スープストックトーキョーに入社して半年。ひとり広報がやったお仕事まとめ
スープストックトーキョーに入社して半年が経ちました。
広報のあやぺです。
「スープストックの広報ってなにするの?」
「もう完成されてるんじゃない?そこでこれから何をやるの?」
…なんてことをよく聞かれるので、この半年何をしていたのか?自身のふりかえりもかねて、まとめてみようと思います。
入社したのは2023年の8月🌻
入社時は多くの方からご連絡をいただきました!ありがとうございます。Soup Stock Tokyoというブランドへの期待を大きく感じ、身が引き締まる思いがしたことを鮮明に覚えています。
その後、と~ってもありがたいことに、スープストックトーキョーは価値ある情報にあふれていてキラキラ光るダイヤモンドがゴロゴロ転がっているので、怒涛の日々を過ごしていました。
そんなこんなで入社エントリを書けていなかったので、今回筆を執った次第です。(超筆不精です🙈)
本編に入る前に簡単に自己紹介させてください。
スープストックトーキョーで広報をしているあやぺです。
こんな人です👇
それでは、本編に入ります。ちょっぴり長くなりますがお付き合いください!
ブランドを知る、感じる、伝える
PRパーソンとして入社したのだから、会社のこと、ブランドのことは何を聞かれても答えられるようになりたいですね。
ありがたいことに、入社して半月は入社時研修がありました。この研修は、店舗も本社も全員が対象で、会社のことやブランドのこと、歴史、商品、店舗のことについてみっちり教えてもらう時間です。
一見どこにでもありそうな研修なのですが、
スープストックトーキョーの研修は企業理念を「ジブンゴト化」することが目的になっています。(私の解釈)
そのため、日々の研修では私たちの企業理念、「世の中の体温をあげる」エピソードがあふれています。
過去の事例や取り組みなどをインストールする時間が多々あるのですが、毎回ぐっときてしまって涙をこらえるのに必死でした。(こらえきれてないと時もあった)
中盤は商品を理解する「おいしい研修」で、毎回自社の商品の美味しさに感動し、さらに好きになり…
後半には、実際に店舗に立って接客する店舗研修も。
私たちのブランドの価値を創ってきてくれた一番の舞台は「Soup Stock Tokyo」の店舗です。
なので、本社勤務であっても店舗経験をさせてもらうことはこれからお仕事をするうえでとても重要でした。
今でも振り返るシーンが多くあり、研修の講師をしてくれた方や店舗のメンバー、パートナーさんに感謝しております!
入社後は社内のメンバーと積極的にコミュニケーションをとるのはもちろん、社外の方、メディアの方とも頻繁にお話する機会をつくるようにしました。
それは、研修や日々の業務でインプットしたことをアウトプットするため。
私は人前で喋るのはあまり得意ではないので(PRとしてそれで大丈夫か?はさておき……)あえて外の人に会社・ブランドの魅力を伝える場を設定していました。
ただインプットしただけではなくて、自分の言葉で伝えられるか?伝わるのか?さらにはスープストックトーキョーがどう思られているのか?どこに興味を持つのかも知りたかったのです。
それを今後の広報の戦略にも活かしたいと思い、勝手にミニプレゼンとヒアリングを繰り返していました。
入社して時間が経つと慣れてしまう部分もあるので、外からの目線をフェアに取り入れるという意味でも重要な時間だったなと思います。
お仕事をしやすくする土台作り
冒頭で、スープストックトーキョーって「もう完成されてるんじゃない?」と書かせていただきましたが、
ぜんぜんそんなことはありません!(いい意味で)
1999年に生まれ、今年で25年を迎えるブランド。私ももちろんお店を利用したことがあり、商品やサービスもクオリティ高く、PRやブランディングも上手な会社のイメージでした。
ところが、実際のお仕事の中身をみてみると、まだまだ整備されていないことだらけ。素晴らしいブランドであるだけに“もったいない”ポイントがたくさんある会社でした。それこそが私が入社したいと思った理由でもあります。
整備されてないと思った点のひとつが、あらゆる情報が整理されていないこと。
広報あるあるだし、ベンチャーあるある?とも思いますが、だれが何をやっているのか?どんな経緯でどんなアウトプットをしたのか?この施策は何を目的に実施したのか?など詳細については当時の担当者に聞きにいかないとわからず、過去の功績も会社の資産になっていない状態でした。
また、広報の多岐に渡る業務もドキュメント化されずに、詳細は口頭で受け継がれ、門外不出の秘伝のたれ状態。
無駄なことに時間を使わずに本来やるべきことに時間をかけることができるようにするため、先輩方に教えてもらった秘伝のたれはできるだけ言語化して、フローにまとめてあとで他の人が見てもわかる状態にしておく、というのは半年間徹底してきました。
私自身は大雑把な性格なので、整理したり仕組み化することはそんなに得意じゃないと思っていたけど、どこの会社でもそれを任されてきたので意外と得意なのかもしれない、と思えてきたのも新しい発見です。
また、広報は特に他部署との横断組織なので、他部署の情報にも簡単にアクセスできるように、みんなが情報をフェアに取り扱えるようにする土台作りは進めています。
情報の整理や可視化などをするうえで他部署のメンバーにも協力をお願いすると、面倒と思われてしまうかな?と不安に思っていたのですが、みんな「良くなるためなら!」となんでも意見を受け入れてくれる、一緒に悩んでくれる。そんなカルチャーに助けられています。(スープストックの人はみんな神のように優しい!)
