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カフェ仕事で心に余裕を持つ大切さ

私が働くカフェは小さなところなので、平日休日問わず基本お店には一人体制でお仕事をしている。平日はまだ問題なく心に余裕が持てる。ただ休日はというと、想像通りお客さんが大勢くる。カフェでよく起こる現象の一つで、次から次へとお客さんが一気になだれ込んできた時。数十分するとさっと嵐が去ったかのように静かに、平穏を取り戻す。いつも私はどうしてこんな風にお客さんの波があるのかなあ不思議に思っている。そして、この多くのお客さんを一人でさばくことにまだまだ慣れていない。ドリンク作りだけではなく、フードの温め、オーダー取りを全て一人でこなすのだ。

昔バリスタに関するこんな記事を読んだ。「忙しくても心に余裕を持てるバリスタというのは、お客さんと会話をするようにしていて、しっかりコミュニケーションを取っている。これが大切なポイントだ」ということ。私これに本当に共感する。忙しくてただ店員が黙って機械のようにドリンク作りやらをこなしていると、そこで待っているお客さんの居心地の悪さと言ったら想像はできる。だから普段から私は笑顔で話しかけたり、拙い英語でもそんなの気にせずに接している。

ただ、先週末は死ぬほど忙しかった。こんな気持ちになったのは、初めて入りたての時に、美味しくないドリンクをお客さんに出してしまった時以来、いや、それ以上の苦い思いだった。笑顔がこわばる感覚、目が泳ぐ、簡単な英語も言い間違え、声に力が出ない感じが全身から伝わってきた。待たせてイライラさせてしまっているなというのがひしひしとお客さんの冷たい視線から伝わった。ああ、痛かった。
 

私はこの時、お客さんとの会話はこの状況じゃ無理だと思った。だから何をしたかというと、「今アメリカーノ作っているよ。」「もうすぐサンドイッチできるよ、待たせてごめんね、もう少し待ってください。」「注文はアイスラテ3つであってるよね?」というようなことを言った。お客さんにしっかり私が注文取って、作ってますよー(心配しないで忘れてないよーという意味も含む)というのを示した。アイコンタクトもなるべく忘れずにして、提供する時は笑顔で渡すことも。
実際お客さんのためにというよりは、少しでも自分のストレスを減らして心に余裕を持たせたかったからそうしたのだ。
それがうまくいったかどうかは、まだまだこういう状況に慣れてないからわからない。ただ、本当に周りのことをよく見ることは大切だなと思う。忙し過ぎたけど周りを見ることは忘れなかった。「ああ、あの時常連さんいたのにちゃんと話せなかったなあ」と少し後悔?やたくさんの失敗したことばかりを後で思い出せたから。それで次はどうしようか考えることができる。


バリスタとして働く前は単純にかっこいい職業だなとしか思っていなかった。働きたいと思ったきっかけの一つはラテアートとかできたら素敵だなとか思ったり。でも今はなんだか違う。一人で働いてるからこそ、自分に向き合うことができたり、細かなことに、自分自身について気付いたりしてる。大きなカフェでチーム連携があるようなところだったら、また違う学びや楽しさもあるのだろうけど。

コーヒーのことを知りたかったから、もしワーホリでお仕事するなら絶対カフェがいいなと思っていた。運よく未経験でも雇ってもらえた小さな素敵なカフェ。私はここが好きだ。変なお客さん、うざいお客さん、大変な仕事内容、本当に嫌だな、面倒、やめたいなんて思うことも多々。

初めの数ヶ月は覚えることもコーヒーのことも多く難しすぎて当初は精一杯だった。だけど、今はお客さんと会話を楽しんだり、常連さんの気持ちの暖かさでバリスタを続けられるなと思う。ありがたや。心にもっと余裕を。

おわりに:
死ぬほど忙しかったその日、魂が抜けたように昼食を店内で食べていた。午後シフトで交代した店長の働く姿をぼーっと眺めていた。その時気付いた、店長の仕事の動きが私の2~3倍スピードが速いことに!それも全然忙しくなくてもその動きができるって、本当におそるべし。学ぶことどんどんもらいます。

#コーヒー好きな人と繋がりたい



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