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ホグワーツ入学


前日にディズニーシーも行きました。



私の読書人生のはじまりは小学校の図書室で借りた分厚いハリーポッターの本だった。
こんな本誰が読むんだろうと若干引いていたけれど、仲良しの幼なじみの女の子がわくわくしながら教えてくれて、とりあえず読んでやるかと辛口判定するつもりで賢者の石を読み始めたら、この物語を知らない人は人生を損してるね、と人生わずか数年しか生きていない分際で豪語するほどどっぷり沼にハマってしまった。


単語帳に呪文を書いて友達と2人で魔法界の勉強をしていたこと、制服を着てローブを着て丸メガネをつけて杖をぶん回しながら、いつか自分にも魔法界からの迎えが来ると信じていた日々。
としまえんに出来たハリーポッタースタジオツアーに行って、あの頃のピュアな気持ちを思い出した。


友達とお揃いで新しい制服を買った。
定番のローブのデザインではなく、デザイナーが公式とコラボして展開しているドレッシーなミニ丈ワンピースのデザインのもので、まぁ説明が面倒なのでnoteのカバーにしました。超可愛くない?
やっぱり制服を着て参加してる人が大勢居たけれど、同じ服を着てる人は見かけなくて、少し目立っていたらしくお土産を購入するときにインタラクター(ハリポタツアーではキャストではなくインタラクターと呼ぶらしい)のお姉さんに声をかけられた。
「その制服どこのなんですか…?ツアー内で見かけてめちゃくちゃ可愛いなって思ってたのでレジ担当できてお話できてめっちゃ嬉しい…!」って。ディズニー並のおもてなしとよいしょ。超嬉しい。満更でもない私。
スリザリン推しらしいお姉さんもめちゃくちゃ可愛かった。絶対似合いますよこの服。もうむしろ買って送り付けたいまである。


一緒に行った友達と私は大人になってから知り合い仲良くなったので、学生時代同じ学び舎に通ったことは1度もなく、2人で制服を着て横に並ぶのは当然初めてだった。
華奢な彼女に細身のシルエットの制服がよく似合っていた。
(私はお腹を頑張って引っ込ませて着ていました。)
最近短く切ったショートボブがうなじをすっきり見せていて可愛さと綺麗が共存していた。眩しい…ッ!



「いよいよホグワーツ入学だね〜」
『担任はスネイプ先生がいいね〜』
「あ、やばいリボンするの忘れてた」
『スネイプ先生に怒られちゃうね、学生時代制服の着こなしの指導とか口うるさかったな〜』
「私の学校は集会前に落し物ボックスに届けられたリボンの争奪戦とかあったな〜」

なんてお互いの学生エピソードを話したりした。同じ学校に通っていたとしても、私たち今みたいに仲良くなれていたのかな。鼻の奥が少しツンとした。



事前にネットでリサーチしていた通り、予約しているツアー開始時間よりも1時間早く入場することが出来た。
ツアー前に無料手荷物預りのクロークとハリポタデザインのスイーツなどのあるカフェとお土産屋さんとを利用できる。
(知らなかったら律儀に予約時間まで待ってしまうところだったから、ネット記事にしてくれた人本当にありがとう)


スリザリンの制服に合わせてスリザリンモチーフのスイーツを購入した。カップケーキとドーナツ。抹茶味だった。多分1番あたり。
カフェに並ぶ際、場所取りの為にテーブルの上に杖を置いていたら、戻ってきたときに無くなっていて代わりに誰かが座っていた。
あれ…杖見えなかったかな、落ちちゃったのかな、え、誰かに取られたのかな、あ、忘れ物だと思って届けられたのかな。とソワソワしていると友達もやって来て、事情を説明すると、近くにいた片付けをしているインタラクターの人の手元に杖があるのを見つけてくれた。


友達にも座席に座っていた人にもお礼を伝えたけれど、内心少し恥ずかしくなってしまった。
親切を疑ってしまった自分が。真っ先に取られたのではないかと疑ってしまった自分が。
疑われるのは気持ちのいいことでは無いのに、ごめんなさいと思った。場所取りの際は何を残していくのが正解なんだろう。座席確保の札が欲しいです。



