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反戦新聞第8号 2・12国鉄集会へ


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【青年は今こそ、国鉄闘争を知る必要がある 筆:中井裕也】

 国鉄集会が、今年も無事に開催される。国鉄集会とは、いわゆる国鉄闘争の集会だ。主催の『国鉄闘争全国運動』風に言えば、「集会を出発点とし、新自由主義攻撃と対決する新しい労働運動の醸成を展望し、分割・民営化反対、解雇撤回への全国的運動を呼びかける事にある。

 国鉄闘争は、労働運動の歴史と一体だ。戦後労働運動の象徴であった国鉄において、新自由主義のもと、不当労働行為すら用いて、闘う労働者を排斥した。新自由主義は闘う労働者を恐れた。

 千葉県下においても、闘う労働組合である動労千葉の労働者が、民営化の過程で排斥されていった。

 国鉄集会には、青年が決起する為のヒントがある。この集会については、次号以降でも解説があるだろう。この集会は過去の集会では無い。解雇撤回と言うテーマに収まらない、労働者の力の復権そのものを目指したものだ。その辺りや動労千葉との絡みも含め、以下は当会・新井氏の文章に譲る。

【筆:新井航大】
 2・12国鉄集会への結集を、心から呼びかける!
 動労千葉の歴史は、分割・民営化との闘いの歴史でもありました。動労千葉と国鉄闘争は、不可分一体の関係にあります。その国鉄闘争の勝利に向け、2・12国鉄集会の成功をかちとろう!

 JR東日本では、3月のダイヤ改正時における、いわゆる『統括センター』の全面推進を行おうとしてきています。
 その内容と言うのは、まさに労働者の権利を根本から解体するものであり、すなわち鉄道にとって、最も中心をなす職種である乗務員の労働条件・権利を破壊しようというものです。
 何より、現場の労働者同士を分断させ、労働組合を一掃しようという「労組なき社会」化と言うような攻撃がなされようとしています。
 会社当局は、ダイヤ改正の提案と同時に、7月開始を目標として対象全駅を統括センター化すると提案してきました。その内実は恐るべきものです。
 新設が提案された茂原統括センターでは、大網~鴨川駅が一つの職場とされるようになります。その間の営業キロは70・4kmとなり、これは東京〜木更津間の鉄道距離に匹敵するものです。
 労働者の権利や労働条件は、「どこで、どんな業務をして働くか」ということと切り離すことはできません。統括センター化は、広範なエリアにわたって職種も勤務地も、勤務指定一つで会社の好きにできるというものだ。それは労働者の、労働条件と権利を根本から解体する攻撃に他なりません。
 6月には、車両センターを支社から切り離し、首都圏本部なるものに統合するとしています。そこで働く労働者が、どういう扱いを受けるのか、どこに飛ばされるかもわからない状況に陥ります。首都圏本部への統合は、JR千葉鉄道サービス(CTS)を初めとした、各支社毎に作られている車両整備会社の再編を不可避とする攻撃でもあります。鉄道業務の全面的な外注化と分社化・転籍が一体の攻撃として仕掛けられています。

 労働組合として断固闘いにたとう

 3月においては行路内に「業務の融合と連携に向けた時間」として「その他時間」の設定が提案されています。水戸支社の提案では既に、ワンマン拡大と一体で、車掌行路の中に駅業務が組み込まれています。千葉県内においても、列車折り返し時に乗務員による清掃を、行路に組み込むといいます。
 会社は、これまで"自主的"あるいは"臨時的"に乗務労働以外の業務を行わせていた段階から、行路の中に直接手を入れて来ました。乗務労働を片手間のように変質させて破壊する攻撃です。これを黙ってみていることなど断じてできない!
 会社の狙いは業務融合化によって乗務員、つまりは労働者の誇りを奪い、競争に駆り立て、団結を破壊することにあります。それを通して、全てのJR・グループ会社の労働者の権利を根本から破壊しようとしている事にあります。

 今こそ動労千葉が貫いてきた闘いが必要だ。3月ダイ改・統括センター化攻撃に対し、労働組合として断固闘いに立ち上がろう。すべての出発である分割・民営化との闘いの勝利に向け、2・12国鉄集会へ結集しよう!



3面

【戦争を阻止する為に青年は何をするべきか(中)】

(前号からの続き)

 青年には、力がある。だが、青年の多くは、自らの持てる力のアドバンテージを知らない。それは、支配階級によって、自らの持てる力を封印させられたからだ。見方を変えれば、自らを無力だと信じ込まされていると言えるかもしれない。

 もし、見上げても途方もないような大事が起きた場合に、我々が取るべき行動はどれなのか?

 我々は、戦争阻止を身体の奥底から叫ばなければならない。だが、戦争阻止を掲げたその先も考えなければならない。

敵(支配階級)もバカでは無い。マヌケな官僚はザラに居るが、敵全体で見れば、侮る事など絶対に出来ない。少なくとも、我々の側も、次の一手くらいは想定しておかなければならない。

 本来であれば、「戦争阻止」だけ掲げていれば上出来だろう。だが、それしか持ち合わせていない場合、戦争阻止が叶わなかったその時に、本質が問われ、そして半端者は時の情勢によってふるいに掛けられる。

 戦争阻止を本心から掲げつつも、その向こう、戦争が起こってしまった場合に何をしなければならないのか、それを常に意識していなければならない。(次号へ続く)

【共産党員は何故、転向が後を絶たないのか】

 新潮社より、『独占告白 渡辺恒雄 戦後政治はこうして作られた』なる本が出版された。渡辺恒雄とは、2004年のプロ野球再編時に世間を騒がせたナベツネの事である。

 戦後共産党の、"あの"東大細胞の一員であったナベツネが何故転向し、そしてプロ野球再編問題において、日本プロ野球選手会と言う労働組合に敵対するに至ったのか、その手がかりが、断片的ではあるが散りばめられている。

 渡辺入党の日共は、既に戦前の10倍以上の規模だった。

 日共は東大閥だ。徳田に宮本、不破に志位も皆東大だ。党の最高指導者となる可能性もあったナベツネのその後の変遷は党組織と言う集団における課題について他人事では無い事例・ヒントが見え隠れしている。

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