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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】学校の先生は世間知らずって、本当?

「大学を卒業してすぐに先生になってるから
 先生は社会のことを知らないんだよね。」

・・・よく聞く話でした。

ですが、これって本当にそうなのかでしょうか?

かつてはそうだったかもしれないのですが、
この半年で社会環境が変わったことに伴い、
誰よりも大きく変化したのは、
学校の先生たちなんじゃないかと思っています。

大きく遅れていた学校のICT化が進むようになり
 (とはいえ、まだまだですが)
先生たちはいままで全くやったことがなかったことに
挑戦せざるを得ない事態に直面しました。

配信用の授業動画を作り始めた先生もたくさんいます。
YOUTUBERデビューですね。

ZOOMなどのオンラインツールを使うことも
当たり前になりました。
学校内で密を避けるためにオンラインを活用する、
ということもあるようです。
これは学校ならではかもしれませんね。

職場体験や行事がなくなり、
感染症対策や熱中症対策も必要になるという
制約がある中でどんな授業をしたらいいのか、
試行錯誤を繰り返しているのだと思います。
夏休み中の教員向け研修の参加者が増えたり、
私たちコーディネーターへの問い合わせも増えていて、
新しい何かを探すべく動いていることもうかがえました。

子どもたちの学びのために
どんどん新しいことを始めて吸収していくスピード感。

変化を迫られる状況に置かれた業界から
新しい価値が生まれてくるのだとしたら、
学校という業界もそのひとつなんじゃないでしょうか。
先生たちはもはや「世間知らず」ではなく、
「最先端」の仕事と言えるかもしれません。


社会人だって、ひとつの会社にずっといて
その会社しか知らなければ「世間知らず」になります。
この半年の社会環境の変化の影響が
大きかった業界と少なかった業界。
経済的なダメージということのみならず、
変化への対応力や
価値創造のチャンスととらえられたかどうか、
というところでも差が出そうな予感がします。

いままさに変化と進化を続けている学校と先生に対し、
どのようなサポートをしていくのか、
私たちキャリア教育コーディネーターも、
変化と進化を迫られているのだと思います。


松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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