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ミュージカル・ピカレスク『LUPIN〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜』11/9 初日観劇レポート


とっても楽しみにしていた作品!
まさかの初日を取れてしまい、驚きました笑
怪盗紳士アルセーヌ・ルパンとシャーロック・ホームズが一堂に会するなんて行くしかないでしょう!
御園座のチケットも取れたので、行ってきます。
※ネタバレありの個人的な感想ですので、ご注意ください。


全体の感想

奇巌城とカリオストロの城とルパン対ホームズを組み合わせた感じの物語。
ルパンの物語に登場するシャーロックは、確かまぬけな部分があるから、原作通りなはず?+‪αでボヘミアの醜聞感漂う物語。
ロミオとジュリエット感もあったな。1人の女性を奪い合う男たち。

小池先生の古川さんのこんな姿見たかったんだろって全部見せてくれます。
ショーを見ている感覚で、蝶ネクタイの形をしたゴンドラやルパンが変装する女性の歌手が歌う時、もはやパレード。

アルセーヌ・ルパン

・変装が見事!
最初、鑑定士のお爺さんの変装だったんだけど、よく腰を曲げたままお芝居できるなーと。
ちゃんとお爺さんの声だから、最初誰だかわからなかったけど、盗みに入ったルパンだったりして?と疑っていたら本当でした。
お爺さんのマスクを名探偵コナンのベルモットみたいにベリって剥がしてた。
・古川さんと柚希さんのダンスシーンは、見応えあり!
・パーティで、金髪の貴族に変装するルパン。→黒執事のドルイット子爵意識してません?佐々木喜英さん演じるドルイット子爵の話し方に似てましたよ笑
前髪毎回触ってて面白かったし、笑い起きてた笑
・女装で歌唱の際、カーテンの後ろにクラリスが隠れていて、口パクのルパンに声をあてる。その時の古川さんの顔が、私が歌っていますバリのドヤ顔で笑っちゃう笑。
・アルセーヌ・ルパンの著者は、モーリス・ルブラン。だから、クラリスを自宅に送り届ける時、住所がルブラン〇〇って言ってて、作者の名前ー!
・奇巌城では、ボーマニャンとクラリスを懸けて決闘。勝った方が結婚申し込む。受け入れるかは彼女次第。←優しいね!
宝石も箱を開けたのはクラリスだから、慈善事業のためにお金に変えてって優しいーじゃん!根は優しいルパンいや、ラウール。

ボーマニャン

何か2.5次元っぽい音楽がボーマニャン(名前可愛いね)であったけど、エリザベートで見たような紋章みたいなのが頭上から登場。鷹の翼に髑髏が散りばめられていて、いかにも悪って感じでした。
黒羽麻璃央さんは、悪役やニヒルな役が合いますね。
刀剣乱舞やってただけあって、最後の決闘場面はさすがの殺陣。

