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【10】レトリックの用例を採集し、例文を提供する詞藻家になろう

あなたはレトリックに興味はあるだろうか? 

学校で先生が国語の時間に比喩を説明してくれる。だが自分へしっくりくる表現は出てこない。そんな経験はないだろうか? 私はある。でもってなんとかしたい。

というわけで、レトリック修辞しゅうじ文彩ぶんさい───ことばを巧みに用いて美しく効果的に表現すること。また、その技術。───の編集と作家を二刀流で実践する、詞藻しそうを提案したい。

もちろん既存のレトリック専門家は言語学者や辞書編集者である。つまり用例採集と語釈執筆の集大成だ。例えば先行研究では古今東西のレトリックを分析し、72の技法に分類している。

たかがことば、されどことば。ことばによって人は傷つき、また鼓舞される。そこに働くのはレトリックの力。「ことばのあや」こそが人を動かし、世界を認識させる原動力になる。そこにはどんなメカニズムが働いているのか。生気あふれる実例を挙げ、多彩な言語表現のありようを72のレトリックの技法を手がかりに解明する。

例解]現代レトリック辞典 (編著:瀬戸 賢一・宮畑 一範・小倉 雅明、大修館書店 2022)


しかしである。

年中無休でリアルタイム・コミュニケーションが可能となったインターネット時代には、新たなスキル【例文提供】が必要となるのだ。

なぜならソーシャルメディアでは、

新聞・本や雑誌・ラジオ・テレビ、音楽や演劇、フィクションやノンフィクション、漫画やアニメにゲーム、チャットやメッセンジャー、動画共有や生配信など、

レトリックの素材がひっきりなしに我々の間を行き交っている。

もはやレトリックの歴史や権威をリスペクトするだけが、レトリックを学ぶ選択肢ではない。それぞれが自分の自分による自分のためのレトリックを手にすることができる。

  1. 小説家になろうと書き続けた血と汗と涙の結晶を、オリジナル・レトリック辞典にまとめる辞書編集

  2. 自分好みのニュースやトレンド、思想信条や趣味嗜好を基準に、あらゆるレトリック例文を提供していく作家活動

  3. Wikiなどのオンライン共同編集を利用した、有名無名、紙や電子を問わず、あらゆるレトリックの用例と例文を記録していく、オンライン・レトリック百科辞典

  4. 学校で国語の時間にレトリック例文づくりを組み込む、読書感想文にレトリック例文の部門を設定する、自由研究や文芸部の活動にレトリック例文辞典を提案する

  5. 学校図書館のオンライン・コンテンツに、地域政策として公共・民間を問わずオリジナル・レトリック辞典を提供する


さて、どうでしょう?










壁l・ω・) 壁l)≡サッ!!