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価値観のバケツリレー
人は、世界を見るとき自らの価値観を重ねる。
まるで眼鏡をかけてものを見るように、
価値観という眼鏡をかけて、生きるというこの世界を眺めている。
その価値観が、自分自身のものであれば、そこに広がるのは自分の世界だ。
しかし、もしも。
あなたがかけている、価値観という眼鏡が、あなたのものでは無かったら。
あなたが眺めている世界は、誰か他の人の世界になる。
あなたはあなたの世界を生きることが出来なくなり、地に足のつかない借り物の世界を、他人事のように眺めながら生きることになる。
もしも、見えている世界がどこか遠くに感じられ、浅い呼吸をしているのなら、
あなたのかけているその眼鏡が、
本当に自分のものなのかを、見直してみると良いのかもしれない。
そして。
借り物の眼鏡を良いものとして生きていると、
その、良いものを他の誰かにもかけさせたいと思うものなのだ。
それが、価値観のバケツリレーとなり、
手元には、何も残らない。
あなたの心の奥底から湧き出るなにかがあるならば、それを大切にしてみると良い。
心の泉は、枯れることなく湧き続ける。