見出し画像

麺類を「すする」日本人

日本にいてよく思うのですが、

蕎麦やうどんは啜るのが作法で
パスタは啜らないのがマナー

なのではないでしょうか。
ラーメンは...同じく啜るのかなぁ。

というのも、
この「啜る」という動作、
日本人(またはアジア人)特有のものなのではないかと思うのです。
少なくとも、ブラジル人はできません。

ブラジル人と「うどん」

サンパウロのうどんさんに連れて行ってもらった時、
ブラジル人のいとこたちは啜ることができなくて
つるつると一生懸命に「吸って」いました。

しかし日本慣れした伯父は、
「ズズズ!」と豪快に「啜って」いて、
おうどんを食べているだけなのに
「なんだかかっこいー!」と思ってしまいました。笑

周囲のブラジル人も
みんなスパゲッティのように上品に「吸って」いる、
もしくは麺を小さくまとめて口に入れているので、
「どうしてそんな食べ方するのかなぁ」と
不思議に思っていたのですが、
「そうか、できないんだ!」
と気付いて、納得しました。

日本人にできて、ブラジル人にできないもの

「麺類を啜る」という動作は、
ブラジル人にはできません。
おそらく、
息を「吸う」や「吹く」の
繊細な動きができない(存在しない)のだと思います。
そのため、
ブラジル人は「フ」を言うことができません。
f音と同じく、唇を噛んで「フ」を表現します。
いずれ「フ」と「f音」の違いも解説いたします。

ブラジルの麺類

ちなみにブラジルの麺類は
麺がグニャグニャになるまで茹でてあります。
叔母に「日本人には硬いかな?」と言われましたが、
まったくの真逆です。
アルデンテという概念を知らないくらい、柔らかいです。
母曰く「硬いと、ちゃんと茹でてないと思ってしまう」
だそうです。
文化の違いですね。

ちなみに、
今は改善されているかもしれませんが、
うどんは塩が練り込まれてないので
なんだか無味、という感じがしました。笑
ブラジルに旅行に行く方や在住の方は、
「うどん」を試してみてください。

焼きそば

麺関連の余談です。
私はサンパウロで「焼きそば」をよく食べました。
しかしそれは中華麺で作られていません。
あれは何だったのでしょう...
うどんともまた違うのですが、
中太の、おそらく小麦粉でできた麺でした。
どちらかというと焼きうどんに近い気もしますが、
美味しかったです。

遡って、
父の時代のエピソードです。
リオデジャネイロは日系人が少ないので、
サンパウロほど日本食はありません。
父の時代は今よりもずっと少なかったはずです。

彼はリオで、Yakisobaを見つけました。
リオで焼きそばが食べれるのか!と興奮して注文したところ、
なんと日本蕎麦を焼いた「焼き蕎麦」が出てきたそうです。
日本人の父もびっくりしたそうですが、
でも確かに、「焼きそば」には違いありません。
これは、「中華麺でできた焼きそばが出てくるに違いない」という日本人の思い込みの完敗ですね。

♡ ••┈いいね♡コメントいつもありがとうございます┈•• ♡
私のレッスンでは、
・発音矯正
・音声学に基づいた「日本語のクセ」と「ポル語の特徴」の解説
・「ポル語グルーヴ」のブラジル音楽への落とし込み方
などを教えています。
YouTubeでミニ講座を投稿している他、オンライン無料レッスンも行っています。
ご興味がある方は是非YouTubeチャンネルHPをご覧ください.*˚✩
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡

✼••┈ A sua professora ┈••✼
꧁愛マリアンジェラ꧂


著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著

電子書籍
『ブラジルとブラジル音楽とポルトガル語の話』
※Kindle Unlimited対応

HP(レッスンの詳細/お申込み)
お問い合わせ
YouTube
Instagram
Facebook
podcast (Spotify)
TikTok

所属事務所 (声優/ナレーター)
株式会社FIREWORKS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?