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鉄道博物館にて。〜線路は続くよどこまでも〜



埼玉県さいたま市の鉄道博物館へ行ってきました!大宮には、かつて、蒸気機関車や電車の整備工場としての国鉄大宮工場が存在しました。つまり、大宮は鉄道で発展した町と言っても過言ではない、まぎれもなく鉄道の町なんですね!


とても大胆な、壮観な博物館でした。これは鉄道ファンならずとも見ごたえ充分。明治から現代までの、実際に走っていた車両を一堂に見る事ができて、本当に感動。

ランチも、鉄道員達のまかないが食べられるカジュアルな食堂から、実際の高級食堂車で提供されていた洋食を本格的な雰囲気の中で頂けるレストランまで、豪華なチョイス!

ちょっと行けなかったけど、他にも運転体験や、連結などの見学、それから勿論、様々な学習スペース(ギャラリー、シアター、ライブラリーなどなど)も存分に楽しめます。一日では見切れない程です!

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最近、3歳の子供と英語の童謡をCDで聴いているのですが、その中に、あの『線路は続くよどこまでも』があります。原題は”I've working on the railroad"なんですが、これが、幼い頃からよく知っている日本語版とは、まあ全然違う内容で、私は軽い疑問?を感じたんですね。そこで、今回はちょっと原曲について考えてみようと思います・・・。



I've been working on the railroad,

all the live long day.

I've been working on the railroad,

just to pass the time away.

don't you hear the whistle blowing, rise up so early in the morn.

don't you hear the captain shouting.

Dinah, blow your horn!


Dinah, won't you blow? Dinah, won't you blow? Dinah, won't you blow your horn?

Dinah, won't you blow? Dinah, won't you blow? Dinah, won't you blow your horn?


Someones in the kitchen with Dinah, someones in the kitchen, I know oh oh oh.

Someones in the kitchen with Dinah, strummin on the old banjo.

fee fit fiddleeio.

fee fit fiddleelo oh oh oh,

fee fi fiddleeio, strummin on the old banjo.


someone's makin' love to dinah

someone's making love I know

someone's making love to Dinah

cause I can't hear the old banjo.


俺は、線路で働いているんだ。

長い丸一日。

俺は、線路で働いているんだ。

ただ時間は過ぎ去ってゆく。

笛の音が鳴るのが聞こえないか?朝早くから、起きろと。

キャプテンが怒鳴るのが聞こえないか?

ダイナ、ラッパを吹けと。


ダイナ、ラッパを吹かないのか?ダイナ、ラッパを吹かないのか?ダイナ、ラッパを吹かないのか?

ダイナ、ラッパを吹かないのか?ダイナ、ラッパを吹かないのか?ダイナ、ラッパを吹かないのか?


誰かがダイナと台所にいる。誰かがダイナと台所にいる。おれは知っている。

誰かがダイナを台所にいる。古いバンジョーをかき鳴らしながら。

フィーフィッ、フィードロー

フィーフィッ、フィードロー

フィーフィッ、フィードロー。古いバンジョーをかき鳴らしながら。


誰かがダイナと愛し合っている。

誰かと愛し合っている。俺にはわかるんだ。

誰かがダイナと愛し合っている。

なぜって、あの古いバンジョーが聞こえてこないからさ。



実はこれ、1863年から始まった大陸横断鉄道建設に携わったアイルランド系工夫達によって歌われ始めたらしいんですね。大陸横断は、ちょうど西部開拓時代、西へ西へと延びてゆくとても重要な、国として威信ある事業だった事でしょう。しかし一方で、働き手は随分と手荒に扱われたり、大変な危険を冒しながらの過酷な労働だったと思われます。その上、時は南北戦争真っただ中。戦争の疲弊や矛盾、違和感も多々っあったご時世の事でしょう。この歌も、とても皮肉げに、ある意味洒落から、生まれたのかもしれませんね。汗水流して鞭うたれての重労働の果てに、可愛い女性は、お気楽に情事を楽しんでいる・・・しかも、バンジョーとはアイルランドの楽器ではないことから、身も知らぬ全く仲間ではないどこかの奴と・・・という感じですよね。愚痴を吐き出しながら身に鞭打って働く哀しくも滑稽で強い歌となっています・・・・。


さて、それでは私達がよく知る、あの日本語訳版はどうだったかというと、1960年代以降なので、時代はいわゆる高度成長期前夜。一般市民の生活水準は上がり始め、日常に少しゆとりが出始めた頃かもしれません。そこで、目を向けられたのが子供の教育だったのでしょう。だから、ただただ健やかに夢いっぱいの歌詞となったのかもしれませんね。





いずれにしても、鉄道って、コツコツとした地道な労働によってもたらされる浪漫や憧れの象徴・・・に、思えてきます。





ランチは大宮ナポリタン♪

ギフトショップもおしゃれで充実していました😄💞💞💞

是非、日本全国から皆様に来てほしい、独自の博物館だと思いました!思っていた以上の感動です!

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