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音の揺れを止めたい時は力の暴走を見つけよう

音が揺れていると注意されたり自覚がある人は
力の入れ方について考えるべき時かもしれません。

今回のnoteでは

✔ 音の揺れはお腹の支えだけの問題じゃない
✔ 力を抜くというよりは必要なところへ回す
✔ 音揺れ解消練習アイディア

をご紹介します◎

■音の揺れを止めるのはお腹の支えだけじゃない

音をまっすぐにコントロールするには

✔ 息のスピード
✔ 息の圧力
✔ 息の使う量
✔ 吐き出す太さ
✔ 飛ばす方向
  などなど…

色んなバランスを取らなくてはなりません。

だから
お腹を意識するだけじゃ改善できないのです。

>ホースの水でイメージしてみる

ホースでお水を撒くとき
水の量でホースの暴れ具合が違いますよね?

簡単に言えばこれです。

少量の水圧(チョロチョロ)なら持ってなくても平気です。
でも大量の圧力(バーッ)だと口をしっかり持っていないと大惨事です。

楽器の場合
音域や音量で水量(息)を変えています。
なのでその時にあったコントロールで制御していかないと
暴れる
(何らかの不具合が起きる)のです。

■音が揺れるってどんな状態?

音が揺れて「ウワウワ~」っと聞こえるパターンは
主に2つあると思います。

>寒い日の震えっぽいやつ

吹いているとブルブル震えてるタイプ
ざっくり言うと
意図してないのに揺れてるやつです。

よく言えばビブラートのよう、とも言えなくない…?ですが
本番で緊張すると震えたり怖い先生の前だと震えたり
伸ばしの音で勝手に震えたり…
この手のは残念ながらビブラートではありません。

>余談:チューニングの時に波打つタイプ

ハーモニーディレクターという音程を合わせるときに先生が弾いてるキーボードみたいなあれと一緒に吹くと波打つときありませんか?

これは、音程があってない時の現象です。
音程を合わせれば治ります。

これの面白いところは
この波の深さでどれくらい本当の音程と離れてるかがなんとなくわかるところです。

今回詳しく検証していくのは前者の方になりますm(_ _)m

■音が揺れるのは力の暴走

音が揺れちゃう原因は力が必要以上に入っているからだと思います。

力が必要以上に入っているというのは
要 ら ん 所 (←ここ大事)に力が必要以上に入ってしまっているから
アンブシュアが乱れちゃったので、結果ゆれちゃった

という状態になっている可能性が大です。

ここでよく
「力を抜いて!」「ラクに吹いて!」
という王道フレーズが飛び出してくるかと思います…

果たして力を抜くというのは
文字通り「脱力」なのでしょうか?

と学生時代の私は非常に疑問を持ちました。

>力を抜くとは?

ニシジマが思うに、これは逆に
必 要 な と こ ろ の力が足りていないだと思ってます。

もっというなら
必要なところの力がそこじゃないぞ!という箇所に
逃げちゃっている
イメージです。

>力は連動してるんじゃないか?説

たとえば、ここで少し実験をしてみてほしいのですが

✔ 立って吹く
✔ 座って吹く

の2つの吹き方を比べたとき
お腹の力の入り具合って…違くないですか?

これって
足で踏ん張れたかどうかで差が出てるんじゃないか?
と私は仮説を立てたわけです。

そこで、座っている時にも足が踏ん張れるように
椅子の座る深さだったり、足の開き方だったりをいろいろと変えて試したところ
同じようなお腹の力が入るポジションを発見しました。

こんなかんじで
恐らく身体中でチカラって連動してるんじゃないかと思われます。

>力を抜きたければ入れるべき箇所を見つける

今回の例は力を入れるところに焦点を当てましたが
たとえば、手の力を極力抜いて楽器を構えたいなら
身体の芯をしっかりキープしたほうが手をブラブラに使える
みたいな感じで、脱力させるにはどこかしらに力を入れます。

なので
チカラを抜きたかったら代わりに力を入れるべき場所を見つけるべきです。

■まっすぐ伸ばすための練習アイディア

音をまっすぐ伸ばしたかったら
ロングトーンを使って検証するのが手っ取り早いです。

この時に注目したいポイントが3つあります。

>ポイント1:息の太さ

もし息が線として目に見えたとしたら
太い油性マジックで書いたような
力強い線になるように
息を送り込んでください◎

ここで大事なのは太い油性マジックのイメージ

極細のボールペンだと長い線は手ブレ必須…
はたまた
墨が足りてない書初めの筆で書いたカスカスの線もよろしくありません…

ただ、ここで言えるのは
ボールペンや筆のイメージも曲によっては使える可能性があるということ。
今はまっすぐ揺れない音を作るという目的があるのでダメな例として取り上げていますが、極細ボールペンのような緊張感のある線や筆のように後ろがすっと抜けていく線のイメージも扱えるようになると曲中で使える武器が増えます。
細いボールペンなら勢いをつけてシュッと引けば手ブレが少ないように、
筆なら配分を考えてちょこちょこ墨を足していくなどの工夫があるように
揺らさないための技術が必要になるので、まずは油性マジックの線を楽器で出せるように練習するのがオススメです◎

補足を少し。

>ポイント2:一定に圧力をかける

息を押し出す力=圧力も大事です。

強ければいい、ということではなくて
一定の力で押し出すことが重要です。

息の圧力は目で見えないので
ここでは掌を使って圧力を確認してみます。

【 やり方 】
① 寒い日に手を温めるときのように口の前に手をかざす
② 楽器を吹くように息を吹きだす

圧力を感じる実験

この時に確認してもらいたいことが2つあって

・息の当たる強さはずっと一定か?
・息が当たっているポイント(位置)があっちこっち行かないか?

です。

>ポイント3:息を飛ばす目標ポイントを定める

音がふよふよ~っとなっちゃっている人に多く見られるのが
音を飛ばす目標地点が近いんじゃないかな?という印象です。

どこに向かって吹こう、と目標を決めて吹いてますか?

この時に手の届く範囲では近すぎます

あまりにも遠すぎるのはアマノジャクすぎますが
(例えばに東京から北海道まで!みたいな具体的にイメージしずらい距離)
目視できる範囲の遠くに目標物を設定する
(例えば向こうのビルの屋上とかあの山のてっぺんとか)
これまた不思議なことにまっすぐな音が鳴る確率が非常に高い感覚がレッスンをしていてあります(当社比)

■まとめ

今回は音の揺れコントロールするための考え方について
ご紹介しました。

✔ 音の揺れはお腹の支えだけの問題じゃない
✔ 力を抜くというよりは必要なところへ回す
✔ ロングトーンは音揺れ解消させるのに相性抜群◎

今回のまとめ

是非参考にしてみてください◎

次回(3/15配信予定)は
フレーズがデコボコする理由についてお話ししようと思います


イベント全滅中なので純粋に生活の糧になります… いつまで続くんでしょうかね… さすがにだいぶダメージが大きくて泣きそうです(苦笑)