※ここから先はスタジオツアーのネタバレがあります※



定刻になったので、ツアーへと続く道を進んでいった。
世界中で公開されたハリーポッターの映画ポスターや制作陣の顔写真が飾られている部屋を抜けると、ツアーの説明や注意点と合わせて映画公開秘話を聞かせてもらった。その先の部屋には大きなスクリーンがあって、ハリー役のダニエル・ラドクリフ、ロン役のルパート・グリント、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンが大きく映し出された。その演出や3人の和やかな掛け合いにファンとしてグッと込み上げるものがあったけれど、このふたつの部屋は撮影禁止になっている為、私もここでの話は割愛します。最後の演出で鳥肌が立つほど感動したからすごくすごく言いたいんだけどな。


その先はホグワーツの大広間へと続いていた。
映画のセットを手がけたデザイナーが全く同じ素材を用いて再現したのだそう。
床に使用されているヨークストーンという石は、耐久性に優れ全作品を取り終えるまで1度も造り替えの必要がなかったらしい。
「1点を除いて完璧な再現なんです。その1点が何か分かりますか」とツアーのお姉さんが喋っていたときに、ふと上を見あげたらさすがですねと微笑まれてちょっと誇らしかった。ハーマイオニーってこんな気分?
広間には等身大の教授陣がずらりと並んでいて、その中にスネイプ先生を見つけた私たちは先生をバックにスリーショットを撮って「担任みっけた」と笑いあっていた。


その次の部屋からは自由に好きなペースで周ることが可能だったので、本能の赴くままに進んだ。
映画のセットにもある動く絵画や動く階段、絵画の中に自分を投影する体験ができる。
ハリポタツアーには、体験型のアトラクションというかスポットが多かった。ほうきに乗る体験が出来たり、クィディッチという魔法界のスポーツの観客体験とかもあった。映画の中の映像に自分を投影することが出来るもの。

ホグワーツ魔法魔術学校は4寮制で、各寮に談話室がある。
そのセットまで完璧に再現されていて、スリザリンの制服を着て、スリザリンの談話室のソファに腰掛けていると本当に入学してきたような気持ちになれた。(寮監のスネイプ先生にもさっき会ったし)
ハリポタファンの私たちは終始浮かれていた。
スネイプ先生は魔法薬学の教授で、このnoteの写真も魔法薬学の教室のもの。(スネイプ先生に媚び売りにいきました)


天才ハーマイオニーが大好きな図書室やハリーがよく遊びに行くハグリッドの小屋、ホグワーツの敷地に掛けられた橋。渡り廊下みたいな感じになっていて、制服を着た人たちがすれ違う様子を見ていると魔法界に来たのではと錯覚してしまった。
マグルの世界と魔法界を繋ぐ9と4分の3番線ホームとホグワーツへと向かう特急列車。
このコンパートメントでいつメン3人が顔合わせるんだよね。うううう涙 混ざりたい〜涙


ハリーたちが職員に変装して潜入した魔法省のセットは、映画で見たまんまの世界観とスケールで圧倒された。
実際に映画で使用されたオリジナルのゲートがあったり、魔法省の入口である大きな暖炉のセットで潜入を体験出来たり。

ダイヤゴン横丁の再現度も本当に高くて、私もここで魔法道具一式を揃えたくなった。
ここはホグワーツに通う新入生にとって、新学期の準備に欠かせない商店街。私だけの杖見繕ってほし〜〜〜。


予約可能な枠が少なくて、飛行機の時間を考えるとツアー開始から3時間ほどしか滞在できなかったため、結構早足で周った。それでも最後まで楽しめたけれど、ゆっくり見れなかった箇所や列に並ぶのを諦めた場所も多くて、今度またゆっくり訪れたいと思う。半日あっても足りないかも知れない。一人で一日中掛けて隅々まで眺めたりもしたい。世界中で人気を誇るハリーポッターの世界を日本に作ってくれて本当にありがとう。


