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予想もせず、ネットの黎明期に立ち会った世代~はじめてのインターネット

今日も今日とて「クリエイターフェス2022」に参加中の英です!
本日のお題は「#はじめてのインターネット」ということで。

これだけ世界中に広まり、趣味の集まりから社会性を持ったインターネット。
ネットがなかった頃を知らない世代が、もう普通に働いてますからね。

私は(プロフィールにもありますが)ロスジェネ世代です。
超就職氷河期真っ只中に、何の武器も持たず、不景気社会へ押し出されました。
(大学の学生課の方が「毎年、斡旋先が減っていって今の学生は可哀想だ」と涙した世代)

あれ……?
「時代が悪いんだ」みたいな話になっちゃったな。

そうじゃなくて。

私が初めてネットの世界に触れたのは、多分、短大生の頃だと思います。
中学では理科の実験結果をPCでまとめてグラフにする授業があたっり、高校では初期の分厚いデスクトップなMac(まだiMacも出る前)で図面を引いたり(つまりCAD)する授業はありましたが、インターネットを使って何か学ぶ授業はありませんでした。

高校の頃に、めっちゃコアな子はパソコン通信をやってましたね。
私も友達から、
「ワープロ持ってるならパソコン通信できるからやらない?」
と誘われたことがあります。
よくよく調べたら、電話回線が必要で、ちょっと高校生の小遣いではムリでした。
(WiFiなんか、なかったんだよ……)

ここで電話回線を引っこ抜いて、ワープロに挿してたら、はじめてのインターネットは1995~97年ごろだったかもしれません。

短大生になった時は、もうすでに「情報リテラシー」の授業があって、普通にネットを使っていました。
メール提出の課題もチラホラ。
私は文芸学科でしたが、同じキャンパスに情報学部があったので、PCの台数はアホみたいにあったし、貸出用のノーパソもあったし、先生は専門家だから、情報系に困ることはなかったです。
(なんなら、本科の先生より情報学部の先生とのが仲良かった)
入る学部間違えたかな、と思うときもありました。あはは

でも、まだケータイ(ガラケーですよおほほ)でメール(Eメールとか言ってましたようはは)は出来なかったですねー。
50文字が限界のショートメール(SMS)のみです。(同キャリアだと、もっと長く送れた……と思う)
「ケータイでもキャリア超えてメールやネットが出来ればいいのにねー」
とか言っていました。
めっちゃ覚えてる。
学校で帰りのバス待ちしてるときでした。

そのすぐ後に、DoCoMoのiモードが大々的に発表されました。
(もうiモードも解らん世代がいるんやろな)
まだ最新ケータイが2~3万とか、なんなら0円ケータイとかあったころなので、お年玉ぶっ込んで対応機種に変えましたよね!
友人たちはvodafone(!)だったり、KDDI(!)だったりしたのですが、そりゃもう即いろんなキャリアがネット世界に繋がるようになりました。
※ DoCoMoは当時の表記で、vodafoneは今のSoftBankで、KDDIは今のauです。

iモードが出たとき、
今、わたしは時代の変わり目に立っている!!!
と思ったのを覚えています。
当時、渡辺多恵子先生の幕末青春漫画『風光る』と、演劇集団キャラメルボックスの『風を継ぐ者』にド・ド・どハマりしていたので、
時代が180度変わるって、幕末じゃないか!
私は今、幕末の人たちと同じ気持ちを味わっている!!!

と武士の封建社会から民主主義(見かけが)へ変わったあの時代と自分を重ねて、悦に浸っていました。
アホですね。

アホなんですけど、それまで電磁的通信手段が電話かFAXかベル(ポケベル)しかなかったところに、一瞬で届いて、しかも相手の現状を考えなくても良いネット(主だってメール)は、本当に便利でめちゃくちゃ気軽で気楽なツールになりました。
書くことでしか自分の思考を伝えられない私がいまだに願う「この世から無くなってほしいものNo,1」は「電話」です。
なので、これからの通信手段のメインは音声ではなく文字なんだ!
と肌感でわかったときは、本気で嬉しかった。
これからは、私の時代がやってくる! と思いました。どうしても喋るの苦手なんですとほほ。

今、ネットがなかったころの話をすると、私たち世代を馬鹿にしてくる若者もいますが、逆に「なかったころを知っているのが羨ましい」「なかったころに生まれたかった」と言う若者もいます。
インターネットすげーと両手を上げて喜んでいた人たちも、それが普通に生活に組み込まれてしまうと、やはりどこかで「苦痛」が出てくるようです。
いつでも繋がれて、大体のことはなんでもわかって便利だけど、それがむしろ苦痛だと。
繋がりたくても繋がれない時間があった方が、人間は生きやすかったのかもしれません。

ネット以前を思い出しては、あの頃のが味があったなぁなんて思いながら、ネットで昔の画像を検索して懐かしんでしまう、ネット黎明期世代な私たちなのです。

それでは今夜はこのへんで。
おやすみなさい。またあした。


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