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子どもの「泣き」の研究:隣で爆睡している旦那様にも少し優しくなれるかも?!

米国APSC公認 日本人初 乳幼児の睡眠コンサルタント、APSCアジア/インド代表 & IMPI妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント資格取得講師の愛波文です。 科学的エビデンスに基づいた乳幼児(小児)の睡眠の知識と日本人の生活スタイルに合わせたねんねトラブル改善方法をみなさんにお伝えしております。

「男の脳は子どもの夜泣きは聞こえないようになっているんだよ」と長男が生まれて数ヶ月たった時に主人に言われました。

そんな・・・と思っていたのですが、あまりにも夜中聞こえてないのでもしかしたらそうなのかも?と思い、調べてみました・・・

赤ちゃんが夜中「あー」や「うー」と声をあげるだけでママたちは一瞬で起きますよね。私もいまだに夜中に息子たちが声をあげるとピクッと起きます!

長男が生まれた時は、まだ乳幼児の睡眠に関して勉強をしていなかったので、声をあげたらすぐ反応をしていて、熱?オムツ替え?とんとんが必要?授乳?熱い?寒い?と毎回敏感になっていました。

子どもが泣いてもいないのに、と絶対泣いたよ!と思ってしまい、起きることも何度もありました。主人には「泣いてないでしょ・・・」と言われました。きっとママさんだったら、このような経験は絶対あるかと思います!子どもの泣き声の空耳ってあるんですよね~

私が毎回夜中起きているのに、隣で主人が寝ているのを見て、「なんで起きないの?」と不思議に思ったことは何度もあります。(不思議だとまだいいですよね笑 夜中何度も子どもの声で起こされているのに全く起きない主人には殺意を感じたことはもちろんありますよ!!)

今でも3歳の次男がいきなり「ママー!」と叫んだり、泣く日もあります。でも今は睡眠の知識があるためすぐ部屋には入らず、モニターで見ながら見守っています。

話は少しズレますが、ベビーモニターは長く使えますし、本当に便利です!私の次男はたまに夜中に座って「ぎゃー!まま!」と叫び、そのまま横になって寝ることがあります。そういうのは最近モニターも見ず、「あ、また寝るでしょう」と思い私も寝ます。

では、なんでママは子どもの泣き声にそんなに敏感になるのでしょうか?

それは出産時と授乳時に大量に分泌されるオキシトシンというホルモンのせいなんです!赤ちゃんの泣き声を聞くと女性は危機感を感じるようになっているのです!

アメリカの大学で男女18人を対象に幼児の泣き声を聞かせ、脳内がどのような反応をするかを研究しました。

ヘッドフォンをつけ何も考えずにボーッとしてもらいます。すると時折ノイズ音と子どもの泣き声が聞こえてきます。それぞれの音に脳がどれくらい強く反応するか調べる実験でした。

結果を平均すると女性はノイズ音よりも子どもの泣き声を聞いた時の方が脳が強く反応していました。一方、男性はノイズ音も子どもの泣き声も反応はほとんど変わりませんでした。

この研究結果からわかるように女性の脳は男性に比べて特に子供の泣き声に敏感であることが確かめられたのです。

女性の脳は子どもの泣き声に敏感に反応せずにはいられない作りになっているんです!!

このような男女の脳の違いがお互いにとって育児ストレスの原因になると研究者は指摘しています。子どもの泣き声に対するパパとママの反応が違うのは自然なことなんです。

母親の方が子どもの声に対する反応が早いので、その反応の早さや対応の仕方をパパに求めてしまいます。しかし、パパにはそれができないのでママがイライラしてしまうんですよね。

子どもの泣きと男性の反応のことが分かると、隣で爆睡している旦那様にも少し優しくなれるでしょうか笑?!

参考文献:「Gender Differences in Directional Brain Responses to Infant Hunger Cries」


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