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合唱祭

昨日は秋晴れで、長袖一枚で過ごせる良い陽気となりその中で娘の中学校の合唱祭があった。

合唱祭と聞くと、自分の中学生の頃を昨日のことの様に思い出せる。
指揮者が誰で伴奏が誰で。
どんな曲を歌ったのかも。
合唱はすごく好きだった。
今もすごく好きだなぁと昨日娘達の歌声をきいて、やはり強く思った。
歌を歌う事自体も好きだが、そこに皆んなで歌い、綺麗なハーモニーを奏でられた時、本当に聞いている人の心をこんなにも揺さぶる事が出来るのだとあの頃知った。

一つの歌を皆んなで作り上げる。

合唱ってなんて素晴らしいのか。


昨日の合唱祭を見て、聴いて、すごく感動して、歌っていたあの頃とはまた違った感情が湧き上がってきた。

歌詞に込められた意味を考えながら、情景を思い浮かべながら一生懸命練習したであろう時間を思いながら、自分の過去と交差する時間を音楽にのせて脳内再生されると、心が震えて涙が溢れてくるのだ。

頭で考えているのではなくて心で感じるとはこういう事なのだ。

一年生の娘達は初めての合唱祭で、少し緊張していたり、恥ずかしかったりしていて、まだまだ声も出ていない所もあった。
三年生の合唱は、本当に素晴らしくて、最初から涙が止まらなかった。
素晴らしい音量で、抑揚もあり、なんと表現豊かな事か。

2年の差でこんなにも素晴らしくなるのか。


色んな進路の悩みや、年頃の悩み。
色々な事の中にいる彼らが出す本気の歌声は、素晴らしい以外に上手い表現ができないほどに素晴らしかった。

自分の知っている今も昔も歌われる合唱曲に、心の中で自分もあの頃に戻った様な不思議な感覚になり、心が満たされた1日となった。


そして思った。
ああ、こういう気持ちを忘れていたなぁと。
感動することのなんて気持ちがいい事。
そして、一生懸命頑張る事の素晴らしさや、皆んなで何かを作り上げる素晴らしさ。
そして歌の素晴らしさ。

この気持ちは本当に宝物の様な大切な気持ち。忘れない様にして、大切にしまうのではなく、大切に抱きしめて持っていたいとおもった。

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