「仙人ワンダーランドへようこそ!」展(-2024.11.24)・八幡市立松花堂美術館
閲覧ありがとうございます。日本絵画一愛好家です。
本記事は、2024年10月12日から11月24日まで八幡市立松花堂美術館(京都府八幡市)にて絶賛開催中の「仙人ワンダーランドへようこそ!」展について、弊方による雑な飛報とご理解頂けますと幸甚です。
ということで、八幡市立松花堂美術館ウェブサイトの本展ページに僭越ながらリンクを張らせて頂きます。
https://shokado-garden-art-museum.jp/top/aboutus/shokadomuseum/r06tokubetsuten/
えぇ?! もう閉幕まで1週間くらいしかないんですね。かなり早い時期にお伺いしたつもりだったのですが・・・
松花堂美術館(松花堂庭園・美術館)については、弊方の以前の投稿記事「八幡市立松花堂庭園・美術館の居初つな展」でも言及させて頂きましたので、僭越ながらリンクを張らせて頂きます。
そういえば上記の投稿記事では交通手段的な話をしておりませんでしたので、備忘録的に記載させて頂きますと、京阪電車で樟葉駅で下車し、樟葉駅前のバス乗り場の5番から、京阪バスで近鉄新田辺行か石清水八幡宮駅行に乗車して、大芝・松花堂前のバス停で下車すると、すぐそこくらいです。
ただし、大芝・松花堂前バス停は、松花堂庭園・美術館のすぐ前のところと、側道に入ったところの少なくとも2か所あるみたいです。また、樟葉駅に帰るときの大芝・松花堂前バス停は、松花堂庭園・美術館から樟葉駅側に、交差点を挟んで離れた位置にありますので、バスの時間を考慮すると少し要注意かなと思います。とはいっても、バスの本数はかなり多いので、1本乗り遅れても大して影響はしないように思います。
ちなみに弊方、歩くのスキスキおぢさんですので、ミュージアムのハシゴなど時間的な制約がなければ、樟葉駅から松花堂美術館まで歩くことも多いです。
ということで、僭越ながら松花堂庭園・美術館の正門を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。
前記の「居初つな展」の記事でも申し上げましたが、松花堂美術館はそれほど大きな美術館ではありません。
先ほどの正門を入ってそのまま奥に進むと松花堂庭園になり、向かって右に曲がると「おみなえし」というミュージアムショップがあって、さらに進むと美術館の入口になります。僭越ながら、こちらも雑な写真を掲載させて頂きます。
入口でチケットを購入し、すぐ近くのエレベータで地下1階に下りると、手前側には、石清水八幡宮の社僧でいらして、同瀧本坊の住職をお務めになられた松花堂昭乗先生に関する常設展示があり、その奥に企画展示室があります。
本展「仙人ワンダーランドへようこそ!」展は、松花堂美術館の学芸顧問でいらっしゃる、神戸大学名誉教授の影山純夫先生の著書『仙人ワンダーランド 和漢仙人列伝』(河原書房 2023年)をベースにした展覧会のようなのですが、滋賀県東近江市に所在するミュージアム「観峰館」(公益社団法人 日本習字教育財団)が協力されているそうです。
弊方、観峰館にもお伺いしたことがあります。場所的には、滋賀県東近江市の東近江市近江商人博物館・中路融人記念館に比較的近いところです。
東近江市近江商人博物館・中路融人記念館に関しては、こちらも弊方の以前の投稿記事「東近江市近江商人博物館「商家の美術展」(-2024.6.30)」がありますので、僭越ながらリンクを張らせて頂きます。
上記の投稿記事でも申し上げておりますが、近江商人博物館・中路融人記念館は、JR琵琶湖線(東海道本線)の能登川駅の西口から、近江鉄道バスの神崎線・八日市駅行に乗車して、金堂バス停で下車して歩いて10分から15分くらいのところなのですが、観峰館の方はというと、金堂バス停の確かひとつ手前の金堂竜田口バス停で下車して歩いて15分くらいだったと記憶しております。
さて、本展「仙人ワンダーランドへようこそ!」展は、美術作品の展覧会として見れば、仙人をテーマとした絵画作品を主体とする展覧会と言えるかと思いますが、博物館的な展覧会として見れば、仙人に関する資料(絵画作品)を展示しつつ、著名な仙人を紹介する、といった感じの展覧会であるかと思います。
弊方的には、絵を拝見するときに、知っているとより萌える?! 基礎的な「教養」がお得に得られちゃう♡♡♡ という「教養系」展覧会であろうと勝手に一方的に思い込みで位置づけております。
先日飛報のつもりでだだ長い記事を投稿させて頂きました、埼玉県立歴史と民俗の博物館の展覧会「鷹のおでまし」展も「教養系」展覧会に位置付けられるかと思います。僭越ながらこちらの記事にもリンクを張らせて頂きます。
