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5.イタリア・ベネツィア

ミラノからTrenitaliaの特急電車に乗って2時間半で、ベネツィア・サンタ・ルチア駅に到着です。出発も到着もほとんど定刻で驚きました。この電車もTrenitalia公式サイトから便と座席を日本で予約していきました。

駅を出ると道路に車は一台も走っておらず、目の前の運河を水上タクシーやボートなどがせわしなく行き交っています。近代都市で車が走っていない町というのは、このベネツィアだけかもしれません。
だからか、この町は映画のセットのような中世のヨーロッパを現代で感じることができる空間です。

ベネツィアでも駅近くのHotel Gardena(ホテル ガーデナ)の運河側の部屋を予約しました。駅近くといっても2つの階段状の橋をベビーカーで渡ることになり大変でした。これは、ベネツィアの殆どの場所で同じと言えます。

ベネツィアっぽい謎のデコラティブな内装のホテルでした。バスルームはコンパクトだし、窓は年代物で木枠から隙間風が入ってきます。

ベネツィアはイタリア屈指の観光地で物価も滞在費も高い!と聞いていたので、1泊2日の最低限の滞在にしました。ホテルにチェックインしたら早速観光です。

鉄道駅前に水上タクシーの乗り場があり、主要な観光地へは船でアクセスが可能です。早速、乗船しました。

リアルト橋 Ponte di Rialto
住所: Sestiere San Polo, 30125 Venezia
Web: http://en.turismovenezia.it/Venezia/Ponte-di-Rialto-6473.html

ヴェネツィアの水上交通の要である『グラン・ドカナル』に掛けられた橋です。とても有名な観光スポットらしいので、ここで下船して町を歩くことにしました。16 世紀に建てられた石造り橋にはお店が立ち並ぶものの、THE 観光地!なので、記念撮影だけしてサンマルコ広場を目指します。

細い路地のペストリーショップで「カンノーロ(cannolo)」というお菓子を買い食い。クリームを生地で巻いて焼き上げた一口サイズのお菓子で、イタリアでも代表的なスウィーツだそう。これはピスタチオ味でした。

サン・マルコ寺院 Basilica di San Marco
Tel: +39 041 270 8311
住所: Piazza San Marco, 328, 30100 Venezia
Web: http://www.basilicasanmarco.it/?lang=en

ヴェネツィアを象徴するキリスト教の大聖堂『サン・マルコ寺院』に到着しました。寺院内は階段があるそうなのでベビーカーで見れる1階の大聖堂内部のみ見学しました。金色に輝くモザイクがでびっしりと飾られていて、とても壮麗で豪華絢爛な空間でした。

サン・マルコ広場の鐘楼(Campanile di San Marco)を眺めながら、ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)に行くものの、入場の列が長くて断念。
一旦、ホテルに戻って子どもに離乳食を与えてから、大人はディナーです。

Trattoria Bar Pontini(トラットリア ポンティーニ)
Tel: +39 041 714123
住所: Cannaregio, 1268, 30121 Venezia

サンタ・ルチア駅の近くにある家庭的なイタリア料理のお店です。シーフードのメニューが豊富で、前菜盛り合わせ(小)を頼んだら、ものすごい大皿で出てきました。
イワシのマリネ、ホタテとエビのグリル、イカの煮物、アンチョビフィレの酢漬け、などなど、どのお料理も魚介の風味を生かした調理がしてあり、どれを食べても美味しくお酒が進みます。

シーフードのパスタもドカン!と大盛りでやって来ました。エビも貝もこれでもかと入っていて、パスタが出汁を含んでいます。主人は「この、食べ飽きるくらいのボリューム、This is Italia!」と言っていました。

デザートのティラミスは大きなボウルいっぱいにスプーンが突き刺さってきました。ココアパウダーもたっぷりで、一口食べると粉でむせます。
「ボリュームのあるイタリア料理」というレビューを見てこのお店に決めましたが、本当にどれも気前が良い大胆な盛りで出てくるので気持ちがいいです。人気店なので事前に電話予約がベターです。

翌日は電車の時間まで少しあるので、気になっていた建築へ。
グランド・カナルの入り口に位置する元税関施設を日本人建築家・安藤忠雄氏が再生した美術館です。

プンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)
Tel: +39 041 240 1308
住所: Dorsoduro, 2, 30123 Venezia
Web: https://www.palazzograssi.it/

館内はフランス人実業家が所有する現代アートのコレクションを展示しています。館内は安藤建築らしいコンクリート打ちっぱなしの壁と、元々ある建物のレンガや木造の躯体が融合した空間でした。

ホテルで荷物をピックアップして駅へ向かいます。
ホテルから駅は運河を挟んで向かいと近くなのですが、町中に張り巡らされた運河に橋がかかっていて、ベビーカーでは移動がとても大変
そこで、ホテルでポーターを頼んだら車輪付きの台車が来ました。彼曰く「ヴェネツィアは橋が多いから、この台車が一番ラクなんだよ」とのこと。これで€10だったので、最初からお願いすればよかった!!

ここでも特急電車は定刻に発車しました。
イタリアの電車はアテニナラナイ。遅延はしょっちゅうで、突然、出発時間に運休になることだってある。と聞いていました。
しかし、それはもう昔のことで今のイタリアはまともなのかもしれません

これから2時間の電車旅でフィレンツェに向かいます。

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