交通事故

事故対応がテックで変わる?!

今年度に入ってから、事故対応をエフォートレスな経験にさせるインシュアテック企業が資金調達のニュースで世界で賑わせています。
その業態はざっくり、下記2点になります。

①高度な画像認識技術と深層学習により、協定を数分で行う。
②事故対応の履歴をブロックチェーン上に残し、「見える化」する。

まずは、Forbesの記事を見てみましょう。

1番に紹介されている、TRACKTABLE
この企業は、上記①協定を数分で行う を実行しようとしています。
協定は、修理費やケガの治療費などの保険金がいくらか算定することです。

保険会社は土日祝を営業しない。多くの自動車ディーラーは平日2日営業しない。例えば、飛び石によるフロントガラス交換という軽微な事故でも、協定まで1~2週間かかることもあります。このペインポイントを解消すべく、テックが活躍します。

ユーザーに、スマホで画像や動画をキャプチャを促し、写真から瞬時に見積を作成し、レビューします。パートナーの保険会社とともに、過去の事故事例をAIで収集、分析することで実現。



次は、平安保険グループのONECONNECTがIPOするニュース

しかしながら、香港の緊迫した情勢、米中貿易戦争の影響か、香港市場での上場でなく、9月頃にNYで上場するとの憶測が出ています。

平安保険グループと言えば、平安好医生(PingAn good doctor)が代表例のように、中国の社会問題をスマホで使えるテックで強烈に解決してますね。
ONECONNECTも正に「電脳チャイナ」を地で行く企業です。事故対応の未来を見ているような、SF映画のような世界ですが、本当に実現しそうだから中国のテック企業は凄い。

言葉で説明するより、下記動画を見たほうが早いので、是非ご覧ください。
女性がハンドル握ってるキャプチャの動画です。


最後に、SnapsheetがシリーズラウンドEで2,900万ドルを資金調達。
クラウドストレージをベースに、保険金請求の見える化と支払業務を多様な決済方法で対応しています。有名VCからの資金調達や、大手保険会社とのパートナー化ができており、認知度は高いです。ソフトウェアとトランザクション技術に強みを持っています。


私 新卒で入社以来12年間 代理店営業をしていましたが、今年度より保険金支払業務に配置転換となり、事故対応の裏事情的なことも見えてきました。事案担当者、アジャスター、修理工場 と全てのステークホルダーが職人気質で、良い意味でプライドを持った方が多いです。
一方、保険金支払業務は個人情報保護の名の下、紙ベースで行われ、エクセルとFAXで9割の仕事が出来てしまうので、非常にオールドなカルチャーです。グループ会社へは、メールで添付ファイル送れるのに、拒否する保険会社があるほどです。。

日本の保険会社が内製化する技術には、限界があります。何せ、クラウドよりもFAXが安全だと思ってる人たちの集まりですから、、
こうしたスタートアップとパートナーシップを結びながら、顧客の事故体験をエフォートレスなものとしていきたいです。

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