メモだけをとっている状況。以下にそのメモを引用。

〈昼食後、雨の中、コンビニまで散歩。
足を動かして、頭を空っぽにする。気持ちを原稿モードにする。
集中、集中、集中。
まず書籍から参考になるところの抜き出し、文字起こしの読み直し。
それから構成を決定する。書くのは静かな時間に。
書いたら、もう固まってしまうから、それは最後に。
書ける。書ける。大丈夫。大丈夫。〉


子どもが帰宅したのは約束の15分ほど前だった。
Zoomでカメラをつなげつつ、オンラインで一緒にプレイできるように色々やってみるものの、うまくいかず。サーバー側の問題のよう。
しかたがないので、子どもたちがそれぞれ自分の画面で操作をやりながら、時々見せながら、という時間になった。
親たち(わたしとキヨシ)は残念な気持ちになったものの、子どもたちはそれなりに楽しそうで、あっという間に時間が過ぎた。

夜、すごい大雨。
ねこたちは大丈夫だろうか。

六月二十八日(金) 曇りのち雨

また3時ごろに起きて、原稿を書く。

虎に翼。
花江が追いつめられていくことに、誰か気づいてあげて……などと思っていたが、それは花江を主婦だから、生きている世界が狭いからとみくびっていたからかもしれない、と、自分の傲慢さを反省した。
花江は昔から賢くて、起きた問題には自分で対処できる人だったのだ。
花江の素敵さがどんどん増していく。
花江、夢の中で直道と出会えてよかったね。

このところメールを返信したり、問い合わせにとりあえずの対処もできない状況。
けれど、やや気になることがあって、移動中にA氏に電話。
話し終わる時に今の状況を伝えたら、「やばいじゃん!あはは!」と笑われて、てへへ、となった。

自宅作業だとどうしても集中できず、夕方スタバに駆け込んだ。
しかし隣の席の若者の会話が気になってしまう。どう考えても人選ミス、という相手(人を見た目で判断してはいけないが、とりあえず髪の色がすごい。何らかの先輩らしい)に就職の相談をしている。
そのうち、先輩は若者にスマホの写真を見せられ「なにこれ、コブラ!?」などと驚きの声をあげていて(それに対して若者は「そうなんすよ」となんでもないという反応で)、いったい何の話をしているのか気になってしかたがない。原稿どころではない。
ほんとうに、人生とは修行だ。

このところ、書籍、雑誌、論文、関連記事、関連動画に加えて、取材中に出てきた漫画にも目を通して目が疲れているし、脳みそが大渋滞している。

片野ゆかさんの『動物翻訳家』という本も読み始めた。
片野さんは引退後の競走馬の話も書かれていて、読みたいと思っていたんだよなと思いながらふと昨年のBRUTUS〈通いたくなる動物園〉特集をぱらりとめくったら、「推しの動物園」として大牟田市動物園をあげているのが片野ゆかさんだった。偶然が重なりすぎていて、一人で驚く。

子どもが学校を出たと通知がきて、帰り道に合流できそうなタイミングでスタバを出た。
まだ原稿はできない。でもたぶん、もうすこしだ。

相方は、子どもを寝かしつけるくらいの時間に、本日公開の映画『ルックバック』を観に出かけた。

六月二十九日(土) 曇り時々雨

相方、昨夜見た『ルックバック』がとても良かったそう。作品の何かを買うか受け取るために天神に出たいという。
わたしは仕事で出られないし、子どももいきたくないとのことで(行ってくれたら嬉しかったのだが)、相方は一人、午前中に天神へ。
何か欲しいものある?と聞かれ、「水無月!」と答えた。

水無月は、六月にだけ食べられる和菓子だ。
鈴懸で買っていたが、今年は忙しくて無理かなと諦めかけていた。
相方は「そんなものは見たことも聞いたこともない」という顔をしている。
鈴懸に行けばすぐわかるから、というと、鈴懸とはどこ、という。
岩田屋の地下に行けばわかる、と言ったが不安げだ。

方向感覚が常人離れしている相方だが、まさかあのシンプル構造の岩田屋の地下で迷子になることはないだろう(というかごちゃごちゃ言うと余計に混乱して迷子になるだろう)、と考え、ごく簡単なヒントだけ与えて、送り出した。

相方は用事をすぐに済ませたらしいが、まさかの「鈴懸がわからない」というメールがきた。
パルコから向かっているのは知っていたので、地下移動だと予想し「岩田屋地下入ってすぐ右だよ」というと「入る場所によるよね」という。
(なぜわざわざ地上から入るのか…)
結局自力で見つけられず、インフォメーションで場所を訊いたらしい。
方向感覚と和菓子嗅覚に長けているわたしからすると、信じがたい。
彼が新宿にいたら、一秒で迷子になるにちがいない。

こうして、いろいろあったが今年も無事に水無月を食べることができた。

今日は一日原稿を書いていた。
子どもに「書いてる時は話しかけないでね」とお願いしていた。
子はおとなしく本など読んで過ごしていたようなのだけれど、寝入前に、たまっていたものを吐き出すかのように隣で横になっているわたしに、15分、いや20分くらいずーっと一人で喋り続けていた。

何かを伝えたくて話しているというより、そうするほかないんだという切迫した様子で、かわいい声を発し続けていた。だんだんメロディーみたいに聴こえてきて、結構頑張ってきいたのだが途中寝落ちしてしまった。(ごめん)