さて、本展は当然のごとく写真撮影禁止ですので、基本的に文章で説明させて頂きたいと思います。
本展で紹介されている仙人さまの具体的なお名前を挙げると次のような感じです。こちらの仙人さま一覧は、本展の展示リストに基づいております。
・李白(りはく)
・黄石公(こうせきこう)
・謝仲初(しゃちゅうしょ)
・青女素娥(せいじょそが)
・簫史(しょうし)
・弄玉(ろうぎょく)
・麻姑(まこ)
・西王母(せいおうぼ)
・東方朔(とうほうさく)
・赤松子(せきしょうし)
・彭宗(ほうそう)
・黄初平(こうしょへい)
・張志和(ちょうしわ)
・黄安(こうあん)
・張果(ちょうか)
・老子(ろうし)
・尹喜(いんき)
・劉海蟾(りゅうかいせん)
・鐘離権(しょうりけん)
・唐広真(とうこうしん)
・琴高(きんこう)
・蝦蟇(がま)仙人
・鉄拐(てつかい)仙人
・武志士(ぶしし)
・王子喬(おうしきょう)
・役行者(えんのぎょうじゃ)
・喜撰(きせん)法師
・武内宿禰(たけうちのすくね)
何だか存じ上げているお名前と、そうでないお名前とが混在しております。李白先生は実在の詩人でいらっしゃいますが、仙人さまでもあるのですね。役行者さまや喜撰法師さま、武内宿禰さまは、日本の仙人に該当するそうです。
こちらの仙人さま方の詳細については、影山先生の『仙人ワンダーランド 和漢仙人列伝』をぜひ購入されて拝読されることをおススメしたいと思います。
弊方、ミュージアムショップ「おみなえし」で『仙人ワンダーランド 和漢仙人列伝』を購入させて頂きました。僭越ながら雑な写真を掲載させて頂きます。
ちなみに、こちらは影山先生のご署名がある「サイン本」でした。「おみなえし」では、サインなしの通常本と「サイン本」とが販売されておりましたが、せっかくなので弊方としては有難く「サイン本」を購入させて頂きました。
ということで、影山先生のご署名と、おまけで入っていた本展のカードと、「サイン本」と書かれた付箋を、僭越ながら弊方の微妙なガラケー的ガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。
本展で展示されていた作品中の敢えての「推し」作品ですが、
・西山芳園先生のリスト番号13「西王母・寿老人図」
・本展チラシ(フライヤー)やポスター等に採用されている、増上寺の五百羅漢図で有名な狩野一信先生のリスト番号14「西王母図」
・観峰館で拝見したことのある、おめでたいモチーフ詰め合わせ作品、蔡光甫先生のリスト番号33「四海昇平図」
・同じく観峰館所蔵で、「西王母図」とともに本展チラシにも採用されている、黄山寿先生のリスト番号15の「東方朔図」
・彭宗さまを描いた作品、狩野伊川先生のリスト番号21「唐画写」
などを挙げさせて頂きたいと思います。
僭越ながら本展チラシ(フライヤー)を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。拝見してお分かりかと思いますが、画面向かって左側が西王母さまで右側が東方朔さまです。
狩野一信先生がお描きになる西王母さまは、かの五百羅漢図の強烈にして鮮烈にして濃厚な作風とは異なり、たいへん艶っぽい感じがいたしますね(弊方私見)。
ということで、何が、ということなのかわかりませんが、狩野一信先生の作風を僭越ながら紹介させて頂く観点から、株式会社小学館から2011年に発行された『狩野一信 五百羅漢図』作品編と作品解説編の2冊組、弊方的には目ん玉飛び出そうな感じがする金額で購入させて頂いた、強烈な豪華画集を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を、僭越ながら掲載させて頂きます。
この画集の表紙の重厚さだけでも、狩野一信先生の強烈にして鮮烈にして重厚な作風がご理解頂けるのではないかなぁ、と思うのですが、それに比べると、本展「仙人ワンダーランドへようこそ!」展にて展示されていた、リスト番号14「西王母図」は、先ほどの通り艶っぽいというか、いや、それよりも、嫋やかというか、淑やかというか、萌え萌えというか、狩野一信先生の作風の多彩さがよくわかる激萌え作品であるという感じが弊方いたしております。
ところで、西王母さまといえば、弊方の個人的な一方的な思い込み的な私見なのですが、近世作品としてはともかく、現代の作品を考慮すると、少年のような衣装を身に付けた可憐な少女という感じのイメージを持っておる次第です。
おっさん何を言うてんねん! とお思いでしょうが、弊方がこのように気持ち悪く覚えている理由を、敢えて次の雑な写真として、たいへん僭越ながら掲載させて頂きます。
