フランスから、食関連ニュース 2021.01.06
今週のひとこと
本日は、2019年ラグビーW杯日本大会で、フランス代表として活躍したラグビーマンが、弊社に訪れてくれました。そんなニュースをお届けしながら、皆さま、新年明けましておめでとうございます。2021年と書くときに、新しい扉が開いて心が引き締まる思い。新年のご挨拶のメールなど、今年はぼちぼちと、あまり急がずに皆さんにお送りしながら、今後の道のりを新たにした心構えと向き合っています。みなさまへのメッセージがなかなか届かず、本年は本当に申し訳ございません。
ある方から返信が来て、その中のメッセージで心に響いた言葉がありました。「新しい世の中、ニューノーマルと言われていますが、私はウェルビーイングな世の中に向かってシフトしてゆくと思います。地球全体、人類全体が無理をしすぎていたのだと思います。一旦、ゆっくり落ちついて未来を共に考えようという事と捉え、未来を託せる世の中となるようなビジネスにしてゆきたいと思っています」というものでした。私も、そのように思います。また同時に、個々人のウェルビーイングではなく、お互いも思い合うという世の中になることも願います。
これからの時代、サステナビリティ(持続可能性)やSDGsと、個々人がどのように関わっていけるかとも関係するかと思います。いままでは、社会の問題と遠く眺めていた私たちが、どのように生活の中で責任を持って生きて、次の世代にこの世界を受け渡していけるかと意識をすること。
自分として何ができるかな、と考えたときに、このシェアの時代ともいわれれる今、シェアをするとき、つまり、人々から受け取り、そしてお渡しするときに、リスペクトの心を持って接する、ということを意識したいと思いました。シェアするから、シェアされるモノに対する一人一人の責任が希薄になる、のではなくて、受け取る責任と、お渡しする責任を一人一人が認識する。そんな時代になったら、多くのことが変わっていくのではないかと。そんなシェアは、循環すればするほど、ポジティブに働き、数字では測れない豊かさが生まれるのではないかなと思っています。人々との間の思いやりも、物を大切にする気持ちも、自然を畏怖することもすべて、一人一人の責任感が加わることで、より豊かになっていく。atelier DOMAでも、扱わさせていただいている商品すべて、そうした心持ちを忘れずに、誠実に、皆さんにお届けできたらと思います。
本日弊社に訪れてくれたのは、南仏「シャトー・ドゥ・ラ・ゴード」のシェフで、我々の長年の知己であるマチュー・デュピュイ・ボーマルさんと、彼の友人であるカミーユ・シャさん。シャさんは、2019年日本で開催されたラグビーW杯のフランス代表です。日本ではたくさんの温かい心に触れ、美味しい料理の経験をしたとのこと。片言の日本語で挨拶をしてくれました。庖丁製作現場のビデオやマリナの話を聞きながら、職人芸によって生まれる庖丁の美しさと魅力を感じてくれた様子。研ぎのためにまた来ると約束してくれました。日本での良い思い出が、こうしたポジティブな循環につながっているのではないかとありがたく受け止め、良い新年の幕開けになりました。
今週のトピックスは、今週のひとことの後に掲載しています。【A】「グッチ・レストラン」のパネトーネ。【B】「セバスチャン・ゴダール」のガレット・デ・ロワ。【C】「マキシム」のオーナーでもあった、ピエール・カルダン氏逝去。【D】100%肉料理のみのレシピ本「98」。
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美食大国フランスから。週刊食関連ニュース
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