子育てママが子どもを手放せない最大の理由【自分史の教科書づくりへの道:第7話】
【これまでのあらすじ】
3児の母・書道家の、のましほさん(@nomashiho_44)をインタビュー取材したことから、「自分史の教科書」を作ることを決意した、水樹ハル(@harumizuki423)。
「自分史」を作るとどうなる?
自分らしく生きるために必要な人生の軸がわかるようになります。
【自分らしく生きるために必要な人生の軸:3つの要素】
①ビジネスでの自分の武器・強みがわかる
→リストラにあっても困らず、生活が会社都合にならない
②人生で大切にしたい価値観がわかる
→世間の常識ではなく、自分の価値観を大事に生きられる
③大事にしたい人間関係がわかる
→人間関係の量ではなく、質を重視できる
ゼロ歳から現在までの人生経験を聞き取る理由
人の意識は、上の図のように、潜在意識と健在意識に分かれます。
なんと、潜在意識が97%なのに対して、顕在意識はたった3%! つまり人は、ほとんど無意識(なんとなく)で発言したり、行動しているのです…。
また、この潜在意識は、18歳までに作られるので、ゼロ歳から現在までの人生経験をインタビューして、過去の経験を整理しないと、潜在意識の思考のクセ(価値観や思い込み)を自覚することができないんです。
一般的なライターの取材では、ゼロ歳から現在までの人生経験をインタビューで聞き取ることはしません。ここがぼくと一般的なライターとの違いです。(ぼくはこの聞き取りが大好きです)
大事なことなのでもう1度お伝えさせていただきます。
価値観は、過去の経験からできあがります。
質問好き、話を聴くのが大好きなぼくは、「自分らしく生きるために必要な人生の軸」を整理させていただいていますが、これをセルフでおこなっていただける「自分史の教科書」を制作しようと決意しました。
自分史を制作すると、セルフコントロール力がアップするので、悩む時間が減り、行動量がアップするので現実(ビジネスや、パートナーなどの人間関係)が好転していきます。
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▼この「自分史」の制作をセルフでできる「自分史の教科書」を作ることを決意した事の発端は、第1話「はじめに」をご覧ください
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「自分史の教科書を作る!」と宣言したもの、全く役に立たないものにはしたくない。のましほさん(@nomashiho_44)が満足してくれたように、しっかりと効果を実感できるものを作りたい。
そうなると自分一人で作るのではなく、一緒に作っていく仲間が必要…。
そう思い、モニターを募集したところ、3名の応募者がありました。前々回の記事では、ちびぃさんの自分史の教科書の実践した感想や、オンラインセッション時のやり取り、事前・事後アンケートでどんな変化があったのかを紹介しました。
結論としては、ちびぃさんの自己肯定感や、自己表現意欲がアップするなど、ポジティブな変化が表れました。
▼どんな変化が起こったのかは前々回の記事をご覧ください
今回は、モニターとして参加していただいた、三児の母(医療・介護職)の35歳、「よっちゃん」とのセッション時のコミュニケーションと、その感想を紹介させていただきます。
【よっちゃんの事前アンケート結果】
Q:自分は価値のある人間だと思いますか?
→あまりそうは思わない
Q:自分はダメな人間だと思いますか?
→どちらかというとそう思う
Q:自分には取り柄や強みがあると思いますか?
→あまりそうは思わない
Q:夢や目標がありますか?
→よくわからない
Q:自分の気持ちを言葉で表現するのが得意だと思いますか?
→どちらかというとそう思う
Q:他人からの評価や比較されるのは気にならないですか?
→ついつい気にしてしまう
ハル:これまでの自分史を踏まえて、、、よっちゃんは、今何に悩んでます??「これどないかしたいなぁ」っていうものがあれば教えてもらいたいんですけど。
よっちゃん:子どもとの向き合い方と、仕事を辞めたいって思ってますね。
ハル:そうなんですね。じゃあ子育てからいきましょうか!子どもにとってどんな自分でありたいですか?
よっちゃん:ニコニコしているママでいたいなぁ(笑)子どもには自分らしく生きてほしいし、自信を持って生きてもらいたい!