25年分の秘伝のたれの中身を見える化するにはまだまだ先が長いですが、会社の資産を未来につないでいくために、今後メンバーを迎えた時にその仲間が困らないように、地道に続けていこうと思います。
広報の役割、やるべきことの言語化と目指す未来を決める
私が入社するときに面接で社長の松尾に聞いたこと、
「スープストックトーキョーってどうなりたいんですか?何を目指しているのですか?」
完成されているブランドのイメージだったこともあり、この先どうなりたいのか?そのために私にできることがあるのかイメージできなかったので聞いた質問でした。
そこで松尾から帰ってきた答えは……
「今から俺の部屋(社長室)来る?」
そう言われて社長室に案内されると、壁には模造紙に手書きのロードマップが描いてありました。
スープストックトーキョーのこれまでとこれから、そして何故それをやりたいのかを情熱的に伝えてくれました。
その話はとっても面白くて、瞬く間にパッションあふれる松尾の人柄に魅了され、ワクワクしました。
その反面、今の話の1割も外の人には伝わってない!(少なくとも私は全く知らなかった)ということにも違和感を覚えました。
そうなっているのも理由があり、スープストックトーキョーの広報業務は膨大な量でそれを滞りなく対応するだけで精一杯。そのため、未来を描き、そのロードマップに沿って仕掛けて戦略を実行するような動きができない状態にありました。
だからこそ、私のこの会社での役割は、今まで出来なかった部分を担うこと、受け身ではなく自分たちの目指す姿に向かった広報活動をすることだと思えました。
この半年は日々の業務と並行しながら、この先スープストックトーキョーは「世の中の体温をあげる」ためにどんな未来を目指し、そのうえで広報は何を目的にしてどんなアクションをするのかを設計し、やること、やらないこと(捨てること)の洗い出しを徹底しました。
最近になってようやく、その戦略に沿った打ち手に取り掛かりはじめています。
日々の広報業務
その他、広報業務の範囲を簡単にお知らせすると、こんな感じです。
問い合わせ・取材対応・講演など
現在、「Soup Stock Tokyo」は全国に65店舗あり、他にも「100本のスプーン」や「二階のサンドイッチ」というブランドも運営しています。
ありがたいことに日々外部の方からの問い合わせ、取材のご依頼、講演のオファー、協業のお声がけなどがたくさん来ています。(多い時は一週間に10件を超えることも…)
それらを対応していくだけでも、ものすごいボリューム。忙しいときはだいたい重なるのでそろそろ分身の術を習得したい。
特にテレビ取材を進める際は、店舗の店長や社員、商品部、営業部などさまざまな部署との連携が必要になり、商品撮影なども含めて大がかりなお仕事になります。
これは食の会社ならではの取材のお作法だな~と思うポイントがたくさんあり、半年の間に何度も経験しましたが毎回ハラハラドキドキしながら取り組んでいます。(緊張感あるけどとっても楽しい!)
プレスリリースや自社発信
運営している3つのブランドの、商品のお知らせや店舗情報の発信、会社としてのお知らせのプレスリリースや、ブランドサイトのお知らせ文の作成も広報が担当しています。(一部はブランドコミュニケーション室と連携)
新店も都度オープンしているので、メディア向けイベントを実施したりもしています。
外部発信の確認やコントロール
店舗が入っているデベロッパーさんやパートナー企業から配信するプレスリリース、SNSの発信情報、店舗からの社外発信に関する問い合わせ。
フランチャイズで営業している店舗もあるので、パートナー企業からの発信に関する問い合わせや相談にも日々対応しております。
プロジェクトへPRとしての参加
それぞれのブランドではさまざまなプロジェクトが行われており、私は適宜PRとして参加しています。
スープストックトーキョーにはマーケティング部門は存在しないため、広告もありません。
そのため、そういったプロジェクトをお客さまに知ってもらったり、新たなお客さまに楽しんでもらう、いわば新規顧客獲得もPRのミッションになっています。
プロジェクトをPR視点で企画にしてメディアの方に提案したりもしていますが、ミッション達成はかなり難易度が高いので毎回四苦八苦しながら設計しています。
PRルールBOOKの作成
これまで基本口頭コミュニケーションを中心に他部署連携していたこともあり、広報に他部門のメンバーが相談したり、依頼する場合も「これ前にも聞いたと思うけど…」「いつかやったことあると思うけど……」と前置きのあるコミュニケーションが頻繁に発生していました。
過去に同じようなことを依頼しているのであれば、それを毎回聞いたりする時間はお互いにもったいない。よく依頼されることはまとめて全社共有できるように準備を進めています。
一部試験的に運用をしていますが、「他の人の相談内容も見れるし、いつも同じようなこと聞いてたから聞く手間が省けるので助かる~」と声をもらっています。
なが~くなりましたが、わたしが半年間やっていたことはこんな感じです。
スープストックトーキョーはどこを絞っても素晴らしい価値があふれてくるようなブランドです。そしてすてきな人が集まっている会社。
だからこそ、“もったいない”を摘み取って、新しい変化の芽を植えることでさらに大きく成長できる。その一端を私も担いたいと本気で思っています。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
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スープストックトーキョーに少しでも興味をお持ちいただけた方は、こちらも見てみてくださいね🐕
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