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双極性障害の私が司法試験に合格する話(39)わからないままでも進む。

わからないことをわからないままにしない。

この言葉が私の勉強嫌いの要因だと思う。小さい頃、散々言われた。だけど、わからないことは、わからないことにかわりはないのだから、私は無視をし続けて、そしてもっとわからなくなって勉強が嫌いになって、勉強をやめた。そのまま勉強は苦手だという記憶だけ残る。

今も毎日その壁にぶち当たる。

だけど、わかること、わかりそうなこと、わかりそうでわからないこと、さっぱりわからないこと、膨大な量の問題が立ちはだかっていて、それをいちいち丁寧に、完璧な理解度までには落とし込めない。

わかろうとする作業はとてもストレス。とてもストレスを引きずるタイプだから、例えその問題がわかったとしても、わからなかったときのストレスはそう簡単に消えるものではない。いいことがあったからといって何もかも忘れられるほど私は上手くできていない。

だけど、フワッと勉強している事でいつのまにかわかったりする体験もこの司法試験の勉強を通してしてきた。塾の先生曰く、「ミルクレープみたいに勉強しなさい」と。ミルクレープは好きじゃないけどミルクレープ信じてやるしかない。

わからないことをわからないままにしない。

という言葉の意味は、「今すぐわかるまでやりなさい」という意味ではなく、

「わからなくてもそのまま勉強を続けたらいいよ」と、そういう意味にもとれると気づく。

今わからないことは、それをわかる能力(筋肉)が足りないのだからどうやったって、わかるわけない。

わからなくても悲観せず、勉強を続けていればわかるようになる。1年と少し、勉強を続けてだんだんそう思えるようになってきた。

正直、わからないことだらけ。このまま進んでしまって本当に大丈夫かと、勉強するたびに不安になる。だけど立ち止まる方がもっとだめ。前に進めば、わかるようになる。と、今は信じるしかない。

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