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想像し得る最高の夢を語れ

北海道帯広市にあるラーメン屋がある。
夫婦が2人で切り盛りする小さな店だ。
北海道といえば味噌ラーメン。
この店の味噌ラーメンはゴボウをベースにした味噌ラーメンであり、
北海道の大地をまるごと楽しめる様な、とても深い味わいだ。

店内に入ると、至る所にアノ文字が書いてある。でかでかと。
「ラスベガス」

これは良く分からない。
ラスベガスは単なる地名であり、
ラスベガスが好きなのか、
ラスベガスと何か関係のある店なのか、
もう少しkwsk書いてホスィのである。

奥さんの方にラスベガスって何ですか?
と聞いてみることにした。
コミュ障気味の口調で聞いてみよう。

要約すると、ラスベガスにお店を出したいらしいのだ。

いいじゃん。
この大地の恵みを感じるジャパニーズフード「味噌ラーメン」は、
ラスベガスのキラキラした雰囲気に合わないかもしれない。
しかしラスベガスにもダークサイドがあるはずで、
ギャンブルに負けただの、女に振られただの、女を連れ込んで朝起きたら金目のものが全部ないだの、そういったいざござがあるはずなのだ。
そんな打ちひしがれた大人たちの心にこの滋味深いラーメンは一筋の光となって伝わるであろう。

帯広の夫婦で切り盛りする小さなラーメン屋が、
ラスベガスへの進出を企てている。
夢を諦めちまったMUNOUリーマンたちは嘲笑うだろうが、
そういう夢が大事なのだ。

想像し得ることは実現できると誰がいったか忘れたが偉い人が言っていた。

それならば想像し得る最高の夢を語ろう。
自分の秘めることもあるが、
言ってしまった方が良い筈だ。

店内にペンキで「ラスベガス」と書くのだ。

大小は関係ない。
同じ夢追い人は、必ずそのメッセージを受け取ってくれるだろう。

バカにされようが、最高の夢を語り突き進んだもの勝ちなのだ。

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