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近づく母の日に思うこと。

私の母は私が幼い頃に病気で亡くなった。
その後、父は今の母と再婚をする。

今日は母の日に思うことを書きたいと思う。



母の日には毎年、妹とプレゼントを決めて連名で贈っている。

しかし私は母の日が苦手だ。


小学生の頃、母の日になると友達と団地のそばにあったお花屋さんにカーネーションを買いに行った。

『お母さん、喜ぶかな。』
と、心の中はワクワクしか無かった。

純粋だったなと思う。


しかし私が成長するにつれ、母との関わり方や距離感に戸惑うようになる。

それは大人になっても続いた。


最後に2人きりで出かけたのは高校の入学説明会だ。
ランチに誘っても断られる。
結婚式の打ち合わせの後も、早々に帰って行った。
妊娠中の自宅安静の時も、妹に促され食事を作りに来てくれたけれど、本当に作るだけ作ってさっさと帰って行った。
実家の近くに居るからと急遽寄った時も、「急に来られても…」と、母は嬉しそうと言うよりは迷惑そうな顔をしたのを私は感じ取ってしまった。

だからそう思ってしまうには十分な出来事が過去にあったのだ。


そんな母の私に対する態度を、父と妹が母に注意したことがあった。だけど注意されて直るものでもなく、私も表向きの顔で接せられても嬉しくない。

私は父から呼ばれた時にしか実家に行かなくなった。

一方、妹は実家にも行くし電話もしているようだ。


そんな関係なので、母の日にプレゼントを贈っても本心で喜んでくれているとは思えないのだ。

プレゼントが届くと「届きました。ありがとう。気を使わなくていいのに。」とお礼の電話をくれるが、母と電話で話すのはこの母の日のプレゼントのお礼の電話くらいだ。
しかしそんな貴重な電話でさえ、『喜んでくれてよかった!』とは思えない声のトーン。
そう、私は感じ取ってしまうのだ。


こんな気持ちで贈っているのを母も感じ取っているのかもしれない。

しかしそれでも母の日に妹と連名でプレゼントを贈るのは妹のため…なのかもしれない。


そして今年の母の日も、私は妹と連名でカーネーションの花束を贈る。


母の日は5月14日。

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