見出し画像

人間らしさっていいよね

最近、というかここ数ヶ月ずっとハマっている漫画がありまして。『違国日記』がとってもおもしろい。

広告か誰かが紹介していたのか忘れてしまったのだけど、勧められたものは秒で興味を持つ(その人を好きであればあるほど、おすすめの本は読んでその人のことを知りたい)私は、たしかすぐにLINEマンガかなんかで読み始めた。

少女小説家の高代槇生は、疎遠だった姉の死を知り、遺された姪の田汲朝を引き取る事を決意する。人見知りで、誰かと暮らすには不向きな性格の槇生は、突然降って湧いたような同居人の存在に困惑する。一方で15歳の朝は、明らかに両親や先生とはタイプの違う「大人らしくない大人」である槇生との暮らしを素直に受け入れ、新たな生活に順応していく。不器用人間と子犬のような姪の、突然変化した日常を描く歳の差同居譚。

マンガぺディア あらすじ

読み始めたのがちょうど何巻か無料で読める期間で、数巻読んでみたのだけど、これが今まで読んだ漫画のおもしろさとはまた違った感情になった。

私はスポ根系の漫画を読むことが多くて、大変な試練に挑んでいく熱血感だとか、少しずつ強まっていく仲間との団結力だとかにうぉー(語彙力)となっていた。

だけどこの漫画は違くて、本当に日常の一部が切り取られていて、でも時間が少しずつ進んでいる感じがして、朝(登場人物)のちょっとした成長が見られたり、お互いを理解できるかできないかを行ったり来たりする感じがなんかリアルでいい。

この高校生感とか、人間らしさがすごく表れているな〜と思う。人間って単純だけど、単純じゃないよね。

なんと言っても、私は槙生ちゃんの語彙力と発想力と他者を慮る心にたいそう心を掴まれてしまって。

いや〜、羨ましい。素敵!と思った。でも、それらはもちろん天性のものもあるけど、槙生ちゃんが良いことも悪いことも経験して、そこから得たものだから、私もいろんなことを経験して、そうすれば槙生ちゃんのような大人に近づけるのでは?と安易な考えですが思ったのでした。

でも完璧な人間でないのが、この漫画の良いところで、そんな素敵な大人であっても苦手なことはたくさんあって、朝との距離感だとか、いろいろなことに悩みながらお互いに一緒に生活していくところがいいな、なんて思いました。

この漫画は今度?(いつかはわからない)映画で実写化するみたいなのですが、個人的にはアニメでフルカラーでも2人の生活をのぞいてみたいななんて期待してるのですが、どうでしょう。

そういえば、今週末の文学フリマに予定が合えば行きたいな〜と思っています。note読んでる人も何人か本を出すそうで、ぜひ読みたい!ので行けたら行きます。楽しみ〜。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?