ハル:なるほど!今はそういうふうに接することができていないんですかね?良い悪いではなく事実としては。
よっちゃん:自由に生きてもらいたい気持ちはあるけど、ついつい口出ししちゃうんですよね。自分自身も自分を表現するのができてないし。
ハル:子育てってどう育てられたかっていう影響をすごく受けるんですよね。よっちゃんは幼少期からのご両親との関係ってどうだったんですか?
よっちゃん:私、園児の頃は前向きで自由だったんです。父は我関せずっていう感じで、母がヤバかったですね。母に抵抗したら頬を叩かれたり「親に向かって何いうてんねん」っていう感じで。お姉ちゃんが怒られてるのをみて、「自分は効率よくやろう」って思っているような感じでした(笑)
ハル:話を聴いてもらえてなかった感じですかね?
よっちゃん:悩んでいても、頼りにしませんでした。言っても向き合ってくれないから言わない(笑)ECC外国語専門学校に進学したいなと思って見学に行ったけど、それも反対されて。「あれダメこれダメ」って感じでしたね。母の顔色を見ながら学生生活をおくってました。
ハル:なるほど。そういう経験があると、人の顔色を見るようになりますよね。自己表現をできる場ってありましたか?
よっちゃん:大学の時ですね!学祭の実行委員会に入っていて、MCもやりました。「ここでは言いたいこと言えるなぁ」って居場所にもなってたし、自信もつきました。友達の家でオールしたり、家に帰りたくないから渡り歩いてました(笑)その頃に夫に出会って、26歳の時に結婚しました。
ハル:その人たちの存在はありがたかったですね。そういう背景があったんですね。よっちゃんも実際に子育てしていると、「あれダメこれダメ」ってなってしまうのは無理もないですね。
よっちゃん:こうやってあらためて振り返ってみると色々わかりますね。子どもとの向き合い方を変えていくにはどうしたらいいのかなぁって思っていて。
ハル:長年の「思考のクセ」が発動しちゃっていて、「win-loseの関係」になってますよね。「思考のクセ」を変えて、お子さんと「win-winの関係」にしていければ良いですね。
よっちゃん:「思考のクセ」ってどうやって変えるんですか?
ハル:「思考のクセ」を変えるには、セルフコーチングで、「自分への問いかけ」を変えることが大事なんですね。(「自分史の教科書」に掲載しています)
今って、「どうやったらこの子をいうこと聞かせられるかな?」になってませんか?
よっちゃん:なるなる!(笑)朝とか時間のない時とか、出かけた時とかそう思ってますね。
ハル:「自分への問いかけ」をポジティブに変えると、自分を客観的にみることができるようになるんです。今って、長年の「思考のクセ」が反射的に発動して、ガガッと怒っちゃってる状態なので、ここを切り替えると心理的にもかなりラクになりますよ。
〜ここでセルフコーチングの方法について共有(「自分史の教科書」に掲載しています)〜
よっちゃん:話す内容や行動が変わってきそうです。家で時間に余裕がある状態だと、子どもへの関わり方も変えていける気がしてきました。やってみよう。でも、外出している時って、周りの人に迷惑をかけられないじゃないですか?電車内で怒ってきたり不機嫌そうにしているオッチャンとか。
ハル:そういうオッチャンがいたら気にしてしまいますよね。そうかぁ、、、そういうオッチャンに対して、世のママはすごく気をつかっているんですね…!これは「社会の受け皿」の問題ですね・・・。
家の中で「あれダメこれダメ」ってなってたのなら、まず、セルフコーチングを取り入れながら、家の中でお互いに笑顔でいられるコミュニケーションをとっていけば、「お母さんは向き合ってくれるんだ」と価値観が変わっていくので関係も変わってきますね。
よっちゃん:大事。自分自身をラクにしてあげるというか、前向きにテンション上げて、自由に生きたいから。少しずつ実践していこう。
ハル:同じく3児の母で書道家の、のましほさんと会ってみるのも良いんじゃないですか? のまさんも子どもに対しては「あれダメこれダメ」って怒って育てていた経験があるから、外出時の子どもとの関わり方とか話ができると思いますよ。
ハル:次に仕事についてなんですけど、これからどんな仕事がしたいですか?
