詩:キッチンポエム
ひとりのこされる未来のことを
わりと本気で考えてみる
たまねぎが飴色になるまでのあいだ
存外かんたんなことだった
正解はわたしをやめること
あなたに愛されたわたしを殺める
弔いなどせず放り出すように
そして泣き顔の亡骸に
空っぽな魂で背を向けて完成
許さないなんて言えないのよ
あなたがもういない世界
甘い甘い飴色たまねぎ
あなたが好きなミネストローネの隠し味
死が2人を分かつまでって誓った
誓ってしまったのよ
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