・・・あれ、あんまり少年っぽくないですね。まんま美少女という感じでしょうか。
それでは、こちらの雑な写真はいかがでしょうか?! たいへん僭越ながら雑な写真を掲載させて頂きます。
こちらの西王母さまは、もっとフェミニンですね。その見た目によらず? いや、見た目通り? たいへんタフネスな女性でいらっしゃるのですが、まことに失礼いたしました。
いずれも、偉大なる高山しのぶ先生の超絶名作にしてアニメ化不可能ではないかと弊方勝手に考えておりました大作『ハイガクラ』(一迅社)の特装版を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真になります。
この写真に写るお方こそが、『ハイガクラ』における当代の「西王母」、偉大なる白珠龍(はくしゅりん)さまでいらっしゃいます。
『ハイガクラ』に関しては、僭越ながら、一迅社ゼロサムオンラインの『ハイガクラ』の紹介ページにリンクを張らせて頂きますので、こちらをご参照頂ければと思います。
つい先日17巻が発行されたところで、第1回の伏線? が回収されたという感じなのですが、弊方、最近『ハイガクラ』は特装版ばっかり購入させて頂いておりますので、紹介ページに掲載される10巻以降の表紙が弊方所有の巻の表紙とは違う絵になっております。
ヲタクならば! 愛と情熱と萌えがあるならば!! 当然の如く、通常版も特装版も両方購入すべし!!! とは思うのですが、弊方も歳いっておっさんになってしまいましたので、ご容赦頂きたいと思います。
そういえば16巻にて、弊方勝手にアニメ化不可能だと決めつけておりましたが、『ハイガクラ』のアニメ化の告知があってたいがい驚いたのですが、先月(2024年10月)からすでに『ハイガクラ』のアニメの放映が始まっていたようで、それにもかかわらず、弊方、ぜんぜん気付いておりませんでした。たいへん申し訳ありません。
『ハイガクラ』には、「西王母」さまだけでなく仙人さまがたくさん登場されます。仙人さまだけでなく、歌士(かし)に仕えて調教された神々も登場します。
個人的には、主人公・一葉くんも含めて萌える登場人物が多すぎるのですが、敢えて絞り込むとするならば、一葉くんを師父(シーフー)として仕える初期の3柱? 滇紅(てんこう)さんと、花果さんと、流くんと、さらには、歌士官長の孫登さまが好みです。
なお、「てんこう」さんの「てん」の字は、さんずい偏に「真」の旧字体なのですが、環境依存文字なので文字化けしているかもしれません。
めっちゃイケメンであるにもかかわらず「もぉ、師父(シーフー)はバカですねぇ」みたいな感じの発言をしながら、顔面崩壊するくらいに食事を口に含んでモリモリお食べになっている滇紅(てんこう)さんが個人的にはたいへん好みなのですが、16巻でその正体? が明らかになって、 どういってよいのかよぉわからんのですが、どうなんでしょうね。ぜひ『ハイガクラ』をお読み頂ければと思います。
ところで、影山純夫先生の『仙人ワンダーランド』には、『ハイガクラ』主人公の一葉くんの師匠である八仙のお一人、藍采和(『ハイガクラ』では「らんさいわ」、「さい」は旧字体)さんについても、当然解説があるわけですが、影山先生は次のような興味深いご指摘をなされております。僭越ながら引用させて頂きます。
『ハイガクラ』では、「歌士」という「資格?」がたいへん重要に位置づけられるのですが、例えば『ハイガクラ』第1巻第135ページに「歌士」が唄う「踏々歌(とうとうか)」について「5分でわかる 第1回 藍采和の踏々歌講座」というわかりやすい解説があるので、僭越ながら下記の通り解説文のみ引用させて頂きます。
弊方、この「踏々歌」を反閇をモチーフにした創作くらいに考えていたのですが、『仙人ワンダーランド』を拝読させて頂いて思いましたところは、仙人・藍采和さんの「酔っては足を踏み鳴らして歌うようなこと」から「踏々歌」を創作されたのではないか、と妄想いたしまして、そうすると、高山しのぶ先生は、かなり深い考証の上で創作をなされているのではないか、と弊方、妄想的てに推測させて頂いた次第です。
ちなみに『仙人ワンダーランド』では、孫登さまは第86-89ページに解説がございます。
なんだかかなりあちら側にベクトルがずれてしまった感じですが、別に『ハイガクラ』ファンでなくても、本展「仙人ワンダーランド」展は、たいへん楽しめる素晴らしい展覧会であると弊方考えております。
飛報ですので、弊方の雑で一方的で個人的な妄想ヲタトークのみとさせて頂きました。
以上、簡単ですが閲覧頂きありがとうございました。