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4月24日水曜日〜4月30日火曜日の日記

なくなったブーメラン、見つかる。
野良ミケちゃん目撃情報、独自ルートで入手。
迷った時は、「ちょっとしんどいけど楽しい」の方を選ぼう。

などなどあった一週間でした。今週もやっぱり平和です。

四月二十四日(水) 雨

雨だが、遠足の予定なのでお弁当をつくった。
子どもは気に入りの登山靴をはいてうれしそうに家を出たが、その時点ですでに小雨が降っていた。

悪天候で、取材は延期に。そしてやはり、子どもの遠足は中止。
屋内であそんだらしい。それなりに楽しかったらしい。

日課なので、庭でめだかを観察していたところ、やばい色でやばいサイズの何かの幼虫がいた。至近距離で見てしまって、凹む。

めだかの卵がすごくたくさん孵っている。
いったいどうするつもりだろうかといよいよ心配になる。

15時ごろインターホンが鳴り、また相方宛の荷物かと思いながらモニターを見ると、お隣の兄だった。

玄関を出ると、「あったよー!」と。
手に持っているのは、先日みんなで遊んでいて公民館の屋根にのせてしまった相方のブーメラン。
「風で落ちてきたみたい」
「ありがとう……」と言って、ブーメランから兄の姿に目をやった瞬間、思わず「かわいい!」と思ったことがそのまんま口から出た。
中学生なりたての、ぴかぴかでブカブカの制服がかわいすぎたのだ。兄は恥ずかしくなったのか、
「だぁっ……!!」
と言葉にならない声を発して、走って家に逃げ帰ってしまった。

夜、メダカの卵の孵化が最近すごいね、という話をしていて、
「2種類メダカいるじゃん、白いのと、黒いのと」というと、相方が
「黒?黒じゃなくて、“めら”だよ」といった。「めらめらしてる」と続ける。
「……ラメでは……?」
風呂上がりに水を飲んでいた子どもが「ぶふっ!」と吹き出した。

メラメラって。燃えてるじゃん。もしくは米良っぽいじゃん。
ラメだよね。ラメって言いたいんだよね。など、冷静に伝える。

相方の言いまつがいは日常茶飯事で、話がそこで中断してしまい、「で、何の話だったっけ?」となることがある。多々ある。

四月二十五日(木) 晴れ

今日の服。濃いネイビーのデニムサロペット。グレーのTシャツ、水色のシャツを羽織る。

最近、野良ミケを見ない。悪天候がつづいたせいもあるだろうが、どこかで産気づいていないか、心配だ。

先月から書かせてもらっているメディアのKさんから、入稿などに使用するツールのレクチャーをオンラインで受けた。
Kさんとはメールでやりとりをしてきて、文章からにじみでる優しさがあり、ずっとお話してみたいと思っていた。
画面越しのKさんは、おしゃれでかわいくて、やっぱりやさしかった。イメージ通り。友人のライターMさんといっしょだったので、わきあいあいとした雰囲気でとてもよかった。

子どもは、今日はじめての6時間授業。レクチャーが終わるとちょうど帰ってきているところだった。最寄りのコンビニ近くまで迎えに行き、アイス買おうよ、と誘ってそれぞれに選んで帰る。
子どもはジャイアントコーン。わたしはスーパーカップのチョコチップ。このコンビニには、わたしと子どもが好きなチョコミントのアイスがないのが難点。

子どもは、歩いていて向こうから人がきていたら、対向の道に渡り、せまい道を人とすれちがわないようにしている、という。
「変なひとだったらいやだから」とのこと。小2の危機管理能力の高さに感心する。

お風呂で、なんの話からだったか、子どもに「第六感を無視しないようにね」と伝える。「なんかおかしい、と思ったら、それをスルーしないんだよ」と。この子にはきっと伝わっているはず。

