見出し画像

創立時の株式数

Axelage株式会社 - axelage.co.jp

創立時の資本金と株式数の話です。
理論的に資本金はいくらでも良いのですが、最初に会社設立する際の資本金は100万円以上が多いです。
登記など会社設立費用が30万円であるため、それを負担したあとに債務超過になることを避けるために、余裕を見て100万円にすることが多いように思います。
ただし、(創業者がシリアルアントレプレナーであり、実績が確実な場合を除き、)通常は外部調達が可能になるまでに製品やサービスのプロトタイプ作製と簡単なPoCを済ませておく必要があるため、その分の資金は創業者(とエンジェル)が負担することになります。その際は、1,000~3,000万円の資本金で始められる場合も多いです。
いずれにしろ、設立時に株式は出来るだけ細かくしておいた方が後々望ましいです。
資本金100万円=1株10,000円で100株にするのではなく、1株100円で10,000株発行する方が望ましいです。
株数が少ないと、将来的に困ることが2つあります。

ストックオプションの付与のとき

1株10,000円で100株の企業が何回かのファイナンスを行い、発行済み株式数120株の企業になったとします。この企業はSO発行の最小単位である1株が全体の0.8~0.9%に達し、これは幹部レベルでも高いSO水準であるため、スタッフレベルにSOを配りづらいです。さらにSOは上場を考えると多くとも全体の15%に抑える必要がありますが、この例だと上場までに18株しか配れないことになります。

資金調達のとき(これは細かい話です)

VCが例えば5,000万円の決裁を内部で取ったとして、1株1,200,000円のA企業だと、41株で4,920万円分の発行になる(株式数は切り捨てであるため)一方で、1株12,000円のB企業だと4,166株で4,992万円分の発行になります。経済合理性は同じなのでどちらがお得というのはないですが、単純に調達資金は多くなります。

株数が少ないと、どこかで不都合を感じて株式分割(取締役会決議だが発行可能株式総数も変わるので通常定款の変更(株主総会)が必要)が必要になり無駄なコストと手間が発生してしまいます。

最後に

Axelage株式会社は、世の中の多種多様な領域で興る新規事業を支援することによって、時代を加速させるようなイノベーションを促進します。上記資金調達も含めお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?