見出し画像

都会から地方にきて17年の私が考えること②~医療・病院

地方にきて医療にモヤモヤ。


地方にいて、
もどかしく思うことのひとつに
「医療」があります。

地方の医療に携わる方が誰でも、
ということではもちろんないはずですし、

あくまで、東京から地方にきた私が
”傾向としてあるのでは”と個人的に考えていることを
書かせていただければと思います。

看護士さんがさらりと言っていたこと。

子どもの誰もがその洗礼をうけるように
我が家の3人の子ども達も、
手術も含めて、病気やケガに入院で
大学病院や個人病院にお世話になってきました。

私も末っ子を妊娠した10年ほど前、
当時5歳の長男と親子で、
頭からつま先までの酷いアトピーになり、
子どもがいなかったら私はこの世を引退したい…と
思う毎日だったことを記憶しています。
思い出すだけで震えてしまう記憶です。

そんな私たち親子は、
行ける限りの皮膚科、内科などに行きました。

でも当時行った病院では、
こちらに歩み寄ってくださる
お医者さんにはなかなか出会えず、

ステロイド剤と保湿薬を渡されるばかり。

目すら合わない先生もいたし、
ただただ対処療法的に薬をもらうばかりでした。

憐れんだ目で見てくれる先生だけでも、
まだ救われていた気がします。

(個人的に、このアトピーは、
・ワンオペ(出張ばかりしている夫。実家遠い。おチビ2人)
・地方に来たことを受け容れきれない
・ブレブレの自分
が引き起こしていたものと勝手に思っています。
あの時の私、がんばった)

「やりがいというより生活のためですから」?!


次女が生後4か月で入院した時のことです。

ずっと娘に付き添う私に、
同世代の看護士さんが話かけてくれるようになったのですが、
その時のある方の話が、私には衝撃的だったのです。

「医療は地方にいくほど、レベルが低くなっていく傾向があるの。
都会ほど競争が少ないし、
先代からのお付き合いでと
自動的に患者さんが来てくれることもあるから、
より良い病院にしていこうみたいなどとは考えなくても
いいと思っているみたいなんだよね。
医者になれたからゴール、みたいに思っている人もいるかも。

しかも、この地域では医師と看護士は
完全な主従関係なんだよね。

先生のやり方につっこみを入れたくなっても、
そんなことを言える関係じゃないから
無になって、それをやり過ごすことが当たり前なの。

それでも、
お給料の低いこの土地で
少しは高い時給で働けるから、
生活のためとわりきって働いている人が
少なくない気がするんだよね」

自分と家族は自分で守るしかない

そんな話に衝撃を受けた私。

「どげんかせんといかん」、
(←覚えている方いらっしゃいますか(笑)、
その方が知事だった県に住んでおります)

「もっと調べて、もっと求めていかなければ」と
現状を知って肝が据わったのです。

体調がある程度良くなるのを待って
(アトピーの他、不眠症、
信号の色がわからなくなるくらいの
記憶障害にもなっていました。
心が完全に折れなくて本当によかった)、

実家のある東京に帰っては、

お医者さん家系の友人のすすめてくれた病院に行ったり、
東洋医学的を取り入れる大きな病院に行ったり、
動いて、試して、情報を取りにいきました。

その結果、私と長男のアトピーには

  • 出ている症状にふさわしい薬で治すこと(だから「顔と身体は塗るものは別」のレベルではなくて、もっと細かく。正直、塗る作業が大変でそれにも疲れちゃうのだけどね)

  • 体調が崩れるとアトピーはひどくなる私たち。崩れそうだと思ったら、ある漢方薬を飲むこと(自分にあう漢方薬をすでに自分で見つけていて、お医者さんにほめられた)

  • 寝る!眠る!

を自分(と息子)のアトピー対策に掲げて、実践!

漢方薬については、
東京で病院巡りをする前から市販のものを買って
飲んで効能を感じていたのですが、
それを話しても「たまたまでしょ」と
地元の病院では相手にしてもらえず処方もしてもらえなかったのだけど、

東京の病院の先生が
「住んでいるところでも、これを出してもらってくださいね」と
書いてくれた処方箋を持っていったら、

しぶしぶながらも(プライドとかありますものね)
それから定期的に出してくれるようになりました。

あれから10年たった現在。

ありがたいことに、私と長男のアトピーは落ち着きました。
子育ても楽になり(正確にいうと、身体は落ち着いたけれど
頭は使うので楽になったかどうかは…)、
記憶障害は、単なる物忘れのような感じになりました。老化?

信頼できる柔軟性のあるお医者さんいる病院も数年前にでき、
親子でお世話になり続けています。

あまりメジャーではない病院に、実直な先生あり?!

そんな感じで病院ジプシーをしたり、
東京行脚をしたりしたり、
子ども達も成長して病院にかかる機会も減った最近ですが、

実はあの頃から10年以上、
家族でお世話になっている鍼灸院と歯医者があるのです。

両方とも
営業活動は一切していないですが、
小さいお子さんからご年配の方で
予約が埋まっている様子。

私のおすすめなんか耳に入らない夫も(おいっ)、
鍼灸院だけは、ずっと通っているようです。

治療はもちろん、
患者さんが求めるのなら心の問題や
精神世界のことまで教えてくれる鍼の先生。

特殊な機械を病院にいれたり、
なるべく削らないで、
ずっと自分の歯を維持することを大切にする歯医者さん。

30代で矯正治療を始めた私を怒ってくれたのも
この歯医者さんです。

ないないないない!
これだから地方は!
と思っていた時期も長くて
不満だらけで苦しかったのですが、

ないなら探す!
あることには感謝を!

ですね♡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?