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私がYouTube投稿を始めた理由

ポルトガル語が下手だから

これに尽きます。

私は、ポルトガル語学科を卒業し、留学までしていたというのに、
会話力と語彙力が壊滅的です。
日本語が分からないブラジル人と対峙する時、
今でも緊張してしまいます。

今だから、かもしれません。
留学していたのは10年以上前になりますので、
ポルトガル語の感覚を忘れてきています。
「これはいけない」と強く感じ、
とりあえず撮影してみました。

難しすぎる

「(録画ボタンが押された…話さなきゃ)」
最初に撮影したのは、羽田空港でした。
内容を事前に決めていたけれど、実際に声に出して「話す」という行為をしてみると、
想像していたものとは違う「世界」が出来上がってしまいます。
セリフを話す俳優として、そのギャップを感じたことは今までにもありました。

「(やばい、違う方向に行きそうだ、修正しなきゃ…できない!)」
ポルトガル語で話していると、咄嗟の出来事に対応できません。
頭の中が「日本語」だからです。
ポルトガル語に対応していません。
これは困りました。「収録中」である焦りもあって、上手く行きません。

結局、何回か撮り直すことになりました。
撮り直す間に練習できたため、最終的には落ち着いてきました。

発音が酷くて愕然

ポルトガル語の発音の先生として、生徒さんに無理難題を要求しているのに、
実際に自分が喋ってみたら全然できない!
撮影した動画を確認してみて、
「こんなにもできないものか」と落ち込みました。

私が教えている生徒さんは歌手の方ばかりなので、
教えるフレーズも歌詞の一部なので短めです。
私とは話す長さが違いますが、それにしても酷すぎました。
数日前に、日本語が分からないブラジル人の友人と会話したのですが、
「こんな状態で喋ってたのか…」と、落ち込むよりもおぞましくなりました。
恐ろしい。

▼最初に撮った動画▼

とりあえずゆっくり喋って、発音を見直そう

前回の名前の件も過去にあったので、とりあえず話すスピードをゆっくりにして、
nasalなど、分かりやすく直せるところだけは気をつけてみようと考えました。
次に撮影したのは、琉球大学のキャンパス内でした。
ゆっくり話すとパニックの具合もそこまで大きくありませんでした。
しかし、それでも発音がひどすぎました。

▼第2回目 em 琉球大学▼

自分の発音を指摘する動画を作った

ところが、「もしかしたら同じように悩んでる人がいるかもしれない!」と
自分の悲惨な現状をポジティブに捉え、次のステップに進みました。
「自分の発音を指摘する」動画を作ったのです。
私も改めて、自分の発音を確認できるし、
「この人のどこが悪い発音か分からない」という「ブラジル耳」を持てていない方にも、
「良くない発音」と「正式な発音」を認識してもらえると思いました。

▼訂正させていただかないと恥ずかしい、という気持ちもありました▼

自分のためだけど、それが誰かのためになるといいな

こうして、自分の練習用にポルトガル語での動画撮影を始めました。
私のダメな発音を聞いて「今のところ、ダメだな」と感じていただけたのなら
誰かの「ブラジル耳」を刺激したことになります。
逆に「日本語しか話せなかったのに、よくここまで上達したな」と思っていただければ、
発音の上達を諦めていた誰かを鼓舞できるかもしれません。
自分も誰かも得をして、一緒に上達していけます。
最初の動機としては、こんな感じでした。

発音の先生としてポル語界を盛り上げたい

サンパウロにある Museu da língua portuguesa (ポルトガル語博物館)に行った時は、
何時間も出てこれませんでした。
楽しすぎる!また行きたいです。

私はポルトガル語が好きで、中でも音声学がとっても大好きなのです。
これを仕事にしない手はないと思っていますので、
YouTubeでも発信しなくてはいけないと常々思っていました。
そしてその勢いのまま、
出先のホテルで、たくさんのポルトガル語発音講座の動画を撮り溜めました。

▼「最初にして最大の難関nasal」真っ先にこれを撮影しました▼

私の動画で、ポルトガル語で悩んでいる多くの人を救いたいですし、
発音の重要性にも気づいてほしいと願っています。

「どうすれば日本人でも、ポルトガル語の発音が上達するか」
私は日々、そんなことを考えながら生きています。

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꧁愛マリアンジェラ꧂
著書
『日常ポルトガル語会話ネイティブ表現』(出版: 語研)
※共著

HP
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所属事務所 (声優/ナレーター)
株式会社FIREWORKS

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