四月二十六日(金) 曇り

今日の服。ブルーストライプのシャツ。ベージュのワイドパンツ。

午前中に取材がある。対応をしてくださる方が、後に予定があるとのことで、約束の時間よりも一時間ほど早めに行く。

以前住んでいたところの近くなので、向かう道すがらずっと懐かしい。
マンションが増えたな、とか、あのお惣菜屋さんはまだあるんだな、でもあの親父さんはもういないだろうな、とか、思うことがいっぱいだ。

先方はお電話で話した印象だとすこしクールだったので、心構えをして伺ったのだけれど、お会いしてみると、テンションが自分や自分の友人と近く、おちついて話を伺うことができた。(どんな相手とでもおちついて話ができるのって歳をとるメリットのような気がする)

聞きたいことは準備してきていて、いつものようにシュミレーションもしてきていたけれど、うーん……やっぱり、取材って、おもしろい!と叫びたくなるおもしろさだった。
このおもしろさをおもしろいまま原稿にできますか、というのが問題で、取材だけしていられたらいいのに、と思う。

取材終わりがお昼前だったので、西新で適当なカフェに入り、ランチすることにした。日替わりランチを注文すると、「売り切れです」と言われ「あら、そうですか、早いな」とつぶやいたら、その店員さんが、直前に注文したお客さんの方を見ながら「あちらのお客様が頼まれたので…(それで売り切れた)」と言った。
それは伝えなくていいのでは、と思った。

食べものは美味しかったのだが、コーヒーが薄かった。
(例によって)薄いコーヒーに寛容でないわたしは、おいしいコーヒーをもとめて移動。ひさしぶりに行く喫茶店。あいかわらず、夫婦で仲良く営まれていた。
そしてコーヒーも美味しかった。ようやく、取材終わりの緊張がほどけた気がした。

マスターとカウンター席に座ったお客さんが映画『かもめ食堂』の話をしている。「あの話って、女性の社会進出のあたらしい形を描いてましたよね」とマスターがいうので「おもしろいこと言うなあ」と聞き耳を立てる。
「男の働き方をなぞるんではなくて、女性のまま、その人らしく働いていけるっていうメッセージだと思う」と。
そういう捉え方もあったのか。

お客さんは『かもめ食堂』が好きで、何度も何度も観ているそう。
「(ある登場人物が)ロストバゲッジしちゃって。ヘルシンキに着いても荷物も、もちろん着替えもずっとなくて。で、ある時マリメッコのワンピースを着て登場するんですよ。〈買っちゃいました〉って。それがとってもお似合いで」
その人を演じているのは、もたいまさこなのだ。
はじめは地味な服を着ていたもたいさんが、ある日大胆な柄のマリメッコのワンピースを着て現れる。映画の中でとても印象的なシーン。
めっちゃステキでしたよねぇ、とおしゃべりに参加したい気持ちをこらえ、コーヒー豆を買って店を後にした。

こういう会話が聞けるのも、喫茶店の良さだなと思う。

四月二十七日(土) 曇り

相方の起きるのが遅かったので、今朝は珍しくわたしがかんたんな朝食を準備した。冷蔵庫の中がずいぶん寂しい。先週、買い物に行かなかったので卵もきれている。
朝食はチーズトースト、にんじんのオリーブオイル炒め、ウィンナー。にんじんを千切りにする作業は心がおちつく。

GWは、後半に広島に帰省する以外の予定は特にない。
あまり人が多いところに行きたくない。
そういえば福岡に住んで長いけれども、「どんたく」というものに参加したことがない。毎年ニュースで見る。わが家にとっては、行われているかどうか定かでない、もはや幻の祭りだ。

相方がネットでメダカ用の水蓮鉢を注文していた。本日のメイン予定は、この鉢に水を張り、あれこれやって水質を整えることと庭の手入れ、そのために必要なものを買いにホームセンターへ行くこと。

今日の服。白に青ボーダーのバスクシャツ。ブルーデニムのパンツ。

昼食、ホームセンターの近くのピエトロにて。
わたしはいつもだいたいサラダパスタを頼む。もりもりの野菜を、ピエトロのドレッシング四種類くらいをかけて楽しむ。
レモンのドレッシングが美味しかったので買って帰った。
わが家で大活躍の辛味ソースも(何にかけてもおいしい)。

