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ハノイに思い描くアジアがありました

Nostalgic Asian scenery retained at the old town in Hanoi.

アジアの大都市に行くと、多くの場所では近代的な開発がされていて、グローバルブランドやチェーンのレストランが入ったショッピングモールに人々が集まり、スマホ片手に行き交う光景が広がっています。

近代化したシティの方が便利で楽しいし、自分が住むならそういった街でないと難しいなぁ~と思うものの、旅行で訪れるなら「その街らしさ」を求めてしまいます。

路上お店や売り歩きを続けるハノイの人々

路上で野菜を売る人

ハノイにも大型ショッピングモールやグローバルブランドのショップはありますが、それらと共存する形で昔ながらの商いも残っています。
旧市街の街角には路上に生鮮食品を広げて、のんびりとお客さんを待っている姿を見かけます。

売り歩きも健在

売り歩きもよく見かけます。自転車に売り物をいっぱい詰んでいたり、昔ながらの籠を肩にかけて売り歩く人がいたりと、町の人々が気軽に日々の品を手に取ることができる場所も残っているのはいいなと感じます。
が、逆にコンビニやミニマートが少ないので、観光客がちょっとした物を買うのはハードルが高い一面も…

蔦だらけの家

ハノイは街中にグリーンが多いなと感じます。
通りには大きな街路樹が植えられていて、強い日差しを遮ってくれているので、明るいながらも柔らかな光の下で歩くことができます。

ハノイの小路

きれいな花をつけた木々が道端やベランダに植えられていて、街に彩りを添えてくれています。

家々の間を縫うように敷かれた線路

ハノイトレインストリート

ハノイ駅近くには線路脇にカフェやショップが集まる「Hanoi Train Street」があります。
大通りから線路のある通りに入っていくのですが、観光客が入れるのはカフェのある側だけで、反対側はゲートがあって「入っちゃダメだ」的なジェスチャーをされました。

線路脇のカフェ

線路スレスレに住宅やお店があって大丈夫かな?と思いますが、皆さん気に留める様子はありません。
軒先に出された椅子に腰掛けて、電車が来るのをゆっくりと待ちます。
今回は電車には出会えなかったのですが、どうしても電車が見たくて…

ハノイ駅

じゃ~ん!そのまま足を伸ばしてハノイ駅までやって来てしまいました。
無機質なコンクリートの建物で、レトロな佇まいでアジアの駅という雰囲気。

駅構内も殺風景

駅構内も首都の中央駅とは思えないほど閑散としていて、列車の発着がない時は人影もなありません。
圧倒的に少ない光量の薄暗い空間に、謎のシャンデリアがぶら下がっているだけ。本当にハノイ駅?

サイゴンエクスプレス

停車中の車体には「SAIGON EXPRESS」と書かれているので、ホーチミンまで行く電車のよう。しかし、ハノイからホーチミンまで電車で約12時間。
夜便に至っては14時間かかるようなので、結構長い道のり…乗ってみたいけど、子連れでは無理かなぁ~。

スーパーマーケットでお土産爆買い

即席麺売り場

街中に小さな商店がたくさんあるものの、お土産を買いたいなと思うと行き来が大変。そこで、スーパーマーケットでまとめて買うことにしました。
Grabで郊外にあるメガマートに連れて行ってもらい、バラマキ土産から自宅で使う調味料まで色々と購入しました。

スーパーの野菜売り場

野菜やお肉、お魚も新鮮で魅力的なプライス…でも、持って帰れないので見るだけ。ラインアップと相場をチェックして、ローカルの人達の暮らしを想像しました。

ハノイを行き交う人達

ハノイには実質24時間くらいしか滞在しなかったけれど、雑多な古き良きアジアの雰囲気が残っていて、旅行気分が上がりました。

タイのバンコクも観光地は綺麗に整備されて混沌とした様子は少なくなってしまったし、シンガポールなんかは街全体が夢の国ような作り物感が強いです。
15年ほど前にホーチミンを訪れた時は、「発展途上ってこうゆうことなのね」という印象が強かったのですが、今のハノイは少し前のバンコクのように文化が残りつつも、楽しさや便利さが感じられる街になりました。
もしかすると、あと5年くらいすると道路も電線も整備されてしまって、他の国みたくしれっとした清潔な街になってしまうのかもしれません。

今のうちに、日本から気軽に行けるアジアらしい街・ハノイを訪れて、雑多なアジアを感じてみてください。

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