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親を想う

ただ、親に幸せでいて欲しい。

私の切なる願いは、ただただそれだった。


それだけの為に、
自分が思う「幸せの形」を親に押し付け、コントロールしようと必死だった。



親が子の幸せを願うことは、割と当たり前に思われているけれど、子が親の幸せを願っていることだって、忘れて欲しくない。


そして、この、家族の幸せを望んだ時に取る態度そのものも、また私は親から学んでいたのだと気がついた。



コントロールされる事は不快で、ことごとく反発もしたけれど。
私自身も同じ事をして、喧嘩になっていただけだった。



言葉の奥に、態度の奥に、
秘められた想いに気がついた時。


私からあふれ出たのは、ただ涙と素直な気持ちだった。


幸せでいて欲しい。
ただそれだけなんだと素直に伝えることができた時。

その想いが言葉に変わりながら、涙がこぼれてきた。



もう、
変化球も何も要らない。


ただ、心の奥底に温めていた想いを伝えるだけだ。

それがどう受け取られようと、もう、それだけで私は満足だった。