スタジオツアーに合わせて改装された西武線のとしまえん駅を利用したくて、ここを経由した乗り換えを調べた。
異国情緒溢れる赤色の電話ボックスが可愛い。

途中乗り換えで人に揉まれて飛行機を逃すかと思ったけれど何とか空港にたどり着いた。
飛行機を逃すことになったらシャレにならないねと話していたら、そもそも飛行機が遅延していることに気づいた。
あんなに走らなくても良かったのかとほっとした反面、ということはつまり大阪に着いてからの終電に間に合わない可能性が出てきたなと顔を青くした。


「どうしよう。電車ないよね?どうする?」
『近くでホテルでも取ろうかな。☽ちゃんは電車ある?』
「私ぎりぎりまだあるっぽい。でもそれなら一緒に泊まりたいな、でもどうしよう」
『明日のこともあるしね。大丈夫だよ』

のやり取りをしていた。
けど、関空に着いた時には私ももう帰れなくなっていた。
始発には帰りたいと思っていたから、今から4.5時間のホテルに近隣のホテルはどこも高いな〜24時間営業のマクドで時間でも潰すかな〜と考え始めていた。さすがに友達を難民に付き合わせるわけには行かないから黙っておこうと思った。

「ホテル泊まるんだよね、大丈夫そう?」
『あ、、うん。☽ちゃんは電車大丈夫そう?』
「あ、えーっと、あのね。」
意を決して告白した。
「わたしも電車なくなっちゃってさ、でもホテルはもったいない気がしちゃって…その、、マクドで難民しようかなって……あ、全然ホテル泊まっt」
『私も実は難民しようかとおもってたっ……!ホテル取ってないんだよね、歩きながらふらふら探そかな〜って思ってて、、!』

となり、それなら2人で一緒に難民になろうと空港のマクドに腰をおろした。
この時間に食べるジャンキーな食べ物って罪だね〜♩♩と呑気に難民を楽しんでいた。本当にありがとう、、、。




昨晩私が教えたsheimiさんが歌枠をしてくれることになり、2人で歓喜してイヤホンを片耳ずつ付けて音楽を楽しんだ。
歌の配信アプリで繋がって仲良くなったsheimiさんは、オンライン上で大勢を動員してライブをしたりしているんだよと話したら、今日はライブやってないの、、?と聞きたがっていた。
近いうちにライブはないみたいと答えると残念そうにしていたのを思い出したから、今ふたりでいるこのタイミングで普段の歌枠開いてくれたらどんなにいいか!と思いやんわりリクエストしてみたら開いてくれた。(ありがとう……!)


自分の好きなものを純粋に同じように好きになってくれて、めちゃくちゃいいね!ライブみたいでほんとに楽しい!と喜んでくれた。

「みんなに平等に話しかけたり回すの上手なんだよ。やさしいよね」
『ほんとにね。ラップもできてすごいね、コミュ力も高いよね』
「いつもみんなのわちゃわちゃを静かに聞いてることが多いから、こうやって一緒に聞いてくれると私も沢山コメント出来て心強いや。ありがとう」
『私もこんなにいいもの教えて貰えて新しい世界教えてくれてありがとう』


トラブルだったはずなのに、人生初空港で夜を明かす体験は楽しい時間になった。
人と長時間一緒にいるといつも疲れてしまうのに、土曜の晩から火曜の朝まで一緒に居ても全く何も変わらなくて、居心地が良くて、このままずっと一緒に居れそうだった。
友達がすごく穏やかなひとだから、心に波が立つことがなくて、その気配もまったくないから安心して自然体でいれる。
今まで分かりきっていると思っていたけれど他とは違う居心地のよさに気づいていなかった。
どこでも一緒に行けそうだな〜と思った。日本の裏側とかでも、この子と一緒だったら案外なんとかなりそうかも、とか。


一緒に旅行できて本当に良かった。
また行こうね。本当にありがとう!









前回のnoteでも載せたけれど、sheimiさんの楽曲を載せておきます。では。

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