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【ゾッとした話】意味のわからない言葉を話す女

接客業をしているわたしの
ゾッとした話を聞いて欲しい。



仕事の業務内容のひとつに、
"お客様へのアプリの案内"がある。

会社バレ防止の為、詳細は言えないが、
よくある会員証兼ポイントカード的なアプリ

こちらから積極的に案内をするのではなく、
聞かれたら案内するって感じ。

アプリの入れ方、登録の仕方を
質問されるのは年配の方が多かった。


おばあさん「アプリ入れたいんだけど、もう年寄りだから、全然わかんなくて、やって?」

スマホを丸々渡される

ワイ「かしこまりました。
アプリダウンロードする為に、
当店のWi-Fiに繋ぎますね!」

おばあさん「........???(ニッコリ)」

ワイ「アプリを携帯に入れるのに、
すごいギガ.....(ギガ通じないかな)
データ?通信量?を使うので、
当店のネットワーク....ネット?みたいなものが
あるんですがそれに繋ぎますね!」

おばあさん「.........???
ごめんね、もうわからないから、やって」

ワイ「わかりました。
無料で使えるので大丈夫ですよ。」

アプリ、ダウンロード完了

ワイ「できました。
これで、ここを押せば
お会計のときにポイントが貯まりますよ!」

おばあさん「ここね!わかった。これはなに?」

ワイ「これはクレジットカードと連携して、
早くお会計ができるサービスです。」

おばあさん「それもやりたい!やってくれる?」

ワイ「わかりました。」


登録を進める

ワイ「ここにネット用のクレジットカードの
暗証番号を入力お願いします。」

おばあさん「暗証番号なんだったっけ......?
やってみます」

2、3歩横にずれて見ないようにするわたし

おばあさん「別に見られてもいいんだけどね!
心配だから見ていて欲しい」


?!?!?!?!?!?!

おばあちゃん、ダメ、絶対。


もちろん、パスワードを見るのはお断りし、
無事に登録は完了したが
こういうゾッとする体験、日常茶飯事である。

これ以外にもスマホを丸々渡して
自分は離れたところで待つ方もいる

心配性の稲川淳二「やだな〜怖いな〜
おじいちゃんおばあちゃんが
どこかでパスワードとか個人情報
悪用されないか怖いな〜」


いつも思う。

わたしがええやつでよかったな。と。


わたしが悪い奴なら
正直なんでもできてしまうよ?と。

お年寄りが携帯ショップで
使いもしない高額プランで契約させられたり
不要な付属品まで有料で付けられたり

という話はよく耳にする。

もちろん全ての携帯ショップ店員が
悪者というわけではない。もちろんだが。



わたしも勿論悪用する気など更々ない。
しかし、思う。

正直、なんでもできるよな。と。

スマホに関する用語は
横文字のよくわからん言葉が並ぶ。

ギガ、データ通信、アカウント、Wi-Fi、スワイプ、フリック、Bluetooth、アップデート、アイコン、SNS.......等

わたしたちはいつの間にか
意味を理解したものばかりである。

言葉の意味を説明しながら話されても
それを瞬時に覚えられる訳ではないし、
意味を瞬時に覚えたところで
言葉を"理解"できている訳ではない

お年寄りからすると完全にわたしは
意味のわからない言葉を話す女である。

読者「タイトルでゾッとする話って見て
怖い話が聞けると期待して来たのに
意味のわからない言葉を話す女ってお前かい。」

ワイ「......!!(スライディング大土下座)」


お年寄りからこの言葉たちが
どう聞こえているのか考えてみた。

プログラマー「ここで変数.....(変数通じないかな)値を入れる箱?の中身が書き換えられてるので、If文…条件分岐?の中に入らずに処理が終わってしまうのでこの数式の場所を見直しましょう。」

ワイ「.......???(とりあえずニッコリ)
そ、それやるとどうなるんですか?」

プログラマー「想定したとおりに条件分岐してちゃんと欲しい値を出力してくれます」

ワイ「........(この人はなんでそれをするんや。何を作ってるんや。説明の説明がわからん。これ以上聞いてもアレかな)
.........(にっこりしてパソコンを渡す)
ごめんなさい、とりあえず完成すればいいんで、やってください!!!!」

プログラマー「カタカタカタカタ.......
ッッッターン.......っ!!
これで大丈夫なはずです。
プログラムを実行してみてください!」

ワイ「.......ありがとうございます。
(なんかできたのか?できたならまあええか。意味わからんけど。)」


この会話文は、
プログラマーの友人に協力してもらった。(感謝)

自分で会話を考えようとしたが、
検索したところで
出てきた単語の説明がよくわからないし、
意味はわかるが、理解できない状態であった。

多分、わたしの接客した
アプリを入れたい年配のお客様も
こんな気分なんだと思う。

こんな記事を書いてる途中に
こんなツイートを見かけた。


中学生の技術の教科書......
わたし(94年生まれ)の時と全然ちがう......!!!

待ってくれよ。


わたしが若者の言葉を聞いて
?????ってなるのは、

若者に「いや悪用されるよ。危ないよ。」
って言われるのは

おばあちゃんになったわたしで妄想していた。


学校の授業で、プログラミングが必修になった
という話は風の噂で聞いたことがある。

となると、若者がわたしにとって
意味のわからない言葉を話す人
になるのはもっと近い未来かもしれない。


"怖い"の方向性を変えた稲川淳二「やだな〜怖いな〜世界が自分を置いてけぼりにして、意味のわからない言葉を話す人だらけになるの怖いな〜。
でもそれを理解しようとせず、騙されたり悪用されたりするのもっと怖いな〜」


年配のお客様の接客をするうちに、

「自分はいつまでも時代の進化に
しがみついていこう!
流行を追うとかそういうことではなく、
取り残されると騙されたり、損したりする
可能性がかなり高くなるな」

と強く思うようになった。


この教訓を忘れないために
【"時代"という波に乗るおばあちゃんサーファーの絵】のタトゥーを彫った。心に。(ダサ過ぎて怖い)


心にタトゥーを彫っただけで、
なんとなく安心して過ごしていた。


が、わたしは気付いてしまった。

わたしが【TikTok】を遠ざけていることに。


今まで流行って来たSNSの類は
前略プロフ、mixiから始まり、
Twitter、インスタ、clubhouse等
とりあえずやってきた。

当たり前にやってきた。みんなやってるし。

しかし、わたしはTikTokはやりたくなかった。


理由は沢山あるが、一番大きな理由。

それは「もうちょい若い子がやるアプリ」
というイメージからであった。

いやいやいや!これやん!
若者文化への嫌厭。
これが世の中を知らん言葉だらけ
にする大きな第一歩!!!!


将来騙されるフラグがビンビンに立っている。


タトゥーまで彫ったのに、貫けない信念。
一番ダサい。


将来、騙されない為に
わたしはTikTokをインストールすることを
ここに誓います!

変に尖ったところがあって
そういうの遠ざける癖があるんで、
ぶっちゃけインストール嫌なんですが、
もう心にタトゥー彫っちゃったので.......

皆さまも、一緒に
"時代"という波に乗るおじいちゃんおばあちゃんになりませんか?(高い水売ってきそうで怖い)


以上、いろいろゾッとした怖い話でした。


【友情出演】
・プログラマーの友人
・心配性の稲川淳二
・"怖い"の方向性を変えた稲川淳二

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