【Mトーナメント】優勝者インタビュー書き起こしと祝福

画像：ABEMA「Mトーナメント2023決勝」スクリーンショット

勝利ジョッキーインタビューと、麻雀競技の優勝者インタビューは本質的に異なる。前者の勝者は人馬であり、走ったのは馬である。麻雀プロは1人で戦う。

以下は、Mトーナメントを制した渋川難波プロの優勝者インタビューの書き起こしである。

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※インタビュアー：松本圭世（まつかよ）
※若干の文字校正・加筆あり

――Mトーナメント2023、優勝者となりました渋川難波選手です。まずは優勝、おめでとうございます！

（優勝パネルの贈呈略）

ありがとうございます。とにかくうれしいです。本当に。ホッとしました。リードしてもこういう展開になるのはわかっていたので。東2局、石立さんもいっていましたけど、ホンイツで。5-8sにも6-9sにも待ち取りできたけれど、これは跳満を引きに行くと。9s第1打が2人いたので、8s和了るんだって気持ちで。7sを切って和了れたことで、けっこうその後の瑠美さんの条件が厳しくなったと思うので。あれがぼく的には良かったと思います。

――ただ、坂本選手のインタビューにもありましたが、坂本選手に7700の放銃。ここでざわざわっとしたところはあったと思うのですが。

ぼくもざわざわっとしましたが、まあ、結局、ぼくか瑠美さんが和了らないとオーラスにいかなそうだったので。ぼくのあの、ピンフ赤1和了れば、オーラスで瑠美さんは跳満ツモ条件すらなくなるので。坂本さんまだ白が出たぐらいだしと、ラフにいったら当たって。まあ、こういうのもあるよなということで。切り替えました。

――そしてオーラスは7巡目で瑠美選手からリーチを受けることに。渋川選手の表情を見ていて、ハイテイのツモの前とか、どのような心境なのだろうと思いながら見ていて。

そうですね、とにかく、最初は安全牌がなくなるのが嫌で、まあいっぱい切って。リーチを受けたらハイテイをとにかくズラしたかったんですけれど、鳴くとぼくの安全牌がなくなってしまって。ハイテイを消した後にぼくが満貫を放銃したらもうわけがわからないので、泣く泣くスルーしたら、二度と鳴けずに。瑠美さんがハイテイ牌を引くときは、もう本当にツモってくれるなと心から祈っていましたね。はい。

――Ｍトーナメント2023ですが、奥様からエールをもらって、今日はちょっと負けるわけにいかなかったのですよね。

そうですね。ぼくの妻が出場している今期のリーグ戦が本日終了し、昇級の次点だったんです。あと順位が1つ上だったら昇級だったんですがダメで。もう私はこんなに悲しいから、せめてそれを超える喜びを持って帰ってきてくれって言われたので。これはちょっと、超える喜びを持って帰るしかないなと思いました（スタジオ笑い）。

――本日はチームでパブリックビューイングなどをして、応援をしてもらっていますけれども、やはりこの優勝、一番届けたいのは、誰だったのでしょうか。

ファンの皆様に（スタジオ笑い）。やはり応援してくださる方があってのものなので。はい。

――応援してくれる皆様に捧げる、このＭトーナメント優勝ということで。さあ、それでは最後に、初代Ｍトーナメント王者になりました渋川選手から、皆様に喜びの声を届けましょうか、お願いいたします！

本当に長時間のご視聴ありがとうございました。そしてこのような大会を開催してくださった関係者の方、本当にありがとうございました。ぼくは去年からMリーグに参戦しましたが、1年パッとした成績を残せなくて。悔しい思いでオフシーズンを迎えましたが、このような大会を開催していただいたことで、本当に最高の結果が出たので。本当にもう感謝の気持ちしかないです。この勢いで、来シーズンにサクラナイツは絶対にファイナルに進出して、チャンピオンを取り戻します。渋が不安だなと思っていた人も、「お、渋、けっこうやるじゃないか」と、このトーナメントで思っていただけたと思います。チーム一丸となって全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします。ありがとうとざいました。本当に。

――ありがとうございます！以上、Mトーナメント2023、優勝しました渋川難波選手にお話をうかがいました。

（渋川選手、ペンライトを出すのを思い出して、遅れて出す。）

（まつかよウフフ）

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競馬騎手と麻雀プロには共通点がある。どちらも圧倒的に負けることのほうが多い。七転び八起きどころの話ではない。

インタビューでニコニコしながら話すことが、渋川プロの良いところの1つだと思う。勝っても負けても同じ顔で話す。これは渋川プロにファンが多い要因の1つであろう。

しかし、ご自身のYouTube配信では、悔しさを滲ませることがある。麻雀プロとして、また1人の人間として、想像を絶する悔しさを乗り越えてのＭトーナメント制覇なのであろう。

優勝おめでとうございます。良い夜を。