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森元首相の発言と、メディア

森元首相の女性蔑視発言について、
2月3日からネットでもニュースでも話題になっている。

Twitterでは #森喜朗氏は引退してください
#わきまえない女  タグが賑わっていた。

ニューヨークタイムズ、ロイター通信でも
「女性を蔑視した発言」と
海外メディアにも報道されるほどに。


それを受けて、オリンピック精神に反するということで
2月4日午後、謝罪会見をした。

謝罪会見のノーカット版↓

https://youtu.be/Nk0VK7r6LXA

これを観るとわかるのだが、全然反省していない。
謝りなさいと言われて渋々会見を開いたような雰囲気…

「撤回」と「反省」という単語はよく出ている。
しかし、具体的に何がダメな部分なのかという説明も無かったし、投げやりな質疑応答。
ちゃんと頭を下げて謝るような言動は無かった。

気になるのは女性の記者の質問には
途中で被せて回答を始めたり、
質問を聞き取れないと言って言い直しさせている。
でも男性記者の時は途中で質問の数を制限したぐらい。

そもそもの女性記者への対応の仕方自体が
差別的。
途中で、

私は組織委員会の理事会に出ていたわけではない。JOCの理事会に名誉委員という立場だったから、そこであいさつをした。それも大会の前にあいさつしてくれとプログラムにあったけども、「私は、正式のあれではないから、後からお礼のつもりで、ごあいさつします」といって、終わってから話させてもらった。自分なりに整理をしていたつもりです。

とおっしゃられているが、終わりのお礼の挨拶だから
女性蔑視発言をしていいわけではないのだ。
森さんとしては、メインの挨拶じゃないから報道されるとは思わなかったというようなことを
おっしゃられたいのだろうが、
複数人数の人に向けて、言葉を発するということは
責任が発生するのだということ。

そして、受け手のことを考えて気をつけて発言しなければ
傷つけたり、怒りをかうのだということを
心しておかねばならない。

会見だけではなく、気になる事がある。

森元首相の前日の発言について謝罪を行った、という当たり障りない報道をしている
国内メディアが多い。問題提起をしてはいない。
9時のNHKのニュースですら、あまり突っ込んでは報道されていなかった。
毎日新聞の報道は、「女性軽視発言」と記載もあり、少し会見が良く無かった部分も記載はされていたが…

日本のメディアは、何に対して遠慮してるのだろうか。
ジャーナリズムはどこに置いてきたのか。

それともメディアの人たちも、"女はみんな言いすぎる"と同調しているから
やんわりとした報道なのだろうか。


マスメディアが事実を報道することは、大切だ。
広告収入のため、極端に強い意見を発信できない側面もあるだろう。
しかし、世界の人を招き、開催する予定のオリンピック。そのオリンピックの会長が
差別的発言をし、謝罪会見を投げやりにやったことを批判的に報道しないメディアの姿勢は
問題があるとしか言えないのではないだろうか。

昨今の、コロナの新規感染者数についての報道についても
なんだか曖昧な報道の仕方だ。
「新規感染者数が減ってます」、だけが正しい報道の仕方ではないだろうと思う。
「検査の方針を急に変え、検査数も変わったから新規感染者数は減っています。油断は禁物です」、と毎回伝えるのが正しい報道の仕方ではないだろうか。

この報道の仕方についても、
メディアの報道規制がかかっているのか?と
疑わざるを得ない。

朝日新聞の森元首相謝罪会見記事

毎日新聞の同記事

明日の新聞紙面やテレビでは、
どのよう報道されるのか、
ちゃんとチェックしたいと思います。

***


うちの子どもも一緒に森元首相の謝罪会見動画を観た。
元首相だと教えたら、
「なぜこんな人が首相できたの?」
「オリンピックの会長、なんでできるの?」と
言っていた。

子どもたちも呆れるほどの会見٩( ᐛ )و

男女平等について、家庭で考え
子どもと話をする良い機会にはなった。

メディアリテラシーを上手く活用できなかった、
または、メディアリテラシーの概念が
なかったからこその大騒動になった森元首相。
反面教師にしていくしかないね、と話をした。

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