よっちゃん:今は、医療事務をしてるんですけど、流れ作業なんでおもしろくなくて。1対1で向き合うのが好きなので、妊婦・産後のママで悩んでいる人にカウンセリングとかやってみたいですね。あと、自分史を振り返ってみてわかったんですけど、学生時代から英語に触れてきたんですよね。ホームステイに行ったり、スピーチコンテストにも出たり・・・英語を使う仕事も良いなと思いました。
よっちゃん:医療事務を続けるにしても、もうちょっと時間に余裕を持ちたいから、家から近いところが良いですね。通勤時間を短くしたら子どもとも向き合えるし。
ハル:なんで妊婦さんや産後のママへのカウンセリングをしたいと思うんですか?
よっちゃん:自分の過去の経験からです。甘えるのが下手だし、頼れなかったから。そういうママの気持ちはわかるし、1対1でのコミュニケーションが好きだし。そういえば、NPOでそういう活動をしているところがありそうなんで話を聴きに行ってみようかなと思ってました。
ハル:目に入ってるじゃないですか(笑) 忙しいから先延ばししてしまいがちですよね。良い悪いではなく、時間がないと。
よっちゃん:そうなんです。仕事を辞めたら収入が落ちるから、身動きが難しくて。でも、「話を聞きにいく」っていうアクションを取ると、ご縁があるかもしれないし。自分には時間が必要だなと感じました。英語を仕事にするにしてもスキルアップ、強みを作ることって大事だから。
ハル:今話していて気づいたんですけど、「先延ばしせずにスキル・強みを作るために必要なこと」っていうのを「自分史の教科書」に入れる必要がありますね。入れます!気づきをありがとうございました。(入れました!)
〜セッション終了〜
【よっちゃんの事後アンケート結果】
Q:自分は価値のある人間だと思いますか?
事前:あまりそうは思わない
事後:どちらかといえばそう思う
(自己肯定感が一段階アップ)
Q:自分はダメな人間だと思いますか?
事前:どちらかというとそう思う
事後:どちらかといえばそう思う
(変化なし)
Q:自分の取り柄や強みを発見できましたか?
→どちらかというとそう思う
Q:夢や目標が明確になりましたか?
→セッション前よりは明確になった
Q:これから自分の気持ちを言葉で表現していきたいと思いますか?
→どちらかというとそう思う
事前アンケートでは、「自分の気持ちを言葉で表現するのはあまり得意ではない」と回答
(自己表現意欲がアップ)
Q:他人からの評価や比較されることについてどう思いますか?
・全く気にならなくなった
・あまり気にしなくなった ←回答
・やっぱり気にしてしまう
・常に気になる
(事前アンケートでは、「他人からの評価や比較されることをついつい気にしてしまう」と回答)
Q:自分史のセッションを受けてみてどう感じましたか?
・みんな受けた方がいいと思う
・受けてよかった ←回答
・期待していたよりも良くなかった
・もう受けようとは思わない
Q:今日から行動したいことがあれば記載ください
→目の前にいる相手とどういう関係を築きたいか?どういう気持ちで接したいか?意識するようになりました。
次回予告
三児の母・書道家の、のましほさんの自分史制作をした時、のまさんは「世のママみんな自分史を作って、自分を振り返った方が良い!自分の育てられ方からの、自分の子育ての価値観も見えるし、家族への感謝も見えるから」と言っていました。
その時に、「自分史の教科書」は、自分自身の自分史を制作をするだけではなく、パートナーや友達の自分史を制作できるものすると決意しました。
そしてついに、のましほさんが、「自分史の教科書を使って、ママ友の自分史制作をします!」と行動開始!
しかし、そこで起こった、世のママが抱えている、「自分の人生を振り返ることがなかなかできない最大の理由」とは?
次回に続く!
▼次回:連載第8話はこちら
▼書道家のましほさん推薦。「自分史の教科書」は下のリンク先から(途中まで無料で読めます)
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