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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 「学習指導要領が描くのは、私たち大人の未来?」

学習指導要領改訂を、
“超好意的にとらえて”紐解いてみよう、というシリーズ第2弾。
次期学習指導要領の改訂についてです。

今回の改訂のポイントのひとつは、
これまで記載されていた「何を学ぶのか」だけではなく、
「何ができるようになるか」を示すことだと言われています。

これは、学習指導要領が、
「学校教育を経て社会に何ができる人材を送り出すのか」を
示すものになるということです。

そして、「これからの教育課程の理念」として、
「社会に開かれた教育課程」というキーワードが出てきています。

今回の改訂の背景にある社会の変化、
これは、情報化・グローバル化であることは言うまでもありません。
特にAI(人工知能)の飛躍的な進化により、
求められる人材像が大きく・急速に変化していくことが予測されます。

しかし、この影響を受けるのは、子どもたちだけではありません。

「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ補足資料“改訂の背景”」にこんな一文がありました。

 私たち人間に求められるのは、
 定められた手続きを効率的にこなしていくことにとどまらず、
 感性を豊かに働かせながら、どのように未来を創っていくのか、
 どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかを考え、
 他者と一緒に生き、主体的に判断し、
 新たな価値を生み出していくことであること・・・(以下、略)

この文章、「子どもたちに求められるのは」ではなく、
「私たち人間に求められるのは」となっています。
目標は「より良い学校教育を通じて、より良い社会を創る」こと。
学校・教育のあり方にとどまらず、
私たち人間の社会のあり方に言及されているのです。

そして、学習指導要領については、

 子供たちと教職員のみならず、
 家庭・地域、民間企業等も含めた関係者が
 幅広く共有し活用することによって・・・(中略)・・・
 子供たちの多様で質の高い学びを引き出すことができるよう
    ・・・(中略)・・・
 資質・能力や学ぶべき内容などの全体像を
 わかりやすく見渡せる「学びの地図」としての
 役割を果たせるようにすることを目指す。
出典:
「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめポイント」


学習指導要領が「創意工夫のもと」で、
「幅広く活用されるもの」であると示されています。
そのため、従来は基本原則を示していた「総則」も抜本的に改訂。
「何を」「どのように学び」「何ができるようになるか」・・・など
活用のためのガイドライン的なものになりそうです。

新たな学習指導要領は、教育関係者だけのものではない。
子どもたちの学びのためだけでなく、私たち大人にとっても、
未来の社会を創るために必要なものになるのかもしれません。

次回は、話題のアクティブ・ラーニングに切り込んでみまっす。


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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て2008年から現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月、個人事業主から法人成り。(株)ax-factoryを設立。
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