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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】変わるのはセンター試験だけじゃない?!

新たな大学入試の方法に関するニュースを見かけるようになりましたね。

新大学入試のスタートはまだ先のような気がしてしまいますが、
現在の中3生からは新たな大学入試を受けることになります。
ということは、高校では、実は来年の入学生から、
新たな大学入試に向けて対策が動き出す、ということになります。

センター試験が廃止された後の「新たに2つのテスト」の
形式や内容がどうなるのか?に関心が集まっていますが、
大学入試改革のポイントはそれだけではありません。

今回は2つのポイントを取り上げてみたいと思います。


●AO入試でも学力を問われるようになる●

 これは現在のAO・推薦入試が、
 本来の趣旨・目的に沿ったものになっていないという
 反省を踏まえたものだと思われます。
 入試の形態に関わらず、
 思考力・判断力・表現力などを含む「確かな学力」が
 問われるということになります。


●各大学の個別試験は多元的な評価方法に●

 前提として、各大学で「アドミッションポリシー」を
 明確にすることが求められています。
 アドミッションポリシーとは、入学者に求める能力や
 それをどのような基準や方法で評価するのかの指針のこと。
 この指針に基づき、学力も含めた総合的な評価を行う試験が
 各大学に求められています。
 具体的には、志望理由書や小論文や面接、
 プレゼンテーションなどが考えられるとされています。


受験生にとっての「対策」は、確かな学力ももちろんですが、
「目的はないがなんとなく大学に進学」ではなく、
大学で何を学ぶのか、それはなぜなのかといった
社会と自分の接点を探究し、かつ「表現する」ことも必要になります。
次期学習指導要領改訂において、
「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」になるのは
こうした高校から大学への一体的な改革も背景にあります。

また、特に各大学の個別試験については、
入試の方法に対しての改革だけでなく、
「入学後」にどのような指針で学生を育て、
どのような人材を輩出していくのか、
「カリキュラムポリシー」「ディプロマポリシー」も
求められています。

大学にとっても生き残りをかけた改革の波が来ていると言えます。

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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