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役職隠して尻隠さず  反戦新聞第10号


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2面

【更迭は懲戒なのか否か】

 もはや何度目なのかも分からなくなったが、岸田の側近がまた更迭された。パチンコ屋の新装開店のような頻繁さだ。

 性的少数者(LGBT)を差別する発言で更迭された荒井勝喜(前首相秘書官)について、当面は大臣官房付のままとする事が明らかになった。後任秘書官への引き継ぎに当たらせるという。

更迭とは、解任の事である。『実用日本語表現辞典』によれば、組織要職重職地位ある人解任して他の者を登用する入れ替え人事を行う)ことを意味するとある。

 さて、解任で引き継ぎとは何なのか。

 異動や定年で引き続き業務があるのは当然だ。業務の多寡に応じて必要な時間を割き、後任の者を前任者の続きとすべく労力を割くのは、至って真っ当な考えである。なら更迭では?

 会社でも、クビになった人間に引き継ぎもクソもない。左遷だって、ちゃんと後任に引き継がれるかは疑わしい。

 報道によれば、発言に関し「首相に申し訳ない。私個人の意見で迷惑をかけた」と陳謝したそうだ、差別発言を浴びせられた人達への陳謝は、2月7日現在で確認出来ていない。どうにも、選挙で負けた石原伸晃を適当なポストで任用して、10万円ほどの金を受け取らせたあの時と重なってならない。(無署名)

【戦争を止める為に青年は何をするべきか(後)】

(前号からの続き)
歴史は繰り返すとするならば、戦争反対から一転して戦争協力へ転向する勢力が登場すると言う、かの歴史も繰り返されるだろう。人は往々にして、今まで掲げていたものを立場の変化や、組織の維持の為に、決して捨ててはならないものでさえも、ひっくり返すように捨ててしまう。

 戦争に駆り出されるのは若者だ。既存の職業軍人を除けば、徴兵(日本が次に戦争を行う時はこの言葉を用いらないかもしれないが)されるのは、20代を中心とした青年となる。それはまさに、徴兵と言う強制労働において、軍服を着た青年労働者兵士が大量に産まれる事に他ならない。

 千葉県反戦青年委員会は、1965年結成よりまもなく三里塚闘争へ連帯して闘って来た。この三里塚闘争と言うものは、非常に重大な局面となっている。

 我々は無職の集団では無い。大学に通ってる訳でもないので、休日は限られている。三里塚=天神峰現地に一人でも多くの人達が詰めて、24時間体制となったこの地で座り込み等を行う事を呼びかける。

 政治の進退は力関係で決まる。戦後政治の闘争でもあった三里塚現地においては、道路に向かって座っているだけでも力になる。そして、その体験を持ち帰る事も自らの力となる事になるだろう。

 我々は、戦後の反権力闘争の象徴でもあったこの三里塚闘争と言うものを、労働者階級へ再び知らせる事を望む。

 若者よ、今の有様を当たり前の事だと思っていないだろうか?この今の世の中の惨状を書き連ねれば、何面あっても足りない位だ。我々は大理石で出来た壺では無いのだから、現状をありのまま受け入れる道理など無い。

 甘んじるのか、それとも咆哮を挙げるのか、その選択は、君が持っている。(中井裕也)

 

 2・23闘争が近付いています。昨年の2月24日から始まったウクライナ戦争も、気付けば1年です。

 まず何よりも欧米各国が、(第3次世界大戦への懸念から自重してきた)欧米製戦車の供与」に踏み込み始めた事は注目しなければなりません。NATO各国からの供与で戦車300両以上、そして戦闘機も送り込まれ、恐るべき全面的な地上戦が準備されているのです。

 我々が半世紀振りに甦ったのも、この戦争が景気でした。我々一同、この闘争への結集を呼びかけます。



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