吸いにイッテル

マスクスタイルがデフォの世界
マスクなしで過ごす日は訪れるのだろうか
マンボウも延長され
先行き不透明なVUCAであるが
ミスターセンクスは予定通り花粉症である

ロリータとの生活も慣れてきてしまった
新しいロリータはシンガポールを出たらしいが
いつ我が家に着くかもわからない

そんな中でもミスターセンクスは
日課であるランニングにいそしんでいる

あまり大声で言えないのだが
田舎の朝6時なんて
人っ子一人歩いていない
そもそもミスターセンクスの領地では
車社会も甚だしいレベルで
歩いている人を見る方が珍しい

そんなわけで早朝のランは
申し訳ないがマスクを外している
だって息苦しいから

マスクを外す時間の方が
圧倒的に少ないこの頃だが
マスクを外して全力で息をすると
久々のフレッシュエアーの中に
確かに感じる花粉

花粉症なのに
花粉を吸いにイッテルセンクスは
アフォなのかもしれない

みるみるうちに粘膜に蓄積する花粉
30分のランニングが終わった頃
鼻の下は美女不在で伸びてはいないが
鼻の下のこの液体は汗か鼻水か
わからないわからない
私は誰なのだろうか

そうしてランニングを終えたセンクスは
オユデナソウルなシャワーで花粉を流すのである

よく考えるとなんてMUDAな行為なのだろう
花粉の季節くらい走らなくていいんじゃないのと思う
そうかもしれないが
そんなことをしたらDEBUまっしぐらである

タバコもやめてマスクをしているセンクスは
吸うもの全てに敏感になってしまっているのかもしれない

ハクション！とくしゃみをする自分自身が
このフィクションを物語っているのだ

センクション！！！