子どもはずっとわたしに話しかけるのを我慢していてくれたのだろう。

原稿が完成した。書いた後、1000字くらい削った。
うまく書けないかもしれないと不安だったけれど、書けた。
良いものになったと思う。読んでもらえるのが楽しみだ。
さて、あとはデザイン作業だ。

六月三十日(日)

3時ごろ目覚め、ようやく先週の分の日記を書いた。東京旅行のこと。
一週間しか経っていない。この一週間が濃すぎて遠い記憶のように思える。

朝、昨日できた原稿を読み直してみた。「いい原稿だな」と思う。
ただ、取材相手に「文字多っ」と言われてしまった。
紙だと長文がかなりぎっしりに見える。
相方に読んでもらうと、やはり「文字が多くて読みづらい」と言うので、そこからまたさらに削った。

一日中制作。途中、相方は子を連れて出かけてくれた。
帰ってきた時、いつもの三毛猫ちゃんが車を追いかけてきたらしい。
庭に出るてみると、三毛は痩せて、また一回り小さくなっている気がする。
ごはんを食べたあとデッキでのんびり眠っていた。

相方は夕方、チョコミントアイスを仕込み始めた。庭に茂っているミントの葉を活用したいといっていた。
チョコミントアイスは、私たち夫婦も子どもも大好物。
ほんとに作れるの?と半信半疑だったが、途中経過を食べさせてもらったところ、とてもおいしかった。

寝る支度をしている時、子どもが「チョコミントアイスをママへの誕生日プレゼントにしようかな、って言ってたよ。ママの好きな食べ物だからじゃない?」と言った。

お風呂の中でそんな話をしたらしい。
そんな素敵なことを考える人だとは思わなかった。

取材相手より校正が返ってきた。
最近、原稿を送ると、わたしの書きたいことを補うような修正依頼をいただくことが多い。取材相手とわたしとで、一緒に良い記事を作り上げているという感覚。ありがたいな。

七月一日(月) 雨

また深夜に起きて作業。4時半すぎに完成。今日中に入稿すれば間に合う。(ギリギリだが…)ようやくホッとした。気分がいい。

5時になり、走りに出ようかと思ったら雨が降り出した。
天気予報を確認したら大雨の予報。

走るのはあきらめ、ベッドに少しだけ横になった。
目を覚ました時、子どもが「ママ、誕生日おめでとう」と言ってくれた。

午前中に、無事入稿作業が完了した。
早朝から校正をして返信をくれた取材相手のS園長に感謝。
「絶対に間に合わせる女」を自称しているわたしだけれど、それは仕事ができる周囲の人たちによって成り立っている…

取材するたびにものすごく勉強して、脳が疲れ果てる。けれどそれは当然のことだ。人の話を預かって、書かせてもらうのだから。

昼までに広島の義両親と、弟夫婦(ほぼ弟の妻さん)から誕生日プレゼントが届いた。わざわざ日付指定してある送り状を見て、じーんとくる。
どちらも手書きの手紙が添えてあり、これがいちばん嬉しい。

義母からの手紙には「わたしたちも老体にムチ打って元気でいますから、あなたたちも元気ですごしてね」とあった。

子どもをお迎えに行き、帰りの車の中で宇多田ヒカルの特集番組を聴く。
「Time will tell」が流れる。

time will tell
時間が経てばわかる
明日へのずるい近道はないよ

この歌詞を10代で書いていたなんて…という話題。
わたしは宇多田と同世代で、この曲を聴いていた当時、その凄さがよくわからなかったけれど、今聴くと驚きしかない。

そのあともこの曲がずっと頭から離れず。口ずさみながら夕飯の支度をした。子どもはオムライス、相方はロコモコ丼。

今日の夜で体質改善プログラムが終了する。なのでわたしは夕食抜き。
誕生日なのだが…と思いつつ、仕事中の相方に夕飯どうしようかなとメッセージを送ると、「なんでもいいけど べつに」と返ってきた。

「ん?」とすこし思ったが、気分のいい一日だったのでスルーする。
誕生日くらい、夕飯担当は代わってもらえばよかったなと思う。まあ過ぎたことはしかたない。
誕生日に、自分が食べもしない美味しそうな食事を準備するわたし、偉すぎやしないか、と、心のなかで自分をたたえた。

夕方、チョコミントアイスを食べた。すごく美味しくて驚く。お店で出されてもおかしくないクオリティ。子どもも大喜びで、相方も満足げだった。

七月二日(火) 雨ときどき曇り

朝からすごい雨で、子どもたちはこんな中登校できるのか?と心配していたのだが、いよいよ登校するぞという時間になると、雨がやんだ。
(その後、またすごく雨が降ったりやんだりの変な天気だった)

体質改善プログラムが終了した。
体重はマイナス4.7kgという結果。プログラム開始前と同じ服装、アングルで写真を撮って比較したら、あまりの違いにびっくりした。パンツが緩くなっている実感はあったけれど、写真で見てもはっきり変わっている。
あまりに驚き、恥ずかしげもなく仲間たちに写真を送ってしまった。
頑張ったもんな、という感慨が押し寄せる。

頑張ったけれども、そんなにつらかったという感じではない。
最後の方は無理せず、淡々とこなしていた。
45日間こつこつ地味に積み重ねてきた結果だ。毎日運動する習慣が身についたこともうれしい。体が軽くて調子が良いことも。

(次回は  7月25日木曜日 に更新予定です)


コロナ禍に書いた一ヶ月半の日記をZineにしました。

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