ホームセンターで、メダカの鉢に入れる石や水草、ハーブと野菜の苗をすこし買う。子どもはメロンの苗がほしい!と言っていた。(が、スルーされていた)

先日買ったハーブは、その後、みんな元気に生きている。

メダカたちも、今日も元気だ。
卵から孵った赤ちゃんは30匹ほどになった。

ホームセンターから帰り、おやつに食べようとオートミールクッキーをつくり始めた。なかしましほさんレシピ。オートミールをすり鉢で砕く作業が面倒だったが(フードプロセッサーを出すのが面倒で。次からはフープロにしよう)簡単で、とても美味しくできた。

オートミールと薄力粉、砂糖、塩ひとつまみ、ざっと混ぜて、油をくわえてすりまぜ、水でまとめて天板にのせ焼くだけ。
はじめにオーブンを余熱して、それから材料を混ぜてちょうどいい。

15時すぎにコーヒーをいれ、おやつにした。相方は「サクサクでおいしい」と、子どもは「まま天才なんじゃなーい?」と言ってもう一枚、もう一枚と食べていた。
たしかにおいしくてぺろりと食べてしまった。
おやつがない時ささっとつくれてこれは良い。またつくる。

夕飯は子どもの希望で近くの回転寿司やさん。
茶碗蒸し、カツオのたたき、桜鯛、おいしかった。

帰りは一八時半ごろだったけれど、ほんとうに明るい。
涼しいけれど、すでに夏が近づいてきているのを感じる。
わたしは暑いのは苦手というか憎んでいるけれど、日が長いのはうれしい。一日がまだ終わらない、という感じがして。
とはいえ、子どもはいつもどおりの時間に寝かしつける。

子どもが寝たあと、顔を洗ったりスキンケアをしたりしていたら、眠れなくなった。リビングに降りると、相方が『ターミネーター』を観ていた。
なぜ、今。

四月二十八日(日) 晴れ

朝から公民館の清掃。相方と子どもはすこし早めに出かけて行った。
遅れて外に出ると、暑い。子どもに長袖を着せたのを後悔する。

公民館につくと子どもの姿がない。窓枠を掃除をしている相方に声をかけると「家に帰った」という。すれちがったようだ。家には鍵をかけている。しかたなく、家にもどる。
庭にいない。
もしかして、わたしが家を出た時、すでに帰宅していて気づかなかったのだろうか?と思い、玄関の鍵を開け、子どもの名前を呼ぶ。
やはりいない。
また公民館へもどる。しかしいない……

すこしすると、子どもが家のほうから歩いてきた。汗をかいている。
道が格子状になっているので、その組み合わせで永遠にすれちがうことが可能みたいだ。
「AからBへ行く経路のパターン数は」という数学の問題を思った。

わたしは無駄に家と公民館の往復をして、掃除へのわずかなやる気が燃え尽きたので、そのへんは相方に託した。(がんばっていた)

昼は、鳥飼八幡宮で行われているカレーフェスに行ってみようということに。
わが家はカレー好きである。なのに、このカレーフェスには行ったことがなかった。カレー好きを名乗っていて、しかも三日間も開催されていて行かないという選択ができるだろうか。
謎の使命感と、ただスパイスカレーが食べたい、という欲求にかられて鳥飼(というか今川)へ向かう。

予想通り、神社に近づけば近づくほど駐車場の空きがない。
付近を2〜3回ぐるぐると回り、西新のあたりに運良く空きを見つけてそこにとめる。60分200円。

鳥飼八幡宮は、カレー屋とカレー好きと子ども連れ(またはカレー好きの子ども連れ)で賑わっていた。
でも、護国神社蚤の市ほどの混雑ではなく、ほどよい人手で過ごしやすい。

