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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】企業から課題をもらえばPBLなの?

秋から、キャリア教育コーディネーター向けのスキルアップ講座
「PBLカリキュラム構築チャレンジ講座」を開講しています。
https://ax-factory.com/category/716

学習指導要領改訂・新しい大学入試を見据え、
探究型学習を始める高校も多くなってきています。
また、地域の将来を支える人材をどう輩出するかという
視点に立った学びへのニーズも高まってきています。
そこで地域と連携した活動をするための「第一歩」として
地域の企業から「課題」(テーマやミッション)をもらい、
課題解決に取り組み提案するという
PBL(Project-based-learning)は、
学校にとっても、企業にとっても、
「始めやすい連携のあり方」だと思います。

ですが、企業から「課題」をもらいさえすれば
生徒にとって有効な学びの場となるのかといえば、
決してそうではありません。

学校にとっても地域社会にとっても意味のあるPBLにすべく
キャリア教育コーディネーターが支援できるようにしよう・・・
そんな問題意識から、スキルアップ講座を作りました。

企業等から課題を出してもらう場合のPBLのポイントは、
どんな課題を出してもらうのか、
細かい文言レベルの表現も含めた「課題設定」にあります。
課題=「問い」ですから、
何を問いかけるかによって、生徒の活動や思考が
大きく変わってくることは想像に難くないでしょう。
「世界の貧困」なのか「アフリカの貧困」なのかで
考える範囲や情報収集を行う範囲が変わってきます。

そして「何を問うか」は、
どんな資質・スキルを身につけることをめざすか、
授業の「ねらい」によって決まります。

キャリア教育コーディネーターは、
それぞれの学校の状況や課題、先生の想いに寄り添い、
ねらいの設定、問いの設定を考え、
制約条件も加味しつつカリキュラムを提案することが
求められるようになります。
スキルアップ講座では、こうしたプロセスを
カードをつかいながらシミュレーションすることで、
カリキュラム構築スキルを磨いていきます。

学年を担当する先生たちと一緒にディスカッションしながら、
カリキュラムを作っていくことができたら、
学年団のチームビルディングにもなる可能性も。
そんな支援ができるキャリア教育コーディネーターを
増やせたらと思っています。

*PBLカリキュラム構築チャレンジ講座は、今後も開講します。
 (日程等が決まり次第下記ページでお知らせします)
  https://ax-factory.com/category/716

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。
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