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川崎市アートセンターって知ってる?川崎市文化芸術振興会議傍聴レポートR6.7.4

はじめに

 今月27日に予定している、かわさき減税会勉強会イベントのために、指定管理者による箱もの事業を調査中です。

 その際、「川崎市文化芸術振興会議」の議事録を読む機会がありました。”文化アセスメント”についての議論です。納税者目線からみても、キラッと光る意見が散見されました。年に4回開催されています。所管課にメールで質問しました。直近で7月4日(木)14:00-  行けます!笑 予約も不要でした。実は当日もちょっとだけ迷っていたのですが、これは行くしかない!という気持ちが強くなりました。新市庁舎の3階も行ってみたかったし笑

新市庁舎3階

 展望台に行かれる方、本会議場などは見学される方も多いかもしれませんが、3階もなかなかでした笑
 ツアー案内の方の話が漏れ聞こえてきて、廊下でドラマのロケもあったとか。床はウッドタイルで落ち着いた感じでした。


川崎市庁復元棟3階休憩コーナー
休憩コーナーから1階と向こう側がみたところ

 休憩コーナーは、ぶっちゃけ誰でも使用OK。夏は涼しいでしょうね笑

 傍聴者は、会議が開始後、職員から呼ばれるまで外で待機、でした。

会議スタート!

 新しい建物、会議室も明るくキレイです。モニターも最新式?オンラインで参加者がいました。傍聴者は私一人です。
 委員は市民から2名、全員で10名くらいかな?座長は大学教授。資料を担当者が説明し、委員の質問に行政担当者が答える、という流れ。行政は4名。
 分厚い資料に書き込んでいたのですが、退室の際、没収されてしまったので記憶だけを書いています。職員は申し訳なさそうにしていたけれど。資料を持ち帰ることができない旨は、傍聴者の心得リストには書いてありませんでした。
 後ほどHPに議事録がアップされるでしょう。資料は全部アップされるのかな?
 以下、会議の内容について記憶を辿りながら書いていきます。

文化芸術振興会議

文化アセスメント

 今回のテーマは、新百合ヶ丘にある 川崎市アートセンターについての
”文化アセスメント”です。
 文化アセスメント=文化の評価 です。アートセンターの事業内容が、公共施設の文化として様々な観点から評価する会議、と理解しました。

川崎市アートセンター

行ったことも、聞いたことも無い、が70%超

 私はこの施設、知りませんでした!市アンケートでも70%超が行ったことも、聞いたこともないという結果でした。

ピアノが無い

 映画と舞台芸術に焦点をあてた箱物。指定管理者制度による事業です。洗足学園大学教授の委員が、アンプラグドじゃないと演奏できない施設?クラシックは演奏できない?ピアノはあるんですか?ときくと、なんと、ピアノが無い、という回答。キーボードになっちゃうそう。 じゃぁクラシックは無理だな。。。と
 資料には、今まで上映された映画のリストが。それがマイナーな映画ばかりです。なんと、駅近の民間シアター(イオンシネマ新百合ヶ丘)があるそうです(;^_^A

赤字が続いている

 なにしろ、入場者が減少し続けていて、黒字になったのはR4?年度だけで、令和元年から毎年度赤字の表が出ていました。
 赤字の補填をするのは指定管理者であり、財源は指定管理者の蓄えから、という回答。そんな蓄えがあるのか?赤字になり続けていて事業を継続するのは不可能なのでは?! 収支の話で盛り上がりかかりました。座長からだったか、この委員会は事業の収支を検討するのではなく、内容をアセスメントするのが目的だ、と。とはいえ、委員からは、赤字が続くことは、事業内容の質を維持することも困難になると思う、との意見。その通りだと思います。

利用者を増やすには

 例えば、映画なら、もっと人が入るメジャーな映画を、となると、イオンシネマがあるんだから必要ない、となってしまう。しかし、公共施設ならではの、赤字になっても上映すべき作品、というのがあるのではないか、という意見。公共施設ならではのって”基準”がどこにあるのか。

アイデアがないものか。。。。悩む

 この施設は、映像と舞台のコラボレーションもひとつの目玉だったが、実際そのような芸術作品は少数のようだった。
 施設には、撮影編集室、という部屋もあったが利用者ゼロ。これは昨今の編集テクノロジーの向上により、必要無くなってしまったそうだ。市はこの部屋をどうするのだろう?

事務事業評価シートのできる過程を見た!

 配布資料には、Check欄に、これから委員が書き込むため空欄になっていた。事務事業評価シートができていく過程がみられてちょっと感動笑
 8月~10月の間で、各委員が2回ほど劇場での演劇を鑑賞したりして”文化アセスメント”を行う宿題がだされていた。日程などを委員がチョイスするらしい。8月は子供向けの演劇だった。
 この演劇鑑賞の感想文などを提出し、次回の委員会でまた議論する流れ。

「何も変わらない」発言から思ったこと

 ある委員が、大山街道の景観について、別の角度から意見を述べていました。それは大山街道沿いのマンション建設計画のこだった。おそらく、委員は、文化事業としては街並み、景観のことを重要視しておきながら、他方ではマンション計画が成立することを理不尽だ、と感じている様子。
そして、このような会議を何度重ね、提言をしたところで何も変わらないことに忸怩たる思いがあるようだった。
 他の委員からも、第2期基本計画からすでに10年近く経過しているのに、第3期計画は全く変わり映えしないし、何も変わっていないのはどういうことなのか?と意見を述べられていた。
 この意見をきいていて、根本的に事業を見直し、精査し、合理的に改革するためには減税しか無い。それが無ければ、ただただ、無為に時を過ごしてしまうだけだと思いました。
 そして、やはり事業は収支を見て議論することが欠かせないし、そのためには行政VS市民、もよいけれども、最終的には行政VS議会でなければ、
本質的に行政事業を変えることはできない、と思いました。

さいごに

 資料を持ち帰れなかったのはとても残念でした。傍聴に来た甲斐があったー!って喜んでたので笑 
 資料に個人情報など記載はないので、全て公開情報だと思うのですが、なぜ持ち帰れないのでしょう。理由を知りたいです。
 行政の仕事は全て税金で賄われています。その税金は、私たち市民が働いて得た収入から法律で差し出したお金です。私たちはある意味”スポンサー”なのです。なぜ、行政から遠慮を求められるのでしょう?理不尽過ぎます。このマインドから変えて行く必要があると思いました。

 今日も減税!明日も減税!令和の大減税!

 減税あやさん

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