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アナザーレーン

陸上競技の花形は短距離である
ミスターセンクスのハイスクールは
陸上競技で鈍く輝いていたが
長距離派のセンクスは常に思っていた

100メートル走は独特の緊張感がある
10秒ちょっとで決着がつくからだ
ミスターセンクスは長距離だったので
5000mとかなれば15分とかかかるわけで
まぁ正直観客もちょっと飽きるだろう

陸上競技場にはレーンが9本引いてあり
その幅は4フィートなのだそうだ
当然ながら短距離走はそのレーンを出てはいけない
9レーンあるのに8人しか走らないのは謎だが
短距離ニキには決められたレーンがある

一方で長距離ニキにレーンはない
結構な人数のニキたちが一度にレースするから
結構混雑している中を走るのである

長距離ニキたちはなるべく内側を走る
1mでも走る距離を減らせば
1秒でもタイムが縮むからである

その中で大外を走るニキはいないのだが
内側には接触や前後からのプレッシャーなど
危険が伴う事件が隠されている

レーンが守られている短距離
レーンなど関係ない長距離
それぞれにドラマがあるわけなのだが

ミスターセンクスはその頃から
決められたレーンが嫌いだったのかもしれない

大外を走る勇気はないにせよ
自由なレーンを走るワクワク感は持っている

春先の10キロランでそんなことを思い出し
走った後のオヤジ臭に悶える日々だ

やったるんば!



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