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あの時、わたしはスペインにいた

まだ5月の終わりなのにギラギラと地面を照りつける太陽、まぶしい程に鮮やかに咲く緑と花たちー

昨年の5月末から6月にかけて、わたしは一人でスペインの地を旅した。

一人旅は初めてだった。約一ヶ月もの間旅だけに自分の時間を注ぐのも初めての経験で、時間の過ごし方・見るもの・食べるもの・感じるもの全てが新鮮だった。そしてあっという間に月日は流れていき、旅は終わりを告げた。

日本に帰国後、6月の残りの日は自宅でのんびり過ごし、それから夏が過ぎ秋が過ぎ冬が過ぎ…気が付いたら、もうあの旅から一年が経ってしまった。

旅の出発時には、旅日記をnoteに記そう!と意気込んでいたのに、いざ旅が始まると目の前のことをこなすことに精一杯だった。日本に帰国した後も目の前のことに精一杯で、書けない日々が続いてしまった。

もしももしも、楽しみにしてくださっていた心お優しい方がいらっしゃったら、お待たせしてしまって本当に申し訳ないです…

だけれど、旅が終わった2019年6月末から今日までの間で世界がこんなにも変わってしまうとは夢にも思っていなかった。

あの当時は目に見えないウイルスのことなんか頭にもなく、飛行機に乗って行きたい国へ降り立ち、行きたいところへ行き、人混み賑わうバルや市場を訪れ、レストランでガンガン食べていたのに、今は近所のスーパーへ買い物へ行くのにもマスク・アルコール装備が当たり前になってしまった。

異国の地に趣き海辺でぼーっとしたり、列車に乗って未知なる景色をただ眺めて物思いにふけったり、カフェでコーヒーを飲みながらのんびりしたり。

そうした旅の道中では何でもなかった出来事が、今とても愛おしく懐かしく、何だか遠い昔の記憶のような気がしてしまう。

でも、それはつい1年前のこと。

なんだか今のこの状況がまだまだしばらく続くと思うと、以前は当たり前だったことが当たり前ではなくなって、そういえば今までの当たり前って何だったけ…と過去のことを忘れてしまいそうだ。ただでさえ忘れっぽいのに。

そんな今、あの旅から随分と時間が経ってしまったけれど、旅の写真や日記帳を見返しながら、スペイン旅を振り返ってみたいと思います。

太陽がサンサンと輝くアンダルシア。

碧々とした海が眩しかったジローナ。

何を食べても美味しくて、とにかく食べまくったサン・セバスティアン。

フランス語が分からなくて、随分さみしい思いをしたフレンチバスク。

精一杯、異国の地で生きたあの一ヶ月で、わたしは何を感じ、何が変わっていったのだろうか。そんなことを思い出しながら、綴っていきたいと思います。


※こちらのnoteでは引き続き、日常のちょっとした食についても書いていく予定です。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします(^^)


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