お店を見て回るがどれも美味しそうで迷う。
子どもが「レモネードのみたい」と、あるお店の前で足をとめた。
相方が、じゃあ、おれここのカレーにするわ、と言った。そこのカレーがめちゃくちゃ美味しそうで、すこし悩んでわたしも同じものを注文。せっかくのフェス、いろんな味を試したかったのだが。

お店の人の感じもとてもよく、またカレーがめちゃくちゃ美味しくて、ここにしてよかったと思う。結局レモンスカッシュにした子どもは、「さいごのほうちょっとにがかったけどおいしかった」「やっぱり、ぼくレモネードにすればよかった」とかいっている。相方は「さいこうです」しか言わない。

満足して駐車場にもどる。駐車場代は200円だった。
一時間も滞在せず。子どもと西新をぶらぶらしたかったな、と少し思う。

しかし次に行く場所があるので移動。先日メダカを買ったアクアリウムショップへ。
新しい鉢に入れる石や流木を買いたい、と相方。メダカの隠れ場所になるらしい。
これがいい、あれがいい、とわたしと子どもがいろいろ言って、いろいろ買って帰宅。
流木はしばらく水に浸しておかなければならないらしい。相方は帰ってすぐ水に浸していた。その後も、気づけば庭にいてあれこれやっていた。

わたしは繁りすぎな庭木が気になってしかたがなく、高枝切りはさみを出してきて。特にお隣にはみだしているカツラの枝を切る。切る。切る。車の上に屋根のようにかかっているトネリコの枝も切る。
切り始めると脳が「KILLモード」に入る。あの感覚はいったいなんだろう。手にまめができそうなくらいがんばってしまった。
すこしすっきりとした。(あんなに切ったのに、すこしだなんて)

庭でおのおの作業をしていると、通りのむこうから来た人に声をかけられた。相方は、明らかに警戒した反応を示している。
わたしは、あ、と思った。近所の定食屋のお姉さん(と娘さん)だった。
相方はお弁当をよく買っていて、よく会話をしているのにまったく気づかなかったみたいだ。理由は、お姉さんが私服だったから。
お姉さんは、両手にカリカリや缶詰などいろんな種類のねこのごはんを持って「グレーのねこちゃん、来てませんか?」という。
グレーのねこちゃん、とは、うちにいつも来ていたナチュラル三毛のことだ。
お姉さんいわく、当該ねこは二日ほど前に(ごはんをもらいに)お店にきた。その時、お尻がびしょびしょに濡れていて、おなかがぺたんこになっていたから、どこかで出産したんだな、と推測したそう。
こねこがどこにいるかがわからない。こねこが欲しいといっているスタッフがいるので、探している、とのことだった。

「うちにも、この一週間くらい来てないんですよ」相方がいった。
二人は、「ねこちゃーん」と声をかけながら、来た道からさらに向こうの方まで歩いていった。

やっぱり出産していたか。そろそろとは思っていたけれど。
先週は雨が続いて、うちに姿をあらわさなかった。定食屋さんに出没したということは、うちよりも定食屋さんに近い場所に隠れているのだろう。とりあえず無事だということがわかってよかった。こねこたちの様子が気になる。

すこし後で、子どもといっしょにぐるっと町内をまわってみたけれど、声も気配もまったくしなかった。生まれたてだとこんなにも気配がないものだろうか。もうすこししたら、たぶん嫌でも子猫の声が聞こえてくるだろう。その時にみんな無事でいてくれるとよいのだけれど。

四月二十九日(月・祝) 雨のち晴れ

午前中、イオンに行く。相方と子どもはゲームセンターで(また)メダルゲーム。わたしは本屋へ。

本屋で、いくつか買いたい本があったので探す。

青山ゆみこ著『元気じゃないけど、悪くない』
千葉雅也著『センスの哲学』
島田潤一郎著『長い読書』
福岡伸一著『ゆく川の流れは、動的平衡』

情報として読みたい本、でなければ、急がないので、できるだけ地元の書店で買いたいと思っている。
青山ゆみこさんの本は、仕事がおちつくはずの連休に読みたいからここで買うぞ、と意気込んでいたのに、その書店にはなかった。

