見出し画像

心を寄せ合うあたたかい人の輪・トーキングサークル

トーキングサークルってなに?

まず、文字通り輪になって座ります。
どんな座り方でも心地よければOK。そしてひとりひとりが想いを話します。

「トーキングサークル」はネイティブアメリカン達が昔から用いてきた、伝統的な対話の方法。輪の真ん中にキャンドルなどを灯し、そのあたたかい炎を囲んで見つめながら行う場合もあります。癒しや学び、気付きの場としてもとても有効だと言われている手法です。

画像1

自分の内にあるもの、思いを声に乗せて出していく。

話している人にそっと寄り添うように
周りの人はていねいに、耳を傾ける。

そこには評価や批判はもちろん
おせっかい、アドバイス、良い悪い
という様なものは全くありません。

仲間の言葉から連想した自分の経験を
次の人は声に乗せて、自由に話す。

話した内容はその場の中だけに留めます。

そこに居る皆が静かに心を寄せ合う
あたたかい空間です。

画像2

参加した感想

カタカナで「トーキングサークル」という文字を見た時、何か新しい事のように感じませんでしたか?
わたしもそうでした。「サークル」= 活動?のようなイメージがあったのかもしれません。

初めて参加したのは数年前、ランディー由紀子さん主催の会でした。その後は由紀子さんよりその手法と精神を学び、「ママのためのソマティック活動」の仲間、参加される皆さんと定期的に行っています。テーマは子育ての話から悩み、仕事、家庭、身体の整え方、飲み物や好きな調味料の話まで何でも。内容がひとりひとりの話から派生し自然に広がっていくところも特徴的です。

実際に初めて参加してみた時の印象は、初めの文字でのイメージとは違いあたたかく、ホッとできる場でした。口下手なのを忘れて自然に言葉を発したくなる空間。
仲間の対話を聞いているだけでも自分の中に気づき、共感が生まれ、感情を言葉にできる心地よさを感じていました。それは年月が経った今でも同じです。

そしてとてもとても、懐かしい感覚。

輪になっていた子ども時代

この「懐かしさ」は一体どこから来るのでしょう?

過去を振り返り、学校等でこの形態をよく取っていたことを思い出しました。

⚫︎まずは遊び

ハンカチ落とし
椅子取りゲーム
フルーツバスケット
いっせいの〜で1!(名称不明)
Who took the cookie?
Ring around the rosie

大人数で遊ぶと楽しいですよね〜
他にも忘れているだけで色々ありそう♫
みんなで遊びたくなってきました。
思いついたらぜひ教えてください!

⚫︎教室の丸いラグ

机と椅子が置いてあるスペースの他に、室内には丸いラグが敷いてあり、絵本やお話を聞く時間、それぞれが何かを話す、紹介するアクティビティの時には全員がそのラグに移動していました。
子ども達は自然に輪になり、それぞれの好きな座り方で座る。全員の顔も表情も見え、なんだか親しみを感じます。例えば描いた絵を見せ合う、詩をジェスチャーつきで発表する、なんて時も誰かの頭で見えないという不便さを感じたことはありませんでした。

画像3

⚫︎机の並びを円に

中学、高校でもどちらかと言うと列に並ぶよりは輪になって座る授業が多かったと記憶しています。大学では列並びが多くなりましたが、英文学の授業では、机を円にして教授が真ん中に立たれる事が殆どでした。時にはハムレットなど演じて下さっていたので、まるでお芝居を見ているようでした(ご本人はあっちこっち向いて大変だったと思います)。

他にもスポーツでは作戦を立てるときに「円陣を組む」。企業でのミーティング時に円になる事はよくありますよね。

気づき・学びに繋がる理由

最近学んだ脳科学者の講座によると、人は安心・安全を感じて初めて深く学ぶことが出来るそうです。不安や緊張が勝っている場合は脳がサバイバル状態になり、生き残ることにフォーカスしているため新しい事が浸透しにくく、創造的な活動も生まれにくい。

以下あくまでも分析です。
輪になることで感じる「懐かしさ」に加え、時には落ち着くあたたかいキャンドルや香りによるリラックス効果。トーキングサークルの精神である「評価されない」「他言されない」「皆の顔が見える」「リスペクトされる」ことで「ここは安心・安全な場所なのだ」と認識してホッとし、緊張がほぐれる。すると次に感覚が研ぎ澄まされ、仲間の言葉から大切な気づきや学びを得ることができるのではないでしょうか。

そんな癒し以上のあたたかい場を

これからも仲間と創り続けていきます。

長い間読んで頂きありがとうございました!


✳︎トーキングサークルはランディー由紀子さん監修による

「ママのためのソマティック活動」オンライン対面版(関西)の両方で現在取り入れています。
また、先月からはご本人がファシリテーターとなる「トーキングサークル with ランディー由紀子」がスタート!こちらはオンライン限定になります。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?