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8. スペイン・セヴィリア

ライアンエアーというアイルランドのLCC(格安航空会社)でローマからセヴィリア空港へ飛びました。
このライアンエアーは世界最大級の航空会社で、運賃がかなり割安なことで有名です。その代わりサービスも最低限で全てにおいて徹底的に合理化されたオペレーションで運行されています。
我々が利用した際も旅客をゲートで待たせずに、乗客の全員を確認したら搭乗5分前まで寒空の滑走路で列を組んで並ばせ、乗ったと思ったらすぐに離陸しました。でも、運賃はかなり安かったし、余計な手間や乗り遅れた人を待って遅延するより全然いいと思います。

セビリア(Sevilla)はスペイン南部のアンダルシア地方の州都です。ジブラルタル海峡も近く向かいはアフリカ大陸で、とても温暖な気候です。
アンダルシア地方の町中にはオレンジの木が植えられていて、とても陽気で気持ちの良い風景です。

町の中心にある大聖堂はスペインで最大、世界中でも三番目に大きい教会だそうです。内部はとても天井が高く、壁面いっぱいの大きなパイプオルガンや宗教画に彫刻などがあり建築としても芸術作品も楽しめます。

セビリア大聖堂(Catedral de Sevilla)
Tel: +34 902 09 96 92
住所: Av. de la Constitución, s/n, 41004 Sevilla
Web: catedraldesevilla.es

この教会の一角にある彫刻はコロンブスのお墓。亡骸はたらい回しにされて、現在はこのセビリア大聖堂に移されたそうです。
彼はアメリカ大陸発見という偉業があるものの、非人道的な行いも多々あり最後はスペインで病死したそう。少し調べたけど全然同情の余地なし!

次はセビリア大聖堂の裏手にあるアルカサルを見学します。ここはスペイン王室の宮殿で、世界遺産に登録されています。

アルカサル(Real Alcázar de Sevilla)
Tel: +34 954 50 23 24
住所: Patio de Banderas, s/n, 41004 Sevilla
Web: alcazarsevilla.org

アルハンブラ宮殿を模した様式で建てられていて、建物内は幾何学模様の彫刻や装飾で美しく彩られています。暖かな気候に映える白とカラフルな色合いがなんとも美しい空間です。
今回の旅行でレーティッシュ鉄道に次いで好きになった場所です。

美しく整備された緑豊かな庭園と回廊も散策していて楽しく気持ちが良い場所です。迷路のような生け垣を周り、素敵な模様が描かれた東屋で一息してから王様の愛妾の浴室を見学。
そして、ギフトショップに行くと素敵なお皿と花瓶を発見!まだ旅行は半分残っているのに、割れ物を持ち歩くのはどうしよう…と思いましたが、あまりに気に入ったデザインなので気合を入れて購入しました。
エントランスがこぢんまりしていますが、敷地はとても広大で見どころがたくさんあるので時間をたっぷりと取っておくことをおススメします。

セビリアと言えば有名なのが「スペイン広場」。セビリアの中心地からトラムで少し南側に行くと茶色の左右に広がった大きな建物が見えてきます。
1929年の万博でパヴィリオンとして建築されたそうで、その回廊にはスペイン各地のイラストが書かれたタイル画が貼られています。

スペイン広場(Plaza de España)
Tel: +34 955 47 12 32
住所: Av de Isabel la Católica, 41004 Sevilla
Web: andalucia.org

ここでは地元の方がストリートパフォーマンスとしてフラメンコを踊っていたり、仙人のような超絶技巧のおじいさんがフラメンコをギターで弾いていたりと、思い思いのスペインの時間が流れていました。

アンダルシア地方は野菜も肉も魚もなんでも揃う食が豊かな土地。
町中のタパスバーでもタパスが小皿で色々と頼めて、それでいてシンプルにしっかり美味しい!自家製サングリアとの相性も抜群でした。
お酒が飲みたくてこの旅行でほぼ断乳してしまいました、ごめん息子。

街角の看板もとても素敵…うっとり。

セビリアでも民泊タイプのアパートに2泊3日で滞在しました。セビリア大聖堂の裏手という観光に便利な立地で、入り口は謎の段差があるトリッキーながらもエレベーターやランドリーのある長期滞在型の民泊です。
1LDKでキッチンがあり、近くのカルフールで食材を買ってきて子どもに野菜スープを作り、大人はシェリー酒と生ハムやサラダで夕食を済ませました。
夕方にお茶をしがてらタパスバーで一杯やっているので、外食できなくても気になりません。というか、乳児がいると夜の外食は大変なので、このスタイルは結構フィットしました。

小さな子連れでは民泊のほうが安くて滞在しやすいです。エレベーター、キッチン、冷蔵庫、洗濯機があれば連泊できるので移動が少なく体力的にもラクです。洗濯機がなくても近所にコインランドリーがあれば大丈夫です。
立地はできれば観光地の近くで、それでいてスーパーやドラッグストがあると尚良しです。
お子さんが離乳食期ならトマトや茄子といったヨーロッパでも馴染みの野菜を買ってきて煮込む。ご飯はレンジか鍋で水を多めにしてお米を炊くか、マカロニタイプのパスタを柔らかめに煮ると子どもでも食べられます。
オムツも大型スーパーかドラッグストア(薬局)であれば売っているので、足りなくなったら買うというのも手です。現地のオムツでかぶれた、漏れた、というのはありませんでした。

色々とこだわりがあったり繊細なお子さんだと難しいと思いますが、息子は心身がタフなタイプなので大丈夫でした。
と言うよりも、我が家は旅行が多い前提で日々暮らしているので、あまり環境に左右されないような子育てをしています。
いろいろなところに連れて行って、現地のものも積極的に食べさせて、いろいろな人とコミュニケーションをする。暑い、寒い、乾燥といった気候もそれなりの装備をしつつ体験させています。
でも、子育ては各家庭の方針があると思いますので、無理は禁物です。

我が家は様子を見ながらも積極的に世界に出て行って、色々な経験をしてもらいたいなと思っています。
ですが、これだけ連れ回されていると、どこかで旅行嫌いになる可能性もありますね。

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