島田潤一郎さんの『古くてあたらしい仕事』が目にとまった。
「はじめに」に心惹かれて買う。
青山さんの本は、しかたがないのでネットで注文した。

本屋の隣にあるコメダに入り、カフェオレを飲みながら読む。
ページをめくるたびに目の奥の方が熱くなり、なかなか読み進められない。すこし読んで本をとじ、帰宅してから読むことにする。

帰宅してからずっと読み続けた。
途中、「これはわたしのための本だ」「わたしのそばにいてくれる本だ」と感じ、大泣きして本が涙で汚れてしまった。
そして、わたしは、島田さんが書いた本はすべて読もう、と決めた。そのくらい素晴らしい本だった。

この本を読んで、わたしが日記Zineをつくったのはなぜなのか、いままでよくわかっていなかったけれど、「息子に向けてつくったのだ」とはっきりとわかった。
「あなたのことをこんなにも愛していた。忘れないでほしい。」
それをずっと後にも伝えたくて、あの本をつくったのだった。

「古くてあたらしい仕事」の「あとがき」に、「息子に伝えたいことを書こう、と思って」とあり、腑に落ちた。

なにかをつくるとき、書くときに、具体的なだれかを思い浮かべている人の言葉は、不思議とほかの誰かの心につよく響くことがある。

四月三十日(火) 雨

月に一度のおしゃべり会。川内イオさんのスクールのみんなと。

「迷ったときはしんどい方の道を選べ」みたいなことを岡本太郎が言ってて、若いときのわたしは真に受けていた。それで身についたこともあるけれども、今の若い人たちには、「ラクをしていい」と言いたい。だけど最近若い人と話す機会があって、「それって、自分を甘やかすってことと何がちがうんですか」と聞かれ、答えに窮した……という話をした。

それをきいて、誰かが、イオさんは「迷った時は楽しい道を選ぶ」って言ってましたよね、と言った。

イオさんは「迷うことがあったら、ただ楽しい、だけじゃなくてね、ちょっとしんどそうだな、でもそっちのほうが楽しそうだな、ってほうを選ぶ。そのまま何もせずにいればラクだし安全。チャレンジするのってめんどくさいじゃない。でも、小さくチャレンジしていく。コンフォートゾーンから抜けてみるというか」と言った。

きっと太郎(岡本)もそう言っていたのだ。ただただしんどい方を選べ、と言っていたわけではなくて、しんどいけど心が動く方、しんどいけどおもしろそうな方を、と。

そういえば今日、イオさんに気になることを言われた。
イオさんによると、わたしは編集者タイプらしい。

ライター仲間が迷っているのをみて、みんなであーだこーだ言い合っていたとき、「言ってることが完全に編集者だよね」と。

そういえばわたしは昔から、この人がこんなことをしたらおもしろいのに、この人とこの人が組んだらぜったい良いものができる、とか考えるのが好きで、それが実現することに喜びを感じてきた。
もしかするとこれが編集者視点というものなのかもしれない。

夜、電子でちょっとずつ読んできた、佐藤友美さんの『本を出したい』読了。本がどのようにしてできるのかをつぶさに知ることができて、本がよりいっそう好きになった。

読み終えてみて、「自分は本を出せない」ということがわかった。
自分が著者になるとして、読者にお金をもらってまで提示できる価値を見つけられない。見つけられたとして、それを目ざして本を書くとしたらわたしは何かをまちがえてしまう。「結果的に」価値になるものでなければならない。

「読者に提示できる価値」をより具体的に考えるのは、その企画を通して本にするため。
でもそれは著者本人が考えられる場合と、編集者のように著者以外の人が考えたほうがいい場合があると思う。わたしは、自分では無理だと思った。今のところは。

すこし泣きたいような気持ちにもなったけれど、清々しい気持ちでもある。

(次回は 5月15日水曜日 に更新予定です)



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