シャーロック・ホームズ

この作品のシャーロックは、お笑い担当。ほとんどの笑いはシャーロックの一言で始まる。お茶目なの可愛いかった〜。
・ワトソン先生いないの残念と思ったら、宿泊先のホテルから電報で、「ベイカー街221Bのジョン・H・ワトソン宛に、処方箋切れた。コカインをくれ」と言ってて、ワトソン先生いるじゃーん!と歓喜。
221Bを「つーつーわんびー」ではなく、「にーにーいちびー」なの憂国のモリアーティファンには嬉しい!
・ワトソン先生の立ち位置をボートルレが担当。いいコンビでした。
・この作品に、シャーロック・ホームズを登場させた意味とは。ある意味、小西遼生さんの無駄遣いと言われればそうとも言える。
・まるで『ボヘミアの醜聞』。カリオストロ伯爵夫人がアイリーン・アドラーの役割で、シャーロックを翻弄する女性。
・コカインを切らしてしまったシャーロックが、伯爵夫人が持っているコカインをくれと禁断症状で暴れ出し手を伸ばす。その姿は薬物中毒者そのもの。原作でも相当な薬物中毒だったから、ここまで狂ったように薬を求めている姿良かった。
薬を打つと、部屋の壁に薬が浸透していくみたいに煙の影?が広がる。シャーロックが好きなタバコの煙の表現、霧の街ロンドンを表しているようにも見えてとっても良かった。
コカインを渡す代わりに協力してくれてとシャーロックにお願いするカリオストロ伯爵夫人。コカイン欲しさに協力するホームズ。
→単純じゃん!
すっかりカリオストロ伯爵夫人にはまってしまったシャーロックは、彼女に恋に落ちる。自分を翻弄する女性はそうそういないから。
・2幕、宝石に興味無いシャーロックが、自分を打ち負かしたカリオストロ伯爵夫人を見つけるために、ルパンと協力関係に。この時、「ここがカリオストロ伯爵夫人の家か」って空気吸ってワクワクしてるの笑
ボートルレ「まだ行ってなかったんですか!?」
シャ「恋愛には順序というものが…」(セリフあやふやです…)
・オークション会場女性しか入れない。「どうやって入るんですか?」とボードルレに言われて、「何とかする」→二人とも女装姿で登場したよ笑
ルパンと違って変装見破られてしまうんだけど、シャーロックが「クオリティの差か!?」と言っちゃうのもはや中の人な気が笑
・最後、カリオストロ伯爵夫人が盗んだ財宝をボートに移動させる場面で、シャーロックとボートルレとガニマール警部が双眼鏡でその様子を発見!→ボートルレ「え!見してください」って奪う。弾き飛ばされるシャーロック。「私にも見せろ」と、今度はボートルレを突き飛ばす。
→コントかな?
・シャーロックの衣装は、鹿撃ち帽とマントで、まんま挿絵から出てきたよ。
・小西遼生さんに沼るなんて思ってないです。声も歌も仕草も全部好き!パイプふかしながら登場したよ。
・ルパンの変装した記者がサイン下さいって言ったら、ちゃんとサインしてくれるの優しいな笑
しかも片手でパイプくわえてサラサラって書いて颯爽と去っていくのカッコよすぎだし、マントの端を気にして手で触っちゃうの好きです。
・ルパンVSボーマニャンの時、「助太刀は必要ないか」って、ボートルレと駆けつけてくれる。剣の構え方と殺陣がもはや牙狼の鋼牙。
・決闘終わって、お前とは永遠のライバルなのに遥々イギリスから来た意味が無い。俺とも決闘しろ!→どうした?笑
剣はもう無いぞ→これ(拳)でだ。ルパンの方が日本の柔術できるから圧倒的に強くて、すぐ殴られて倒れるシャーロック。あれ?シャーロックもバリツできるはずなのだが?
・この作品のシャーロックは、カリオストロ伯爵夫人にも弄ばれて、弱い探偵。だけど、佇まいが英国紳士だし話し方も紳士だから、気にならなくなるよね。
・ビジュアルでは髭と茶髪に黒革手袋だったけど、全部無くなって、髭なし金髪?パーマ手袋無し。

音楽

『1789-バスティーユの恋人たち-』を観劇した私にとって、音楽が信頼しかないドーヴ・アチアさん。とっても好みの音楽。
初日に来れなかったから、ビデオメッセージを送ってくれてて、カーテンコールで流してくれました。
手がけたミュージカルの初日のため来日できず、2ヶ月後に日本に来るから、楽しみにしているそう。
→大阪公演観るのかな?

上手で観れたので、初めてオーケストラピットがよく見えました!
指揮者が頭一つ分上段にいるので、役者の動きに合わせているのがよくわかる。よく役者の動きも捉えながら指揮できるよなと。どうやったら同時進行でやれるんですか?笑


個人的にとっても良かったので、来月の御園座観劇楽しみです!
ぜひ円盤化して欲しい…買います!
まだチケットが地方だとあるみたいですので、劇場で古川さんのマントさばきを目撃して下さい笑


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